“萌えなら京アニ”!? 新作深夜アニメ怒涛の第1話全レビュー!!【7日火曜/8日水曜編】

 大好評! 2014年放映開始のアニメ1話を総レビューしてオススメ作品をコンセルジュする「深夜アニメ 闇夜の千本ノック」!! 今回は7日(火曜)、8日(水)編をお送りします! ※放送日などは全国ネット及びTOKYO MXに準拠します。

【5日(日)放送開始の深夜アニメ】こちら
【4日(土)、6日(月)放送開始の深夜アニメ】こちら

【7日(火曜)放送開始の深夜アニメ】

■『うーさーのその日暮らし 覚醒編』
第1話「始動 ~とある日の風景、少女たちの日常、帰ってきたうーさー~」

1401_1_review_usa.jpg『うーさーのその日暮らし 覚醒編』公式サイトより。

 原作・宇佐義大、キャラクターデザイン・ふじのきともこのウェブコミックを元に、セトウケンジ監督、制作会社サンジゲンとライデンフィルムでアニメ化。

 今回は再始動一回目ということで、リアル等身の美少女アニメ仕様でりん、れんらが登場。いきなり笑わせてくれます。この作品に関しては、前シリーズ同様、制作サイドの遊び心にうーさー役の宮野真守さんが十二分に答えていることに成功のポイントがあったと思います。ですので、頭カラッポで5分間笑わせてもらうのが正しい鑑賞姿勢ではないかと。

 それにしても今シーズンはタイアップやコラボレーションの営業力に圧倒される。前枠番組である『ミス・モノクローム』も1話にゲスト出演(『ミス・モノクローム』にも、うーさーが出演しましたね)。ほかの製作会社の『ロボットガールズZ』にも参加しているし、一番驚いたのは「ヴァイスシュヴァルツに俺が参戦! なんつってな」というギャグの直後に、本当にヴァイスシュヴァルツのCMが流れてしまうというスペシャルなコラボ感!!(さすがブシロードの木谷高明社長、太っ腹ですな!) エンドカードのイラストも公式サイトから壁紙としてダウンロードできるし、サービス満点です。

 一般層へのアピール次第では、うーさーは毒舌ゆるキャラとして、ふなっしークラスまで行っちゃうのも夢ではない気がします。個人的にはふじのき先生の絵柄を生かして『こえだちゃん』とのコラボ仕様フィギュアが欲しい感じ。

【こんな作品のファンにもオススメ】
『ぱにぽに』シリーズ、『人造昆虫カブトボーグ』



■『ハマトラ THE ANIMATION』
第1話「コロンブスの卵」

1401_1_review_hamatora.jpg『ハマトラ THE ANIMATION』公式サイトより。

 小玉有起、松舞夏による原案、カフェノーウェアによる原作を岸誠二総監督と木村寛シリーズディレクター、アニメーション制作NAZという布陣でアニメ化。横浜のカフェ・ノーウェアに事務所を構えるヨコハマトラブルシューター、通称ハマトラを名乗るコンビの探偵ナイスとムラサキの活躍を描く。

 先行する「週刊ヤングジャンプ」連載のコミカライズをはじめ、ゲームや小説といったさまざまなメディアミックス展開が予定されている本作ですが、アニメ版は全然動かないOPの仕上がりを含め色々と間に合ってない感じがひしひしと。さらに『メガネブ!』を思わせるきつめの色調のカラライズ設定や透かし模様のハーモニー処理?は、あまりやらないほうがいい感じ。

 さて能力者バトル+探偵物、というすでに先行作・類似作が山のようにあるジャンルの本作品ですが、推理ものとしてはシナリオがかなり荒っぽい印象。「別の案件と思っていた二つの事件が実は一つの事件の一部分だった」というのは刑事ドラマでもよくある筋書きですが、「XXを知る人物がストレスから寝言で秘密をしゃべってしまう」というのは、あまりにも超展開なのでは……。最後の謎とされる金庫の中身も含め、シャカリキになって真剣に視聴するよりも、誘い受けというかツッコミながら笑って見るべき作品のような気がします。

 ハッ! 横浜が舞台、二人組の探偵、敵能力者とのバトルということで、もしかすると一番似ているのは『ふたりはミルキィホームズ』なのかも……!

