桃井はるこ緊急インタビュー!ヲタなら見逃せない大晦日開催 「アニソンキング」の魅力を熱弁!!

桃井はるこ緊急インタビュー!ヲタなら見逃せない大晦日開催 「アニソンキング」の魅力を熱弁!!の画像1写真左より、宮腰裕行・副実行委員長、桃井はるこさん、小野澤拓生総合プロデューサー。

 今年も12月31日に開催される紅白対抗形式のアニソンイベント「アニソンキング」。先日、その記者発表の様子を報じた(参照)が、今回はその出演者として注目を集めるひとり、我らがモモーイこと桃井はるこを、過日、秋葉原のイベントに出演した際にキャッチ! 移動の合間に急遽、会議室に引きずり込み、強引にインタビューに答えていただいた。今年のアニソンキングにかける意気込み、そして秋葉原との切っても切れない関係など、師走の忙しさにもめげず、熱く語ったロングインタビュー。

■アニソンキングは昭和の歌謡番組のよう!?

――桃井さんは昨年に続き今回で2回目のご出演となりますが、そもそもアニソンキング出演に至る“なれそめ”はどんな感じだったのですか?

小野澤拓生総合プロデューサー(以下、小野澤) アニソン紅白からアニソンキングに変わる去年(2012年)の7月くらいですね、いちばん最初に出演オファーをしたのが桃井さんで。当初は年末のカウントダウンの類には出演なさらないという話だったんですよね?

桃井はるこ(以下、桃井) しないというより、やったことがなかった。年末くらい休もうよ、という社風なんです(笑)。コミケにサークル参加すると、朝早くから一日がかりで夜は疲れているでしょうし、ファンの方もそうかなという考えがあったので、年末年始は静かに過ごそっか、という時期が続いていたんですよ。でもアニソンキングに、アニソン界を代表される方々が集結するとなれば“出ない”なんて選択肢はない! ということになりました。

――アニソンキングが桃井さんに期待するものというのは、どの辺りにあるんですか?

小野澤 周りからの推薦が、ものすごく多かったんですよ。レコード会社や事務所から、11年のアニソン紅白が終わったあとに“桃井さんに出演していただかないと話にならない”と。いまのアキバのその前をつくった頃からのひとなので。それで、去年『非公認戦隊アキバレンジャー』と『WONDER MOMO-i ~World tour version~』で盛り上げてくれたのは期待どおりでした。

桃井 緊張しました! 『アキバレンジャー』はアニソンじゃなくて特ソン(特撮ソング)じゃん(苦笑)という思いがあって、しかも非公認だし、“公認”の方もいらっしゃる中で非公認はいかがなものかと思ったんですけれども、お客さんの盛り上がりがすばらしかった。一体感があっていい会場でした。ちゃんとしたコンサートホールですからね。

――アニソンイベントが、音響のしっかりとしたコンサートホールで行われるというのは珍しいですよね。

桃井 あと、楽屋のモニターが大きかった(笑)。ふつう楽屋には小さいモニターしか置かれていなくて音もよく聴こえないものなんですけれども、大画面のモニターが用意されているのでステージの模様を観ながらみんなで応援できますし、一体感がありました。(カウントダウンまでの)時間がないのはどきどきでしたけど(笑)。生放送ですからね。ハプニングも含めて楽しかったです。

 それと、舞台に階段があり、バンドがいて電飾があって、昭和の歌番組のようなセットで歌えることが楽しかった!! 歌番組のセットでアニソンのライヴを観る機会はなかなかないでしょうから、お客さんも楽しかったんじゃないかと思います。きらびやかでよかったですね~。

宮腰裕行・副実行委員長(以下、宮腰) 11年の時は電飾が暗くてあまりよいものではなかったので、去年はがんばりました!

小野澤 とにかく光らせようと(笑)。昭和がコンセプトなので、どんどん光り物を増やしますよ!

――アニソンキングは昭和の歌謡番組のようだと。確かに、出演アーティストのみなさんの年齢層が幅広いのも特徴的です。元祖アニソンを代表するささきいさおさんといい、元祖アキバの女王である桃井さんと言い、しっかりとした実績をお持ちの方が集っています。

小野澤 アニソンキングでこだわっているのは、アニソンのファンって幅広くいろんなアニソンが好きなんです。だから、アニソンの好きなものだけが入っている“おせち料理”みたいな番組にしたいので、“本物のアニソン”を歌ってる人にオファーしたいんですよね。

