声優とファンの距離がマジで近くてヤバかった! やなせなつみ主催「収録ごっこ」夜の部レポート!

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 2013年12月2日、東京・銀座パセラBENORにて人気声優たちによる自主企画イベント「盛大なる収録ごっこ」が、昼夜の2回にわたって開催された。このイベントを主催するのは、現在放送中のアニメ『リトルバスターズ!~refrain~』の神北小毬役でも知られる声優・やなせなつみ。彼女は、自主企画イベントを年に一回の割合で開催し、そのテーマは毎回異なる。昼と夜とで演目や出演者の役割や衣装がガラリと変わる手の入れようだ。昼夜両方を観覧するファンが多く、自主企画なものの完成度の高さが強く支持され、出演者とファンが一丸となって盛り上がる。今回の「収録ごっこ」もいつもの通り出演者と観客の距離が異常に近いアットホームすぎるステージに、会場は終始笑い声が絶えることはなかった。そんなイベントの夜の部の模様をレポートしよう!

■手作り感満点のイベント!

 今年のテーマは、そのタイトル通り「テレビ番組の公開収録っぽいステージ」とのこと。そんなわけでステージ脇にはカンペを持ったスタッフが常に待機。開演前には、「拍手」「笑って」「キャー」とカンペを客席に向けて練習をすると、満場の観客たちは一糸乱れずリアクション! 大変協力的な声優ファンの皆さん、さすがです。また観客席横には、ずらりと出演者たちのCDやイベントグッズを販売する物販エリアが展開。まるでノリは文化祭。この手作り感は、自主企画イベントならではだろう。

 さてさて、そんな熱気ムンムンの会場に出演者が登場。まずは声優界のおしどり夫婦コンビ・一条和矢、ひと美夫妻がイベントの前説に登場。イベントにおける諸注意などを解説する……はずなのだが、その内容はほとんどネイティブ関西弁による夫婦漫才。ある意味、前説としての役割をしっかり務めたところで、イベント本番がスタートした。

 出演するは、前出の一条和矢、ひと美のほか、荻原秀樹、鳴海エリカ、私市淳、ロア健治、柚原有里、梶田夕貴、水霧けいと、友永朱音、田口宏子、やなせなつみといった面々。
さらにこのタイミングで、たみやすともえが別の現場から到着! 観客から盛大な拍手で迎えられつつ、ステージに立った。

 ちなみにこのイベントは、テレビ番組の「収録ごっこ」ということで、それぞれ配役が決まっている模様。鳴海は番組マスコットの虎の着ぐるみ。友永と田口は双子の女優。柚原は占い師。一条、ひと美夫妻は漫才師。ロア健治はビジュアル系バンドマン。私市はコック。たみやすは噺家。水霧と荻原は司会、といった具合だ。(ちなみに梶田の役は、会場に漂う「元気玉」とのこと。なので、基本的に舞台そででしゃべっていた)番組は、昼は身体を元気にする!が、テーマ。夜は心を元気にする!が、テーマ。一通り自己紹介をしたところで、「元気にハッピッピー!」の掛け声でイベント……もとい収録ごっこがスタートした。

主催のやなせなつみ主催のやなせなつみ

■台本なんて関係ない!? 一寸先も読めないフリーダムなイベント前半

 最初の企画は「風船爆弾早口言葉ゲーム」だ。出演者がリレー形式で早口言葉を次々に言っていく、というこのゲームだが、このコーナーでは出演者たちの普段溜めこんでいる喜怒哀楽を一気に解放したい。ということで、時限式で風船が破裂する装置を順番に回していく、というギミックが追加。スリリングな早口言葉勝負が展開する……かと思われたが、風船を手渡されたやなせは、あろうことか悲鳴と共に客席にスローイン! 急いで客席からステージに風船を戻そうとするも、その途中で風船は破裂してしまった。いきなり筋書きのないドラマが展開する「収録ごっこ」。果たしてここから先、どうなっていくのだろうか……?

 次の企画は「箱の中身はなんだろなゲーム」。バラエティ番組ではおなじみの、外から中身が見えない箱の中に手を突っ込み、中に何が入っているか当てるというクイズだ。金の箱、銀の箱の2チームに分かれた出演者は、それぞれ別の箱に手を突っ込みその手触りに一喜一憂。個人的にツボだったのが、銀の箱チームとなったロア健治とたみやすともえの回答だ。中身はうどんの麺だったのだが、二人の答えはともに「触手」! 色々な意味で、さすがです!

