チョウチンアンコウの尾びれに欲情?(誰も信じないけど)2013年は人魚マンガがキてた!

 なぜなのかはわからないが(というか、意図したものではないのだろうが)、2013年はやたらと人魚もののラッシュが続いたのだ。

 どの作品もそれぞれ「人魚」の違った魅力を描いているが、特に秀逸だったのは『深海魚のアンコさん』だ。人魚が人と一緒に暮らす世界での学園生活を描いた、萌え系のコメディなのだが、本作で出てくる人魚は、“いわゆる人魚”というおおざっぱなくくりでなく、チョウチンアンコウの人魚、アカメフグの人魚、マンボウの人魚など多種多様。生態に合わせて性格や特徴も違っており、魚うんちくマンガとしても楽しめる。

 だが、何よりインパクトが大きいのは尾びれ。“いわゆる人魚”と違い、本作の人魚たちはそれぞれに特徴的な尾びれを持っているのだが、これが妙にエロい。「普段は薬で人間の足に変えており、人に見せないもの」という設定の影響もあるが、『深海魚のアンコさん』のアンコウの尾びれや、マンボウの尾びれは、非常に色っぽく描かれている。これを読んだ後、魚の図鑑などを見ると、うっかりドキドキしてしまうこと間違いなしだ。

 なぜ今人魚マンガが増えているのかはわからないが、『深海魚のアンコさん』は新しいフェチの扉を不用意に開かせるパワーを持っており、「キテるじゃないか、人魚!」と強く思わせるのだ(が、やっぱり誰も信じてくれない)。
(文/小林聖)

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