「ジャンプ」連載マンガ家の意外な素顔もわかる!?柱コメントで「週刊少年ジャンプ」を楽しむ

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――発行部数280万部（一般社団法人 日本雑誌協会発表）を誇る最強の少年マンガ誌「週刊少年ジャンプ」。そんな「ジャンプ」の最新情報をさまざまな角度からご紹介！

「週刊少年ジャンプ」2014年3号（集英社）

　本日16日発売の「週刊少年ジャンプ」（以下、「ジャンプ」）2014年3号の表紙・巻頭カラーを飾るのは、連載5周年を突破した『黒子のバスケ』。現在、アニメ2期も放映中と、大人気の本作だが、昨今は本作をめぐって脅迫事件が起こっていたため、多くのファンがその状況を憂慮していた。しかし、既報（参照）の通り、15日に容疑者が逮捕されたため、不安材料がなくなり、更なる飛躍を予見させる華々しい表紙になったといえるだろう。また、今年の10月下旬に同事件の影響を鑑み、大手コンビニチェーン・ファミリーマートなどで発売中止となっていた『一番くじ 黒子のバスケ～誠凛＆海常～』は、追加販売が決定済み。今後、より大々的な展開が期待される。

　今号の掲載順位に、大きな変動はなし。“J（ジャンプ）新鮮力キャンペーン”中の2作品『食戟のソーマ』『ワールドトリガー』が、『黒子のバスケ』『ONE PIECE』に続いて3位、4位につけている。一方、前号（参照）で大きく順位を落とした『HACHI-東京23宮-』が、さらに順位を落とし、巻末掲載分『磯部磯兵衛物語～浮世は辛いよ～』を除いて最後尾に。その上には、「ジャンプ」の“聖域”である『こちら葛飾区亀有公園前派出所』（以下、『こち亀』）『恋のキューピッド焼野原塵』『BLEACH』が並ぶこととなった。このあたりは『こち亀』を除いて“打ち切り黄色信号”と思われるため、ファンはアンケートハガキの投函に勤しもう。

　当コラム“「週刊少年ジャンプ」情報レビュー”では、これまで「ジャンプ」の打ち切りレースやウソ予告などについて紹介してきたが、今回は柱コメントに注目。柱コメントとは、雑誌の外側両端の余白に挿入されるもので、あらすじやアオリ文、単行本情報や「○○先生に応援のお便りを!!」といった要素が盛り込まれることが多い。近年では、ページの端までマンガが描きこまれることも多いため、絶対数は少なくなっているが、意外な情報や小ネタが入っていることも多く、より一層「ジャンプ」を楽しむためには、気にかけておいて損はないだろう。

　今号では、『恋のキューピッド 焼野原塵』内にて「クイズ研究会出身!!長谷川智広先生に応援のお便りを!!」という柱コメントが盛り込まれており、マンガ家の貴重な（？）情報を得ることもできるのだ。そのほか、『磯部磯兵衛物語』では、毎号ごとに編集者による気の抜けたあらすじが入っていたり、『斉木楠雄のψ難』は、導入として毎号作品の内容を反映した「○○奴の為のマンガ。」というアオリ文があったりと、独自の趣向を凝らしている作品もあるので、好きなマンガ作品の柱には常に注目をしておこう！

　なお、今号の493ページには、集英社による児童ポルノ禁止法改定案に対する反対意見広告が掲出されている。本サイトでも度々取り上げている同問題に対する出版社の意見として、マンガ好きの読者諸氏はぜひ目を通しておきたい。

　次号4・5合併号は23日が天皇誕生日で祝日のため、21日土曜日の発売となるので、注意！

（雑誌やマンガ作品に関して、言及のない限り、版元は集英社。文中、敬称略）