「日本のコミックマーケットなどでは、表現の自由には配慮が伴うことを事細かに記しています。ところが、『FF』は“法律に従う”ことを記している程度で、あまり明確に書いていない。それは“創作表現の自由を守る”といったお題目があるからです。そのため、日本のように見本誌を集めてチェックするということもやっていないのです。日本の同人誌即売会に比べて、対応が幼稚だと言わざるを得ないでしょう」
「FF」はこれまで、性表現を扱う同人誌に対しては、性器の修正や18禁表示、袋に入れるなどの指示は行っていたものの、参加者に対して、性表現を行う上で描き手自身も配慮を徹底しなければならないことを周知するのを怠ってきた。その結果が、今回の事態であると考えることができる。
いまや、日本のエロマンガも海外に多くの読者を抱える時代。来るべき児童ポルノ法問題に、こうした事例はどのように影響するのだろうか?
(取材・文=昼間たかし 2013.08.20既出)
見本誌チェックを怠ったツケか? 台湾の大手同人誌即売会で18禁サークルが現行犯逮捕のページです。おたぽるは、マンガ&ラノベ、出版業界事情、同人誌、海外、コミケの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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