桃井 当たり前ですけど、みなさん歌がうまいんですよ。ほんとうに歌を楽しめるメンバーだったので……すごい歌い手さんの歌は、その歌を聴いて、声を聴いているだけで楽しい。去年は楽屋が松本梨香さんと米倉千尋さんといっしょでした。おふたりともすごく優しくて楽しかったんですけど、紅組は前の年(11年度)に負けていて、むちゃくちゃ悔しかった! と、おっしゃって。熱いんですよ。“だから桃井ちゃん、今年は絶対勝って年越しするから。だってね、年の初めに負けて始まるんだよ、すっごい悲しいんだよ”と。たくさんの出演者を梨香さんがまとめてくださって、紅組はチームワークがよかったと思います。

――去年のアニソンキングといえば、カウントダウン前、ささきさんの『宇宙戦艦ヤマト』で紅組白組全員が階段を降りてくるなか、桃井さんだけがヤマト式のあのポーズをとっていましたね。

桃井 そう、ヤマト式敬礼をね、リハーサルではやってなかったんですけど、ふっ、とやっちゃったんですよ。

――えっ、アドリブだったんですか!?

桃井 リハーサルのときは“本物のささきいさおさんだ”と感激に震えてそれどころではなかったんですけれども、でも本番になったら体が勝手に動いてしまいました(笑)。

――ついつい体が動いてしまう感覚はわかります(笑)。観客としても、アニソンはライブでも熱唱してしまいますから。

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桃井 わたしの思っているアニソンキングは、ふつうに音楽として楽しいということと、いっしょに歌えるということが素敵だな、と。わたしはいつも、初めて聴いても(曲の)二番から盛り上がれる曲をつくろうと思っているんですけれども、アニソンキングは、若いお客さんが生まれる前の曲でも生バンドが演奏して歌にも迫力があって楽しいと思うんです。ひとつのコンサートとしてフラットに楽しめるものなんじゃないかと思いました。アニソンは昔は軍歌調だったと思うんですが、NoBさんや影山ヒロノブさんの世代でHR/HMに変化して、今があると思っているので。みんながいっしょに歌うのがアニソンの原点だとしたら、これは大晦日にぴったりじゃないでしょうか。それがわたしの、アニソンの好きなところです。今年のアニソンキングも、そんなイベントになったらいいですね。

小野澤 今年は各セクションごとに対決の要素を強めているんですよ。そこで、桃井さんにはNoBさんと対戦していただこうかと。

――おお、すごい! アキバレンジャー対ゴセイジャーですね。

桃井 ひえ~! それは……がんばります。わたしも一曲(『アキバレンジャー』)は山形ユキオさんとMoJoさんがいてくださいますから。

小野澤 前回、桃井さんは2曲の出番が離れていたんですけど、今年は2曲続けてMOMO-iワールドをつくってもらおうかなと。ちなみにもう一曲は『LOVE.EXE -momo-i quality version-』で、NoBさんは『ペガサス幻想』です。

桃井 そっか、楽しみだなぁ~。『LOVE.EXE』は、アニソンクラブイベントでもアンセム的に扱っていただいているんですよ。盛り上げないと。

小野澤 ぼくらが意識している“渋谷辺りの紅と白の番組”もいい雰囲気の時間帯ですから、力を入れまして。カウントダウン後の大トリであるキャプテン対決を除くと、カウントダウン前のトリのひとつ前で。

――クライマックスじゃないですか。いちばんおいしいところですよ。

桃井 マジですか、がんばります!

宮腰 今年の衣装もカジュアルに?

桃井 そうですね。動きやすいやつを、と思って用意してあるんですけど、今ハッ! と気づきまして……『LOVE.EXE』と『アキバレンジャー』で替えようと思っていたんですよね(笑)、どうしよう。でもフィナーレもありますもんね。そこで衣装替えをしてもよいかも。

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■モモーイにとってアキバはツンデレ幼なじみ!

――セットリストをずらっと眺めていくと、いとうかなこさんのお名前があり、『Steins;Gate』(以下、『シュタゲ』)の楽曲を歌うことになっているんですが、『シュタゲ』には桃井さんも出演されていますよね。

桃井 はい、フェイリス・ニャンニャン役で。

――フェイリスと秋葉原のエピソードは、桃井さんと秋葉原の関係を彷彿とさせるところがあり、観るひとが観ると涙ものだと思うんですね【編注:『シュタゲ』では、フェイリスの活動が“萌え”などの秋葉原の気風を形作ったというエピソードがある】。ということを踏まえて、桃井さんにとって秋葉原とはどのような存在なんでしょうか?