【こんな作品のファンにもオススメ】
『デュラララ!!』『ゲットバッカーズ』



【8日(水曜)放送開始の深夜アニメ】

■『中二病でも恋がしたい!戀』
第1話「復活の…邪王真眼」

1401_1_review_chuni.jpg『中二病でも恋がしたい!戀』公式サイトより。

 KAエスマ文庫刊、虎虎のライトノベルを石原立也監督と制作会社・京都アニメーションによってアニメ化。中学時代に中二病気質だったことを隠して高校生となった富樫勇太だが、現役で中二病患者を標榜するクラスメイト小鳥遊六花と出会ってしまい、さまざまに振り回されることに……。

 スマッシュヒットした前作の続編であり、テレビ放映に先行してショートアニメ『中二病でも恋がしたい!戀 Lite』がネット配信されている。時系列的には『小鳥遊六花・改 ~劇場版 中二病でも恋がしたい!~』の後の話だが、前作・映画版を見ていなくても問題ない内容。丹生谷森夏の髪色が前作と変わってるのが時間経過を示すサインだったのでしょうか? ド派手なエフェクトバリバリのバトルシーンが妄想シーンなのも相変わらずな感じ。

 わかりやすい設定、愛らしいキャラデザ、定番の人物配置と、(言葉は悪いかもしれないが)今期でイチオシの安心して視聴できる、これぞ“ザ・萌えアニメ”というべき一作なのではないだろうか。

 加えて、本編中に流されるCMが『Free!』をはじめとして、ほとんど京アニ関連のものだったことが印象的。KAエスマ文庫自体が京アニの出版物であるわけで、すでに「原作育成~自社でアニメ化」という作品を自給自足するサイクルの体制を固めつつあると感じた。近い将来、「キッズアニメなら東映」「ロボットならサンライズ」というように「萌えなら京アニ」というブランドイメージの確立を成功できるか否か? その野望の一歩が本作なのかもしれない。

【こんな作品のファンにもオススメ】
『けいおん!』シリーズ、『MUNTO』



■『お姉ちゃんが来た』
第1話「キター!キター!」

1401_1_review_onee.jpg『お姉ちゃんが来た』公式サイトより。

「まんがライフ」連載の安西理晃の4コママンガを夕澄慶英監督とC2C制作でアニメ化。アニメ情報番組『アニメTV』の番組内で放送されている5分枠の作品。父親の再婚によって中学生の水原朋也は17歳の姉・一香と暮らすことに。ところがお姉ちゃんは、とてもへんてこな性格の姉だった!?

 ショートアニメなのでフラッシュや3DCG制作かと思いきや、ちゃんとしたセルルックだったので感心。原作のカラーイラストの雰囲気を再現した彩色タッチで、これは良いのではないでしょうか。動かすときはちゃんとなめらかに動く、メリハリのある作画。いわゆる「隠れた良作」と呼ぶべき小品だと感じました。

 主人公の朋也が大変かわいらしく描かれているので、ショタ萌えの人にもオススメ。

 本編終了後に「しばいぬ子さん情報コーナー」が久々に復活しているので、こちらのファンも要チェックだぞ。ちょっと気になりましたが、脇役の青髪ツインテールの早坂ルリの声優が南央美さんなのは……多分狙ってますよね?

【こんな作品のファンにもオススメ】
『かのこん』『ゆるめいつ3でぃ』シリーズ

 次回は怒涛の作品数となる木曜深夜編です! 乞うご期待!!
(文/出口ナオト)

■2014年1月期新作アニメ全1話レビュー“深夜アニメ 闇夜の千本ノック”一覧
【5日(日)放送開始の深夜アニメ】はこちら
【4日(土)、6日(月)放送開始の深夜アニメ】はこちら
【7日(火)、8日(水)放送開始の深夜アニメ】はこちら
【9日(木)放送開始の深夜アニメ】はこちら
【10日(金)放送開始の深夜アニメ】はこちら
【11日(土)放送開始の深夜アニメ】はこちら
【12日(日)、15日(水)放送開始の深夜アニメ】はこちら

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