 そして、前半最後のコーナーは「おままごとをしよう」。出演者は、それぞれ決められた配役を演じ、即興で「おままごと」をするというコーナーだ。実はこの時点でかなり時間が押していた模様で、最初はこのコーナーをカットするか否かというやりとりがステージ上で行われていたのだが、出演者の休憩時間を削ってコーナーを行うことが急きょ決定。この日は催眠術師役であるやなせの術で、ロア健治=お父さん、田口=お母さん、友永=隣の奥さん、たみやす=おばあちゃん、柚原=ペットの犬、、私市=お母さんを狙うあやしい人、鳴海=私市を捕まえようと尾行するデカ、水霧=実は歌手であるロア健治の追っかけにそれぞれなりきって、あとはノープランな寸劇がスタート。誰もが落としどころを見つけることのできない、ひたすらカオスな状況がステージに展開した。が、このような一見アクシデントと思えるものの幾つかは、演出のうちだったそうである。

■歌で盛り上がるイベント後半戦!

 後半戦は、観客の悩みに出演者が答える「お悩み相談コーナー」で幕を開けた。「本当に悩んでいることをしゃべってくれ」という出演者のオーダーに対し、最初は軽いジャブ程度の相談が続き、軽妙なやり取りがステージと客席の間で行われていたものの、メールの質問の中に、ガチでヘヴィな家庭内不和の質問が紛れ込んでおり、一同が困惑してしまう一幕も。しかし、そこで無茶ぶりされた田口が華麗な回答を披露するというウルトラCを実現。このドキドキ感、ひやひや感こそ戦場……ライブ感だ!

tamiyasu1213.jpgトークも歌も抜群だった“たみやすともえ”

 イベントのクライマックスは、歌のコーナーで盛り上がった。まずはロア健治がオリジナル曲『COCOLU』をギターの弾き語りで熱唱! さすが歌って踊れる声優というだけあって、その美声は折り紙つき。ロマンティックなムードで会場を包み込んだところで、今度はたみやすともえが新曲『S×Mかぷりちお!~ヤバすぎ世界 SpecialなHigh~』をライブ初披露! 着物姿で電波ソングを歌うたみやすの姿に、観客のボルテージも急上昇だ。お次は友永と田口のユニット・pastelが登場。ラウンジミュージック風ナンバー『for you』を、キュート&ほんわか歌い上げた。そしてとどめに荻原がアッパーなパワーチューン『POWER充電ほめたおSO!』を。一条&ひと美夫妻がラブラブぶりを炸裂させつつヒーローソングを髣髴とさせる熱いCD未音源化曲を熱唱。観客の手拍子とかけ声が入り乱れる中でイベントはフィナーレを迎えた。

 アンコールでは、たみやすの歌う番組オープニングテーマとともに、この日誕生日を迎えた友永を出演者、観客全員でお祝い。これには友永も感激でいっぱい。そんなハッピーな空気の中、最後は観客全員で一斉にクラッカーを鳴らして盛大に「収録ごっこ」はフィニッシュ。今年も最高の年末を迎えることができた出演者、観客の笑顔に包まれたイベントとなった。

 なお、イベント終演後は出演者も観客席に降りてきてのおしゃべりタイム。終始、声優とファンの距離感を感じさせないアットホームな空気に包まれていた。

 終演後、主催のやなせなつみに今回の感想を伺ってみると以下のようなコメントをくれた。

「大成功!!に、見えますが、実はアクシデントは何かしら毎回あります。お土産が消えたり、衣装を忘れる方がいたりですね。今回の場合、やる気満々だった出演者のお一人が前日に高熱でダウンしてしまいました。当日、急遽私が歌ったのですが、直前の指示にも関わらず、出演者がアドリブ動きで凄く盛り上げてくれて、ファンの皆様の声援も大きく、乗り切ることができました。毎回のハプニングも、それすら結束に繋がり、さらに良いものが出来て、私は本当に周囲に恵まれているなんだなと思います。このイベントでファンの皆様に、各出演者の新しい魅力が伝えられたらと。そしてさらに、イベントで新しい声優の方を知ってもらい、その方の別のライブやイベントに足を運んでいただけると嬉しいですね」(やなせなつみ)

 自身の企画だけではなく、声優業界をさらに活性化させたいと考えているやなせなつみらしいコメントだ。来年のイベントの企画は未定だが、2つほど温めているものがあるらしい。2014年も要チェックだ。

■やなせなつみの今後の活動とイベントの情報はこちらをチェク!
やなせなつみHP&ツイッター
http://www.natsumi-yanase.net/
@yanase_natsumi

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