「週刊少年ジャンプ」情報レビュー

『暗殺教室』に『ハイキュー!!』など…堅実に次世代を育てる「ジャンプ」の地力

――発行部数280万部(一般社団法人 日本雑誌協会発表)を誇る最強の少年マンガ誌「週刊少年ジャンプ」。そんな「ジャンプ」の最新情報をさまざまな角度からご紹介!

『暗殺教室』に『ハイキュー!!』など…堅実に次世代を育てる「ジャンプ」の地力の画像1「週刊少年ジャンプ」2014年6・7合併号(集英社)

 本日4日に発売された、新年最初の号となる「週刊少年ジャンプ」(以下、「ジャンプ」)2014年6・7合併号。表紙は『ONE PIECE』『NARUTO』『トリコ』『黒子のバスケ』『ニセコイ』と、現在放送中のアニメ化作品が並んでいる(『ニセコイ』は今月11日より放送開始)。表紙をめくると、“新年特別綴じ込み付録”として「開運御守りカード」が付属。このカードに採用されているのは、上記の5作品に『暗殺教室』を加えた6作品。『暗殺教室』が食い込んでいることから、本作の人気や「ジャンプ」編集部のプッシュぶりが伺える。

 続けて、テレビアニメ『ニセコイ』の描き下ろしスペシャルポスターが掲載。このポスターの原画は同作アニメのキャラクターデザイン・杉山延寛、仕上げをシャフトが務めている。杉山延寛は、『電波女と青春男』の作画監督や『<物語>シリーズ セカンドシーズン』の総作画監督などを歴任してきた俊英アニメーター。『ニセコイ』作者・古味直志の絵を見事にアニメ画に落としこんでいる。総監督を新房昭之、音楽を神前暁(MONACA)が担当するなど、豪華布陣を揃えたアニメ『ニセコイ』に期待が膨らむだろう。

 巻頭カラーは、『ONE PIECE』。最新イラスト集『COLOR WALK6 GORILLA』の発売を記念して、見開きトビラで登場だ。本編のドレスローザ編は、新旧キャラが入り乱れて盛り上がりを見せている。一方、多くの展開が同時進行して、かつてないほどの大風呂敷を広げることに。章を重ねるごとに長期化する傾向にある本作だが、果たしてドレスローザ編は14年中に終わるのか? そんなところにも注目だ。作者の尾田栄一郎は巻末コメントで、去年は無理がたたって一年中体を壊してたイメージだと綴っている。「今年も無理するぞ!!」と語る氏だが、ファンとしては無理のない範囲で頑張ってもらいたいところでは?

 今号の掲載順位の動きとしては、吹奏楽マンガ『SOUL CATCHER(S)』が上昇。本作は、今年2月期に声優による声が当てられたマンガ「VOMIC」での放送が決定している。次号8号でもセンタカラーが予定され、調子は上々といえる。そのほか、今号でセンターカラーを飾った『ハイキュー!!』は、次号で巻頭カラーが決定済み。先述の『暗殺教室』に加え、“J新鮮力キャンペーン”として推される『食戟のソーマ』『ワールドトリガー』など、「ジャンプ」では着実に次世代の人気マンガが育ってきている。2014年も「ジャンプ」から目が離せそうにない。

(雑誌やマンガ作品に関して、言及のない限り、版元は集英社。文中、敬称略)

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