「週刊少年ジャンプ」情報レビュー

『斉木楠雄のψ難』が破竹の勢いを見せた!「ジャンプ」が育てたいのはギャグマンガ!?

――発行部数280万部(一般社団法人 日本雑誌協会発表)を誇る最強の少年マンガ誌「週刊少年ジャンプ」。そんな「ジャンプ」の最新情報をさまざまな角度からご紹介!

1312_jump4.jpg「週刊少年ジャンプ」2014年4・5合併号(集英社)

 23日月曜日が天皇誕生日で祝日のため、21日土曜日に発売された「週刊少年ジャンプ」2014年4・5合併号。表紙は“創刊45周年完走!”ということで、現連載作品の主人公キャラが一堂に会している(『HUNTER×HUNTER』は27日に公開される映画版画像のみ)。巻頭カラーは、単行本最新7巻が27日に発売となる『暗殺教室』。今号では、本作と人気心理ゲーム『ワンナイト人狼』がコラボしたとじこみ付録がついており、本作への力の入れようが伺える。また、“暗殺”というテーマに掛けて、単行本7巻の購入特典として「ゴルゴ13×暗殺教室」のスペシャルペーパーが付属することの告知も掲載。すでに書店などではコラボポスターが掲出されているので、気になる方はチェックを忘れずに。

 今週の掲載順は、『べるぜバブ』が前回のセンターカラーから、後ろから2番目に急降下(巻末掲載分『磯部磯兵衛物語~浮世は辛いよ~』を除く)。先週掲載分がセンターカラー補正で中盤に上がっていたとすると、予断を許さない掲載順位といえるだろう。作者の田村隆平は目次コメントで「来年は成長の年にしたい」と語っているが、物語の展開も終盤を匂わせる内容で、そろそろ風呂敷を畳み始めていくのか? 反対に、先週に比べギャグマンガ『斉木楠雄のψ難』の掲載順位が急上昇。『トリコ』や『黒子のバスケ』といったアニメ化作品に次いで6番目に入っている。

『斉木楠雄のψ難』は、今週のとじこみ付録「COOL POSTER CALENDAR WJ2014」内でも、単独で7月分を担当。そのほか単独でひと月分を担当しているのは、『ONE PIECE』『NARUTO』といった看板作品のほか、『ハイキュー!!』や『食戟のソーマ』など、現在人気急上昇中の作品たちだ。カレンダーの図柄は、既存のカラーページを流用しているため、適当なカラーページがあったために『斉木楠雄のψ難』が選ばれた可能性も否定できないが、いずれにしても本作に追い風が吹いているのは間違いない。先日4日にはオフィシャルゲームブックも発売された本作の勢いがどこまで続くのか、注視していきたい。

 ほかにも今号では、毎年恒例の連載作品のミニ4コマ企画『Jスターズクリスマス!!-4コマ番外SP-』や、計15名(ルノアール兄弟含む)にも上る新進気鋭のギャグマンガ家たちのアンソロジー企画『新世代爆笑戦士集結!! ニューカマーギャグ祭!!』などが掲載されている。『ニューカマーギャグ祭!!』は、若手のギャグマンガ家たちがそれぞれ2ページでネタを展開する企画。王道ギャグからシュールネタ、勢いで笑わそうとするものなど、ジャンルは多岐にわたっている。ネット上の感想を見ると、作品の評価はかなりバラバラだが、ギャグマンガ家を育てようという企画自体は一定の評価を得ていたようだ。

 次号は新年ということで、6・7合併号として1月4日発売。表紙は『ONE PIECE』『NARUTO-ナルト-』『トリコ』『黒子のバスケ』『ニセコイ』の“原作×アニメの夢コラボ”。4月からは『ハイキュー!!』のアニメ放送も決定済みで、来年も「ジャンプ」の“最強の少年マンガ誌”という座は揺らぎそうにない。

※本文敬称略。雑誌やマンガ作品に関して、言及のない限り、版元はすべて集英社。

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