徹底検証!PCエロゲー版とアニメ版はどこが違う?

『WHITE ALBUM2』冬馬のキスシーンが幻に!?もっとエロい吐息を聞かせてほしかった雪菜のキス

『WHITE ALBUM2』冬馬のキスシーンが幻に!?もっとエロい吐息を聞かせてほしかった雪菜のキスの画像1『WHITE ALBUM2 幸せの向こう側 PS Vita』公式HPより

 放映中のTVアニメ『WHITE ALBUM 2』が18禁美少女ゲーム版とアニメ版ではどこがどう違うのか!? 徹底検証の第7話!(これまでの記事

※ここから先はゲームもアニメもネタバレになります。各自の責任のもとお読みください。またこの記事における原作は『WHITE ALBUM2 – introductory chapter-』を指します。

 いよいよ文化祭当日を迎えた第7話だが、アニメ版冒頭は上原れな津田朱里(編注:『WHITE ALBUM2 – introductory chapter-』EDテーマの『Twinkle Snow』を担当)による『Free and Dream』のほんの一部が聞けるという原作にはないスタートを見せた。文化祭ライヴは既に始まっていて、舞台袖で出番を待つ軽音楽同好会の4人と水沢依緒(以降、依緒)の様子が描かれる。アニメ版はこのまま本番を迎え、第7話のOP曲となる小木曽雪菜(以降、雪菜)が歌う『WHITE ALBUM』へと突入する。

 アニメ版ではずいぶんとあっさりとライヴが始まってしまったが、原作ではライヴ前にちょっとした場面がいくつか差し込まれていた。その1つが北原春希(以降、春希)が校門付近で冬馬かずさ(以降、冬馬)の母親・冬馬曜子に偶然声をかけられるという場面だ。この偶然が物語後半へのちょっとした伏線になっていたのだが、アニメ版では不要と判断されたのかカットとなった。またライヴ前の早坂親志との会話でミスコンが学校公認のイベントではなく、実は非公認のイベントだというのがさりげなく分かるのだが、この設定もアニメでは不要と判断されたようだ。

 Aパートが始まり、『WHITE ALBUM』の間奏部分で冬馬がサックスを吹く。アニメ版ではかなりノリノリで演奏しているように描写がされていたが、原作では冬馬の演奏に対する姿勢が少し異なり、アニメ版ほど楽しげに演奏していない。間奏部分に入るまで、「本当にやるのか?」とか「やりゃいいんだろやりゃ!」と春希とアイコンタクトを取り合って、どちらかというと嫌々ながらサックスを吹くのだ。サックスを吹く前に春希に舌をベーっとまで出す。(CGは無し)
 
 『WHITE ALBUM』が終わるとメンバー紹介へと移る。アニメ版では雪菜による簡単なメンバー紹介の後、そのまま『SOUND OF DESTINY』へと突入する。原作でもこの流れは大差はないのだが、雪菜が自らミスコンの投票をうながす発言をする。アニメ版と原作でのキャラ設定の微妙な違いが垣間見られる瞬間だ。実はライヴ開始直前に舞台袖で、「私のせいで超満員になっちゃってごめんね」などとも言っていて、原作での雪菜の方が自分のかわいさを理解している傲慢さが見られる。

 2曲目の『SOUND OF DESTINY』が始まると、ここは原作と大きく異なった。アニメ版では曲中に、3人が出会った頃や冬馬の家での練習風景などのモノローグが展開される。春希への想いについて雪菜が冬馬へ挑発をかけ、直接対決の構図が明確にされた。雪菜ははっきりと春希を好きだと示したが、冬馬は「今まで恋なんてしたことがない」と曖昧な態度で逃げた。一方原作では春希がギターソロを成功させられるかにのみ重点が置かれ、雪菜と冬馬の駆け引きは一切ない。

 そしていよいよ3曲目だが、残念ながらと言うか、やはりと言うべきか、アニメ版でも原作と同じくこの時点での『届かない恋』の披露はなかった。第6話で3曲目が何かを明かしてしまっているので、もう隠す必要がない気もするが、隠した以上原作を超えた演出で、しかるべきタイミングで披露していただきたい。

 Bパートに入ると、ライヴ終了後の第二音楽室で冬馬と春希の会話シーンとなる。セリフに多少の変更はあるものの、ほぼ原作通りだ。その後、音楽室で眠ってしまった春希のもとに雪菜が訪れる。雪菜の回りくどい告白が展開され、「ねぇ、春希君、よけてもいいんだよ」の一言の後、春希と雪菜のキスシーンとなって第7話は終了する。この流れもセリフに多少の変更があるが、原作通りと言える。

 しかしこのキスシーンは、実にさっぱりとしていてエロさに欠けていた。原作では雪菜が「ん…ちゅぅ…あ、ふぁ…あぁ…」と軽いちゅぱ音を鳴らしてエロ甘い吐息を漏らす。原作までもとは言わないが、アニメ版でももう少し頑張ってほしかった。ただ、アニメ版ではキスする直前雪菜のローアングルで足から背中の方にカメラ視点が移動する際、雪菜のスカートの中が見え、「パンツはいてないの?」と思えてしまうほど尻が見えるというサービスショットがあったので、それで相殺と言える。あの衣装の下はTバックという設定だったのだろうか。それともまさかのノーパン!? いずれにせよ夢のあるシーンだった。

 実はこのBパートにあたる部分で、原作のとても重要なシーンがカットされていた。

 原作では第二音楽室で冬馬と春希の会話シーンの後、自分のクラスの出し物である大正浪曼喫茶が終わってジュースで乾杯する雪菜と依緒との会話シーンに移る。ここで依緒は雪菜に対して、春希に想いを伝えるのなら急げと告げる。依緒は雪菜が春希に惹かれていることに気がついていた。急げと助言を受けた雪菜は、なぜ依緒がそんなことを言いだしたのか理解する。依緒は冬馬も春希に惹かれていることを知っていたのだ。しかし、ここで雪菜は依緒の助言に対して「でもさ……いいんだ。私、今のままがいいの。今の関係が一番気に入っているの。だから変わりたくない。誰にも、変わってほしくない」と答える。つまり、告白するつもりはないということだ。

 再び第二音楽室にシーンは戻る。ピアノを弾く冬馬の横で春希は眠ってしまう。冬馬は「くそ真面目で、細かくて、規則に縛られてて、頭でっかちで、教師の顔色ばかり伺って、ついでに成績良くて、ちょっとだけ鼻にかけてて、ホントあまりにも退屈すぎてさ……からかってやりたくなるじゃないか」とつぶやいてから、魔が差したのかのように眠っている春希にこっそりとキスをしてしまう。その後、自分がしてしまったことを後悔するように教室を飛び出す。そして、その様子を雪菜が一部目撃していて「そんなのってないよ……冬馬さん」と言葉を漏らす。

 雪菜は3人の関係を維持するために、想いを伝えるつもりはなかった。しかし、冬馬がこっそり春希に対してキスを見てしまったことで瞬時に考えを改めてしまう。春希を取られたくない、自分の居場所を確保したいという思いから、直後に自ら春希に迫って告白し、キスまでしてしまうのだ。

 アニメ版ではこの重要なシーンがなかったのだ。その代わり雪菜を告白させる伏線の意味で、ライヴ中に2人の直接対決とも言える駆け引きを加えたのだろう。

 雪菜と春希が結ばれたことで物語がついに大きく動き出した。今後、3人が迎える残酷な現実を、アニメではどう表現していくのか。引き続き注目したい。
(文=Leoneko)

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