視聴者待望のマコ劇場が……黒幕感のある新キャラ登場で盛り上がる 『キルラキル』

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――毎日、何本ものアニメが目まぐるしく放送されている現代日本。これだけ放送本数が多いと、見るのだって一苦労……。そんな悩める現代オタクのため、「おたぽる」がオリジナル作品を中心にテレビアニメ・レビュー！　これさえ読めば、気になるあのアニメのあらすじから評判までがまるわかり!!※本文中には“ネタバレ”が含まれていますので、ご注意ください。

■『キルラキル』
第6話「気分次第で責めないで」

『キルラキル』公式HPより。

　とうとう四天王の一人、運動部統括委員長・猿投山渦（さなげやま・うず/CV:檜山修之）との対決です。相変わらずの展開の早さ。そして、今回も流子（CV:小清水亜美）は勝ったり負けたり忙しい。何回負けるんだ、この主人公。さらに、また意味深な伏線が加わって……。

　というわけで、『キルラキル』第6話のあらすじです。（これまでのあらすじはこちら）

　本能字学園裁縫部研究室に運び込まれる大量の生命戦維。それは、神衣を着こなす流子や反制服ゲリラの登場といった状況の急変に、本能寺学園側が極制服の大量生産で迎えうつためでした。

　しかし、自分の力を試す為に本能字学園に来た猿投山にとって、流子は勝負を挑むのにワクワクする相手。猿投山は、流子と対決する許しをもらうため、皐月（CV:柚木涼香）のもとへ。音もなく背後に現れた猿投山に「それで私の後ろをとったつもりか？」と、皐月。「俺が強いヤツを見るとどうなるか、皐月様もおわかりでしょう？」と言う猿投山に、皐月は「3年前のようにか？」と問い返します。

　3年前、場所は北関東ススキヶ原。画面もセピアで4:3。北関東番長総連合総代・猿投山と皐月。2人は中学三年生。「お前の動きは見切った！」と背後から皐月に襲いかかる猿投山。それを「それで私の後ろをとったつもりか？」と返り討ちにする皐月。そして猿投山は皐月の軍門に降ったのでした。

　翌日の放課後、三つ星極制服「剣の装（つるぎのそう）」を発動、メカメカしい姿に変身して流子との対決に挑む猿投山。猿投山の能力、相手の動きを読み取って先手をとる「天眼通（てんがんつう）」の前に流子はフルボッコにされてしまいます。

　しかし、神衣・鮮血（CV:関俊彦）を切り取った布を目隠しにして天眼通を封じ、流子が形勢逆転。猿投山はまっ裸にされて負けてしまいます。だが、諦めの悪い男・猿投山。その夜には皐月に流子とのリベンジマッチを訴えるのでした。厳しい覚悟を持って……。果たして、その覚悟とは？

　翌朝、流子に再び猿投山の果たし状が届きます。流子はまた目隠し攻撃を仕掛けるが、猿投山には通じない。なぜか？　自分は天眼通に慢心していたと悟った猿投山は、自分の目を縫い合わせ、自ら天眼通を封じたのでした。そして、目を封じたことで極制服との親和性が高まり、「目で視ていたよりもはっきりと世界のすべてが視える」ようになったのです。

　この猿投山の新しい力「心眼通（しんがんつう）」に、流子は完敗。しかしその時、極制服「剣の装 改（つるぎのそう　あらため）」がオーバーヒートして猿投山の変身が解けてしまいます。流子を仕留め逃した猿投山に、皐月は「恥じるな。お前の力が極制服を凌駕した結果だ」と声をかけます。

　皐月の部屋。紅茶をたしなみ「私の後ろをとったつもりか？」とつぶやく皐月。しかし、猿投山が立っていたのは皐月の目の前……。

「今の俺には前も後も関係ありません。目が潰れたおかげで逆に世界のすべてを感じられますよ」と、猿投山。

「茶を振舞おう」という皐月に、猿投山が応えるのでした。

「いえ、遠慮しときます。他の感覚が鋭くなり過ぎて、猫舌になっちまったんですよ……」

　……最近、筆者はネタよりも張り巡らされた伏線が気になってしかたない。

「世界のすべてを感じられる」猿投山が「感覚が鋭くなりすぎて、猫舌に」なり、皐月のお茶を断るシーン。なんだか意味深です。もしや、鬼龍院皐月の野望の全貌が見えてしまったのか？　今後の動きが気になります。また、あらすじでは省きましたが、皐月の母親・鬼龍院羅暁（CV:朴ロ美【編注：ロはおうへんに路】）が少しだけ登場。やたら黒幕感のある皐月の母親がどう物語に絡んでいくのか？

　そして！　今回、初めてマコ劇場無し回！　これは結構な事件。マコ劇場を楽しみにしてた人も多かったはず！　しかし、案ずるなかれ。予告の限りでは、来週は満艦飾家要素たっぷりの回になるようですよ！　マコ（CV:洲崎綾）ファンは第7話を期待して待ちましょう!!
（文／尾野スミ）