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有名ボカロPの評価はいかに? ボカロアプリ「VOCALOID first」の実力を検証

2013.12.26

おどP「このアプリ以上のことがしたくなったら、初音ミクなどのVOCALOIDを購入してみるといいかもしれません。ただ、ボカロって、それ単体では曲にならないんですよ。このアプリではすでに付いている伴奏も、自分で一から作らないといけないので。その点では、本物のボカロで曲を作るには、もう少し音楽を勉強する必要がありますね。このアプリは“ボカロの入門”には最適ですが、“音楽の入門”とは、少し違うかな」

 ちなみに、「VOCALOID first」で使用されてるVOCALOID歌声ライブラリは2011年に発売された「VY1」とのこと。

おどP「かなり滑らかに歌ってくれますね。僕は初期の初音ミクしか使わない主義なので、VY1の実力がよくわからないんですけど、声のパラメータをいじらないでこの滑らかさだということは、かなり元の性能がいいんでしょう。このアプリと普通のVOCALOIDとの一番の違いは声のパラメータがいじれない、つまり調声できないことですが、それでもそんなに気にはならないと思います」

 さらに、こんなご意見も。

おどP「本当にあっという間に曲ができるし、作詞機能も面白いので、これは飲み会なんかでも使えそう。ボカロPの飲み会で、ゲーム的に使ったら盛り上がりそうですね!」

 忘年会シーズンのこの季節にもぴったりなアプリのようです。
 
 普段から通常のボカロを使いこなしているおどPさんも太鼓判を押す「VOCALOID first」、ボカロに少しだけ触れてみたい人にも、ボカロPになりたい人にも、そしてすでにボカロPの人にも、実はかなり役立つアプリだったことが判明しました。もしかしたら、このアプリでボカロ入門を果たした誰かが、今後のボカロ界を担っていくかも……!? これからのアップデートで、さらにテーマやできることが増えていくのにも期待したいですね!

 今回取材に協力してくれたおどPさんは、挫折Pさん、アゴアニキPさんらとともに少年ジャンプコンピCDをリリースするなど、精力的に活動中。もちろん月末のコミックマーケット85にもサークル「Studio Ark Attack」で参加するそうです。新譜は挫折Pさんと合同スプリットCDを予定! スペースに遊びに行けば、おどPさん本人と直接「VOCALOID first」について語り合えちゃうかも!?
(取材・文/福島槇子)

■「VOCALOID first」オフィシャルページ
http://www.vocaloid.com/lineup/ios/vocaloid_first.html

■ぼーかりおどP
 “VOCALOID”をミスタイプで“VOCALIOD”と打ったことから、このP名に。曲調はバンドサウンドがメインで、本人の手によるギター演奏が味わえる。代表曲は「1/6 -out of the gravity-」。同曲は2010年に発売されたコンピレーションアルバム『EXIT TUNES PRESENTS Vocalogenesis feat.初音ミク』に収録され、オリコンウィークリーチャート1位を記録。また2012年に開催された「初音ミクコンサート 最後のミクの日感謝祭」には本人も出演し、ミクと共に「1/6」を演奏した。今年の夏に行われた「ANGEL Project 旗揚げ公演 HATSUNE Appearance 『夏祭初音鑑』」や「初音ミク マジカルミライ 2013 in 横浜アリーナ」の公演でも「1/6」が使用されるなど、注目度は最近人気のボカロPたちにも劣らない。
・オフィシャルブログ http://vocaliod.blog54.fc2.com/
・ツイッター https://twitter.com/vocaliod_P

■「Studio Ark Attack」
コミックマーケット85 配置スペース 火曜日(12月31日) 西え34b

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