【後編】一本化は必然だった AnimeJapan 2014誕生への軌跡をTAFとACE両者が語る

1311_animejapan_kitakami2.jpg北上浩司氏。

――東ホール全部を使ってACEの約1.5倍、TAFの倍、面積的には足りますか?

北上 先日の出展希望社説明会で約150社という多くの方にお越しいただいたのですが、TAFは前回で約230社、約500コマの出展がありまして、ステージ以外で使える面積としては倍になる計算なので、いろいろな主催企画も用意する予定ですが、恐らくなんとかなるとは思っています。

――やはり利便性も、東京ビッグサイトは理想的な施設だと思います。

高橋 そうですね、ビッグサイトは利便性からも最適の選択だと思います。

――ACEは、初年度開催の初日に京葉線が強風で止まる事件もありました。それでも誰一人としてあきらめずに幕張メッセに向かっていたのは驚きました。

高橋 その気持ちは本当にありがたいです。こちらが真摯であればお客様は裏切らないので、そうした気持ちに報いたいと考えています。ですので、僕たちも期待を裏切ることはしません。最善の形の模索を続けてきたのが今回の形なので、それを皆様に受け入れていただける2日間にしないとです。

――AnimeJapanでは、どういった層を狙っていくのでしょうか?

北上 これからの作業の中でいろいろなものが見えてくると思いますが、目指す目標は、このイベントのキャッチコピーである「アニメのすべてが、ここにある。」です。自分で言うのもあれですが、僕らは難しいことを目指そうとしていて、このイベントが届けるべき層は、旧来のACEに来ていたファン、TAFに来ていたファン、アニメファンの老若男女、その中でビジネスも、海外への展開もしていかなければならない、そのすべてです。それが同居する場を作るのが目標で、誰にとっても楽しい、ファンが来ても楽しい、ビジネスマンが来ればビジネスが生まれ、ファミリーが来たら子供も親も楽しめる、そうした、あらゆる人が同じ満足度をそれぞれに対して得られることかなと思っています。

――ビジネスデーを設けなかったのも、そうした意味合いが大きいのですか?

北上 そうですね。体力的な意味合いもありますが、今までのビジネスデーはTAFでは2日間設けていましたが、そこがぎっしりなわけでもなかったし、具体的に大きなビジネスがというわけでもなく、結果を出せるビジネスデーになっているのか僕も疑問を持っていました。2日間に凝縮することで、実際、日本のアニメがファンの方にこれだけ支持を集めて、これだけ大きな市場があるんだと、日本を含め海外の方にも見ていただくことで活性化していくと思っています。

 その中で、我々がすべきことは、AnimeJapanに来た人が、結果がどれだけ出せるのかを、今回大きな使命としてやらなきゃいけないと思っている。今までの見本市よりはもっと具体的な、内容の見本市、アニメイベントにしていかなくてはならないと思っています。

高橋 ユーザー向け、ビジネス向けは、分けて育てるのではなくシナジーできるはずだと思っています。例えば、ファンが観る作品や出会うグッズは、誰かがビジネスや打ち合わせをしないと生まれません。それと対をなすように、ビジネス的な動きはファンの顔やニーズを考えながら進めないと大きなヒットにつながりません。

 そういう意味で、実はシナジーというか併設が必然なんじゃないかと思います。ひとつの会場でどちらにも触れられたらいいかなと。でも、誰もやったことないんですよね。なので、毎週の実行委員会では日々悩みつつ、出展希望社説明会では、まずはボトムラインの施策概要を説明させていただきました。出展社に覚悟を見せる意味で、ですね。

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