“ゲーム脳”でわかるゲーム業界 第2回

「無料で遊べちまう」“バンナム商法”にスクエニも着手!? ゲーム業界を席巻する“F2P”とは?

■「このゲームは無料で遊べちまうんだ!」F2Pが主流に?

 ただし、バンナムはスクエニよりも早く次の段階に入っている。“バンナム商法”への悪評などどこ吹く風で、会員数が50万人を突破した『ガンダムオンライン』をはじめ、『ソウルキャリバー ロストソーズ』『鉄拳レボリューション』といった開発費のかかる大作タイトルをF2Pとして投入し、新たな“バンナム商法”の足場を着々と築いている

 これからのゲームのビジネスモデルを考える上で、バンナムとスクエニ、2社の動きはとても興味深い。HDゲーム開発費の高騰が叫ばれている現在、国内でも確かな開発力を持つ両社が、本格的に“基本無料”であるF2Pに参戦すれば、据え置きゲームのあり方を変えるはず

 特にすでにビッグタイトルを続々F2Pで市場に投入しているバンナムは、『ASB』のスピードワゴンよろしく「このゲームは無料で遊べちまうんだ!」(≒重課金で回収)といった新たな“バンナム商法”を一般的なものにしようとしている。現在は後手になっているが、いつの日かスクエニも『ファイナルファンタジー』の正式ナンバリングタイトルをF2Pで出して、「もうひといきじゃ!パワー(1ゲージ100円)をメテオに!」なんて日が来るかも?
(文/上田東洋)

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