『黒子のバスケ』が何倍も楽しめる!? 腐女子にオススメのバスケBL

2013.11.18

 たびたび脅迫状に悩まされ、コミケなどのイベントにも参加を見合わせたり、関連商品の販売が中止になるなどの憂き目に遭っている人気少年マンガ『黒子のバスケ』(集英社/以下、『黒バス』)。脅迫状問題はとどまるところを知らず、同人誌や関連イベントだけでなく、今やTSUTAYAや有隣堂といった一般の書店にも影響を及ぼしている。

 『黒バス』といえば、主人公の黒子と火神が“キセキの世代”と呼ばれるライバルたちを倒して、日本一を目指していくという王道のバスケマンガだが、腐女子からの人気が高いことで知られている。そこで、現状に心を傷めているであろう『黒バス』好き腐女子のみなさんにオススメしたいのが、『アオイロチョーク』(日本文芸社)『みづいろとぴんく、それからだいだい。』(心交社)『獣の愛し方』(芳文社)といったバスケBLだ。『獣の愛し方』は高校の弱小バスケ部にやってきたスーパールーキーの甘酸っぱい恋を、『みづいろとぴんく、それからだいだい。』では寡黙な後輩と優しい先輩の不器用な恋を描いている。そして10月28日に発売されたばかりの『アオイロチョーク』では、同じバスケ部のライバルで親友でもある2人が、クラスメイトの男の子をめぐって恋のバトルが繰り広げられる。各作品のあらすじを追いながら、『黒バス』との共通点を見ていこう。

 まず、『獣の愛し方』に登場する主人公・濱田は、ただ背が高いというだけで、目についた新入生の熊井をバスケ部に勧誘する。しかし、実は熊井は全国優勝したバレー部の正セッターで、陸上でも全国記録を持つほどのすごいやつだったのだ!そのため、濱田はほかの運動部からいわれのないバッシングや嫌がらせを受けるハメになり、さらに、自分のレギュラーの座まで熊井に奪われたことから、バスケ部を辞めてしまう。そんな濱田に対して、熊井は「俺は濱田先輩が好きだからバスケ部に入ったんです」と告白をする。熊井は、濱田のいない部活で腑抜けたようになり、練習中もボーッとしていて使い物にならなくなってしまったのだ。濱田がほかのバスケ部員に頼まれてしぶしぶ説得に行くと「濱田先輩が戻って来てくれるなら頑張れると思います」と満面の笑みで言う熊井。さらに、試合に勝った後は濱田の制止も聞かずに襲いかかってきたりする。ただし、濱田に「でもじゃねぇ!嫌うぞ!」と叱責されると、熊井は固まって真っ青になってしまう。「まるで猛獣使いになったようだ」と濱田は笑うが、“猛獣”と言うなら『黒子のバスケ』の火神も同じようなもの。先輩に誘われてバスケを始めるところなんかも、アメリカのジュニアスクール時代に友だちができなかった火神と、彼をバスケに誘ったひとつ上のライバル・氷室との関係に似ているかも。

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