【後編】一本化は必然だった AnimeJapan 2014誕生への軌跡をTAFとACE両者が語る

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――経済産業省「コンテンツ産業強化対策支援事業」の件に関しても伺わせてください(アニメの国際見本市の設置・運営を目的にしたもので、上限1億円の委託事業。2社からの応募があり、ソニー・ミュージックコミュニケーションズ(SMC)が委託先に選ばれている。参照[外部サイト])。これは、AnimeJapan開催が決まってから出てきたのか、それとも(最初から、お金を下ろすことが決まっていて、形だけの公募をするため)打診があったのでしょうか?

1311_animejapan_takahashi2.jpg高橋祐馬氏。

高橋 事業公募に関するご案内の連絡を頂いたのは、公募自体が世に出た8月の末でした。TAF、ACEそれぞれの事務局にご連絡を頂いたのですが、その時は、世の中には単一開催は知られていなかったので、両イベントそれぞれご興味があれば、ということだったと思います。僕らはその時点ではAnimeJapanの骨子は固めていたので、AnimeJapanとして、通るのかどうかはわからないけれど申請したという形ですね。実際、僕らも普通に応募要項を読んで、まさに、いま取材を受けているこの会議室で「どうしたらよいのかな」と話し合いをしていました。

北上 あの公募の要項を見るに、基本はビジネス向けの国際見本市というのがあったので、TAFの文脈に近いモノを、あくまで事業公募なので、国から委託を受けて、何を展開するのかということと、AnimeJapanがどういうシナジーができるのかを考えて申請させていただきました。

 それで、AnimeJapanの事務局を担当しているソニーミュージックコミュニケーションズが受託する形になりました。会見の時にもお話ししましたが、具体的な中身と契約はまだ決まっていないので、申しわけないのですが、今時点で具体的なこと、応募した先のことはまだ話せる段階ではないんです。

――逆に、真っ白だからなんでもやりようがある。

北上 そうですね。ですので、先日の出展希望社向け説明会(このインタビューの前日に開催)では、まずユーザー向け・ビジネス向けの何ができるかを説明させていただきました。正直にいうと、7月におおよその方針を決めて、そこから実行委員会を組成して、現在に至る状況なので……AnimeJapanという名称が決まったのも……。

高橋 決まって、ひと月ぐらいです(笑)。

――そうそう、新イベントの名称は誰の発案なんですか?

高橋 実行委員会のみんなで決めました。わりと、現場の30代、40代が出てきてわーわー決めているんですけど、その中で名前も決めました。ほかにどんな案があったか忘れちゃいましたけれど、一番シンプルなところになりましたね。世の中には、野球の「侍ジャパン」とか、女子サッカーの「なでしこジャパン」といったものがありますが、まさにそれと同様、アニメの日本代表という僕らが目指すべきこと、名は体を表すネーミングにできたと思います。

 実際、名前もそんな状況ですし、ここ2カ月くらいで、ビッグサイトを何ホール使うかとかも決めてきたわけで。イベントの中身は……。

北上 ようやく決まってきている段階ですね。

高橋 内容面は、得意分野のすみ分けということで、ビジネス分野については北上さんが、ユーザー向けは僕が、分科会の取りまとめをさせていただいています。今も毎週やっているのですが、とはいえ、12月には出展を決められた方の説明会があります。実際に、決められた方に対して提示をしなければならないので、あと1カ月半くらいでビジネス向け、ユーザー向け、イベントの在り方を決めなくてはならないですね。

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