児ポ法改正案の問題点とはなにか?「マニアの話題」という壁を越えるために必要なこと

1310_rinjikokkai.jpgマンガはなぜ規制されるのか(平凡社新書)※イメージ画像

 先日のCG児童ポルノ裁判記事は、大変な話題になっている(記事参照)。今年にも、児童ポルノ法改正案が審議されて単純所持規制、さらには二次元規制が現実のものになろうとしている中で、当然の反応である。

 だが、広い日本の中でどれだけ、この問題に関心を示している人がいるだろうか。現在、当該の記事のツイート数は1300を超えている。この数字をどう見るべきだろうか? 冬のコミックマーケット85の来場者数は三日間合計で52万人。3日目だけで18万人だったことを考えると、まだ世間でこの問題に関心を持つ人の数は少ないというしかない。

 本来、児童ポルノ法改正によって“表現が萎縮する”といった形で影響を受けそうないわゆるオタク層でも、多くはこの問題について「三次元の問題が二次元に飛び火している」と見ているのではなかろうか? そのような状態ゆえに、児童ポルノ法改正は日本国民の中で国民的議論になり得るには到底及ばない、非常にマニアックな関心事にとどまっている。

 早い話が、世の中の大抵の人とこの事件について話せば、ただただ「子供に欲情するのは頭がオカシイ」と思われるのが、事実である。なぜなら、具体的に自分の生活にどのような影響を及ぼすかをイメージすることができないからだ。

 昨年、可決直前になって、一大ブームとなった特定秘密保護法も、一部のマニアックな人の騒ぎに終わってしまった。世間では「マスコミは反対している」ようなイメージがあっただろうが、大手新聞社の科学部記者に聞くと、「役所に聞いたら原発情報は秘密にならないと言っているし……」と言うし、ある報道番組のプロデューサーからも「マスコミの多くが反対している理由がわからない」と言われて、少々驚いた。

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