12月9日、アニメ製作などで知られる通称ジェネオン(ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントジャパン)が、社名をNBC ユニバーサル・エンターテイメントジャパンに変更した。
これを受けて、業界関係者の間では「ややこしい」という声が挙がっている。
「ややこしい」理由は、よく似た社名の企業ユニバーサルミュージックの存在だ。これまでは、今回社名変更したほうは「ジェネオン」が通称だったので、さほど問題にはならなかった。
「周囲では“ジェネオンだったところ”とかで通用しておりますけどね。そのうちNBCとか呼ぶようになるんじゃないかと思ってます」(ある業界関係者)
資本的にはまったく関係のない両社だが、似ているのは社名だけではない。両社共に企業のロゴは地球マークに「Universal」の文字が入ったものだ。両社はその出自がアメリカのユニバーサルピクチャーズの系列会社だったということで、正確には、地球マークの下に英語でそれぞれの社名がはいっているが、パッと見は混乱してしまう。
おまけに、ユニバーサルミュージックも2012年からはアニメ事業に参入をしている。そのため、どちらもアニメと音楽を扱う企業というわけだ。同じ業界に、同じジャンルの商品を扱う会社があるというのは、けっこうややこしいのではなかろうか。
ただ、別の業界でも社名が似ている事例というのがある。例えば出版業界では朝日出版という会社がある。日本初のヘアヌード写真集を出版したことで知られる同社だが、朝日新聞や朝日新聞出版とは、まったく関係がない。けれども、なにか混乱を招いたという話は特に聞かれない。つまり、似てはいても定着すればなんら問題はないというわけだ。
それでも、今回の社名変更に違和感を唱える人は一定数存在する。中年以上のアニメファンが、それだ。
「ジェネオンに社名変更になった時に、違和感を感じました。やはり、パイオニアLDCはよい社名でしたよ。あの頃同社が手がけていたアニメ作品といえば、『天地無用!』とか『神秘の世界エルハザード』とか名作ばかりでしたし……」(あるアニメファン)
ちなみに、ユニバーサルミュージックに対しても「過去の“ポリドール”がもっともよい社名だった」と主張する人もいるが、これはさすがにただの“懐古厨”のような気も……。いずれにしても、両社とも社名にユニバーサルを冠しているのだから、社名に見合った話題作を展開してくれることを期待したい。
(文/昼間たかし)
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