桃井 うーん……秋葉原はね、わたしにとって幼なじみのような存在なわけです。最初はイケてなかったんです、アキバくんて。わたしの周りの友だちも“どうして秋葉原なんて行くの?=なんでアキバくんとばっか遊んでんの?”みたいな感じだったんですけれども、そのうちにアキバくんがだんだんTVに出るようになって、注目を集めてきて。わたしは“なによアキバくん、調子に乗っちゃってさ”みたいになるときもあったんですね。だけど初恋のひとなので、わたしはずっとアキバくんのことが忘れられない。そういうやつです。ギャルゲー的に言うと(笑)。幼なじみ属性なんですよ、きっと!

――そうすると、秋葉原が桃井さんを好きなのも自然な流れという。

桃井 ツンデレですよね、アキバくんは。手に入ったような気でいるけど、そんなことはない(笑)。でも、元祖アキバの女王と言っていただけるのはすごくうれしい。

――そもそも秋葉原との出会いはなんだったんですか?

桃井 それこそアニソンのCDを買いに行っていたんです。いまのように通販で手に入る時代ではなく、とりあえず石丸電気かヤマギワに行けばあったので。そこ以外の選択肢だとWAVEか新星堂の大きい店舗になるんですけど、秋葉原のほうが圧倒的に品揃えがよかったんですね。なぜかというと、メジャーレーベルの注文書にあるものは必ず1枚はとるという方針だったんですって。予約しそびれたときに秋葉原に行けば、取り寄せで2週間待たずに済んだので重宝しました。割引券ももらえるし。だから秋葉原のお店に自分のCDが初めて並んだときはうれしかったですね。イベント担当の店員さんとも顔なじみになっていたので、秋葉原に自分のCDの発売記念イベントで行くと“なんでいるの?”“よかったねー”みたいに言われて。いま秋葉原がアイドルの街と言われているのが、すごく不思議なんです。

――昔は電気街であり、パソコンパーツ街でしたもんね。

桃井 わたしはパソコン通信が好きだったので。あと無線の傍受……って、ちょっとやばいですかね(笑)。今日もラジオライフのイベントに出演していたんですけど、そういう電気的なものが好きだったんです。あと、コンピュータゲーム。そういったものが目的で秋葉原に遊びに行っていたので、秋葉原がこうなるのはちょっと予想していませんでした。昔はアイドルといえば原宿の竹下通りでスカウトでしたから。

小野澤 その頃から、少しずつ変わっていったんだよね。

桃井 わたしが意識して変えていった部分もあるかもしれないですね。わたしがUNDER17というユニットをつくろうと思ったきっかけは……02年当時はそれほど規制が厳しくなくて、あの中央通りにPCゲームソングが爆音でガンガンに流れていたんですよ(笑)。(その頃のPCゲームソングは)おしゃれなバラードが多く、昔のアニメソングやアイドルソングのような、口ずさめるものを作曲するユニットをつくりたいと思ったことがきっかけだったんです。その後は、何かを連呼する四つ打ちのわかりやすいメロディのものが出てきた。音楽としてちゃんとしたものか逆にチープなものか両極端だったところに、歌謡曲の要素が出てきました。それから、PCゲームソングのクレジットで、誰が歌っているか、わかるようになってきた。それまではごく少数を除き無記名だったので、名前も出すぞ顔も出すぞ、と思ってやってきて。そこから変わってきたなという思いがありますね。

――『シュタゲ』でいうところの世界線が変わった?

桃井 ちょっとマニアックな話になっちゃうんですけど、わたしは、秋葉原にポスタードリームという機械が置かれたときに、世界線が変わったと思っているんです。ギャルゲーのファンがだんだん集うようになってきたときに、そのポスターが欲しくてヲタクの行列ができた。それが萌えに並ぶヲタクの始まりのような気がしていて。アキバのゲーム屋さんで、そのキャラのコスプレを自前でしてバイトをしていたので……その頃は、まだコスプレをしているひとがいなかったんです。

――歴史がありますね~。そうした蓄積のある桃井さんがアニソンキングに出演するというのは、すごく象徴的な感じですし、イベント自体の説得力も増しますよね。

小野澤 アニソンキングでは、串田アキラさんが北島三郎さんだとすると、桃井さんには小林幸子さん的なポジションを確立してもらいたい(笑)。

桃井 そこまでいくと畏れ多い(笑)。でも、そうおっしゃっていただけるようにがんばります。コミケ帰りでお疲れかもしれないですけれども、アニソンが好きなみなさんには、ぜひ足を運んでもらいたいですね!
(構成/後藤勝)

■「アニソンキング 2013」
HP: https://anisonking.jp
当日券などに関するお問い合わせは下記まで
info@anisonking.jp

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