『黒子のバスケ』が何倍も楽しめる!? 腐女子にオススメのバスケBL

『みづいろとぴんく、それからだいだい。』は、3年生ばかりのレギュラーに入ったただひとりの1年生・百成が主人公だ。こういう出る杭にはありがちな話だが、百成も先輩たちから嫌がらせを受け、自分に対する陰口も聞いてしまう。しかし、そこで「だけどあいつ ちゃんと上手じゃないか…!みんなが帰った後も…残って練習してるんだぞ!この中にそんな奴居るかよ!?」と、自分をかばう声を聞く。その声の主は、先輩の瑞木だった。そこから彼のことが気になりだす百成。そして、「俺も一緒にいい…?」と声をかけて一緒に練習してくれた瑞木を好きになるのだった。でも、百成は無口で口下手だから、初めてまともに交わす会話で「俺たち付き合えばいいと思う」なんて言ってしまったり……。そんな口下手で努力家の百成を『黒バス』の黒子とするなら、その努力も知っていて認めてくれる瑞木は、黒子のチームメイトで頼れる存在である木吉のような存在かもしれない。

 そして『アオイロチョーク』には、2人そろってスポーツ推薦で同じ高校に行くほど仲良しで、互いに認めあったライバルである宮武と西條が登場する。宮武に半ば強引に引っ張られるかたちで、中学からバスケをはじめた西條だが、持ち前の器用さからめきめきと上達していった。しかし、高校で出会ったちっちゃくてかわいらしいクラスメイトの小森によって、2人の関係は微妙に変化していく。3人が良いと言いながら宮武のことばかり気にする小森を見て、イライラする西條。逆に小森に2人きりでバスケを教えている西條を妬む宮武。互いに嫉妬する彼ら。そして、西條だけが選抜選手に選ばれたことで、両者の関係には大きな溝ができる。でも、そうなって初めて彼らは、自分の本当の気持ちに気づくのだ。最終的には、宮武が小森に告白をする。『黒バス』でいえば、小動物系の小森を黒子だとすると、彼をめぐって争う宮武と西條は、黒子に執着するかつてのチームメイト・青峰と黄瀬といったところか。ちなみに、西條は後に2年の副キャプテンである中谷に心惹かれていくことになるのだが、中谷を黄瀬が所属する海常のキャプテン・笠松だと考えればしっくりくる?

『黒バス』好き腐女子のためのバスケBLガイド、いかがだったろうか? これで萌え成分を補給し、苦境にさらされる『黒バス』をこれからもしっかり応援してもらいたい。
(文/山田ナツメグ)

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獣の愛し方
著者:オオヒラヨウ
出版社:芳文社
価格:630円


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みづいろとぴんく、それからだいだい。
著者:小椋ムク
出版社:心交社
価格:650円


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アオイロチョーク
著者:高昌ゆり
出版社:日本文芸社
価格:650円

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