児ポ法改正案の審議前に振り返る 2013年表現規制をめぐるさまざまな動きまとめ

[6月]
エロマンガの「消し」が強化される

 4月の家宅捜索を受けて人気マンガ家・月野定規氏の単行本『残念王子と毒舌メイド』が、性器の消しを従来よりも強化した形で出版される。購入した読者からは、性器の修正が「白いキノコと白いアワビのオンパレード」とまで揶揄された。この後、エロマンガ各社も同様に消しの強化へと動き出す。

スウェーデンのマンガ「児童ポルノ」裁判元被告が「絶対に負けちゃだめだ」とアピール

 娘の親権を争っていた元妻の通報によって、所持していたイラストが「児童ポルノ」として逮捕起訴、2012年に無罪を勝ち取ったシモン・ルンドストローム氏が、日本の児童ポルノ法改定問題に対し「絶対に負けちゃダメだ」とエールを送る。

阿佐ヶ谷アニメストリートはエロ禁止?

 2014年にオープン予定の阿佐ヶ谷アニメストリートについて、事業者のJR東日本都市開発に取材したところ「秋葉原の街なんか、そんなもので溢れ返っている。でもね、阿佐ヶ谷アニメストリートは、エロはダメなんです」と衝撃発言。

[7月]
新団体「日本創作文化消費者連盟(仮)」あまりの疑惑の数々に瓦解

 ニコニコ生放送において、ある人物が「既存の表現規制に反対している団体が啓蒙活動に終始している」と批判し、金と票を集めて政治家に圧力をかけることのできる圧力団体を設立するとして「日本創作文化消費者連盟(仮)」の結成を呼びかける。が、当該の人物を調査したところ、関与した事件などが明らかに。既に判決の確定している事件であるため、記事では詳細は記載しなかったところ、余計に疑惑を生む結果に。各新聞のデータベースを検索するくらいのこともできないで「表現の自由」の問題に言及する人が意外に多いことを示した事件であった。

コアマガジン事件でついに逮捕者

 4月に家宅捜索を受けたコアマガジンで社員が逮捕、起訴される。この後、急速にエロマンガの消しが強化されることに。

国会図書館、所蔵している「児童ポルノ」のタイトルの開示を拒否

 国会図書館に対して行っていた、閲覧禁止にしている「児童ポルノ」について書誌データの公開を要求したところ拒否される。公開された情報は書誌データを黒塗りした資料。黒塗りを確認するために結局、開示を許可された部分すべてを複写。筆者、7000円をドブに捨てたような気分に。

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