『まどマギ』から『キルラキル』『限界集落温泉』『わたモテ』まで！　父・46歳とJK娘の2013年コンテンツ総括

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『進撃の巨人』公式サイトより

三号　あと、ランキングには入れなかったけど、今年は『進撃の巨人』（講談社）だったかな。

理央　あー、おれも入れようか悩んだ。あれは何がよかったの？　キャラ？　おれは巨人が出てこないで、キャラ同士に話になるとあんまり楽しくなかったんだけど。

三号　戦闘シーンおもしろかったよね。

理央　でも、『進撃の巨人は』キャラ人気が高い作品だったんでしょ。

三号　アニメって、最終的にはキャラへの愛情につながっちゃうところがある気がするからね。

理央　キャラ萌えか。

三号　まあ、私はそんなにハマらなかったけど……。

理央　あと、おれが見てたアニメだと『惡の華』か。

三号　私見てない。どうだった？

理央　まぁまぁ。ああ、がんばって作ってるなぁって感じかな（笑）。中二っぽいけどね。最近、みんな開き直って、中二っぽいよね。

三号　私の周りだと『Free!』（TOKYO MXほか）がすごかった。基本的に、女性人気だけど。『まどマギ』とかは、実は、意外に見てる人が少なかったんだよね（笑）。

『暗殺教室』公式サイトより

理央　マンガだと『暗殺教室』（集英社）？

三号　ジャンプで一番楽しみにしてる。

理央　おれもジャンプだと『暗殺教室』と『食戟のソーマ』（集英社）しか読んでない。

三号　私は、「ジャンプ」だと、あとは『銀魂』『ワールドトリガー』『HACHI-東京23宮-』『べるぜバブ』（すべて集英社）くらいかな。たまに『黒子のバスケ』もパラパラっと見るけど、何やってるのか、よくわかんなくて。

理央　ほかにマンガは？　我が家にあるのは、ちょっと特殊なマンガばかりだからなぁ。今年の新規だと『重版出来』くらいかな。『めしばな刑事　タチバナ』とか『食の軍師』とか『アオイホノオ』とか『きのう何食べた？』とか『酒のほそ道』とか、そういうのしか買ってこないからね、おれは。自分では買わないの？

三号　今年は『Waltz』（小学館）を買ったかな。作家の伊坂幸太郎が原作で、おもしろい。

理央　伊坂幸太郎好きだもんな。

三号　原作ファンだから、そのまんま読んでる。買って集めたのは、それくらいかな。

理央　おれがランキングに入れたマンガは、鈴木みそさんの『限界集落温泉』なんだけど、これはKindleで自主出版してブレイクした、ってのが印象深かった。

三号　それもアリなんだ。

理央 『新世界より』の原作もKindleで読んだんだよな。でもマンガは、まだ紙のほうが読みやすいかな。『限界集落温泉』は作品自体がおもしろいんだけど。過疎の村がネットアイドルをネタに村おこししようって話だから、『あまちゃん』（NHK）にもつながるっていうね。

『あまちゃん』公式サイトより

三号 『あまちゃん』ねー。おもしろかったね。私は一番、春子が好き。

理央　小泉今日子か。でも、あんなお母さんじゃ嫌でしょ（笑）。

三号　嫌だ（笑）。嫌だけど、遠くで見てる分にはいい人だと思う。

理央　やっぱキャラが立ってたよな。あと小ネタがいっぱい入ってて楽しかった。おれも『あまちゃん』の本とか書いたし（あまちゃんファンブック おら、「あまちゃん」が大好きだ!）、久慈に聖地巡礼も2回行ったし、楽しませてもらいました。

三号　私も行きたかったなー。

理央　この「音ゲーのアプリいろいろ」って？

三号　それは個人的なんだけど音ゲー好きだから。『REFLEC BEAT』とか『jubeat』みたいな最新の機種は最初からアプリでも出てたんだけど、それがうまくいったからか、今年さらに、『ポップン（pop’n music）』と『GITADORA』（すべてKONAMI）が出たの。

理央　曲はボカロが多いの？

三号 『maimai』（セガ）っていうのが、ボカロを全面に押し出してる。

理央　音ゲーって今、高校生にも人気あるの？

三号　うーん、『maimai』やってるって子は聞いたことはあるけど、『BEMANI』（KONAMI）系はあんまりいないみたい。基本的にはもうちょっと上の人たちが多いんじゃないかな。

理央　音ゲーは何がおもしろいの？

三号　曲かな。『BEMANI』はオリジナル曲がおもしろい。

理央　もう、音ゲー自体が音楽のメディアになってるんだよな。今は、音楽聴くのも基本はYouTubeとかニコ動なわけでしょ。

三号　それで気に入ったらCD買うみたいな。

理央　滅多に買わないじゃん（笑）。

三号　そうか（笑）。

理央　音楽ということでいうと、アイドルってことで、姫乃たまの『ねぇ、王子』（アルバム「Switch」収録）って曲を入れてみた。ま、一緒にバンドやったり、仕事やったりしてる身内の子なんだけどね。いわゆる地下アイドルっていうか、インディーズアイドルとして活動してる子。でも、アイドルとしてのライブは見たことなくて、この間、初めて見に行ったんだよ。そしたら、すごくてね。

三号　どうだったの？

理央　なんかお客さんもパフォーマンスしてるみたいな。踊りとかそろっててね、激しいの。昔のパンクのライブとか思い出した。

三号　ちょっと見に行ってみたいかも。

理央　よし、今度、連載のネタ用に見に行こうか。で、姫乃たまの『ねぇ、王子』という曲がすごくよくて、それだけよく聴いてる。まぁ正直、流行のアイドルとかの魅力は、よくわかんないんだけどね。お前はアイドルは見ないの？

三号　見ないなぁ。ももいろクローバーZとかおもしろそうだけど、それほど……。

理央　男性アイドルは？　ジャニーズとか韓流とか……。

三号　全然だね。周りだと、Kis-My-Ft2と関ジャニ∞と、やっぱり嵐。うちの学校、時代遅れだから（笑）、まだ韓流も結構人気ある。

理央　音楽で一番よかったのは？　平沢進か？（笑）

三号　核P-MODELのアルバム出たし（笑）。

理央　まあ、女子高生の聴くもんじゃないよね……。

（構成／安田理央）

【註】アニメーション作家ユニット・劇団イヌカレーの作り上げる空間のこと。かわいいデザインやキャラクターをベースに、幻想的（ファンシーなモチーフを用いるなど）で、表現によっては、グロテスクな絵柄なるような表現を持ち味としている。『魔法少女まどか☆マギカ』では、魔女たちの背景などを担当している。

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●安田理央（やすだ・りお）

1967年、埼玉県生まれ。主にフリーライター。及びアダルトメディア研究家、ニューウェーブ歌手、など。主な著書に「日本縦断 フーゾクの旅」 （2004年 二見書房）「エロの敵　今、アダルトメディアに起こりつつあること」（2006年　翔泳社　雨宮まみと共著 ）、「45歳からのアニメ入門」（2013年　Kindle　田口こくまろと共著）などがある。本連載イラスト担当、安田三号は長女。
●公式サイト＜http://www.lares.dti.ne.jp/~rio/＞
●公式ブログ＜http://rioysd.hateblo.jp/＞

 
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