結局「カゲロウプロジェクト」って何? 初の映像作品発売を前に振り返る

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ライブインメカクシティ SUMMER’13

 マルチメディア・プロジェクト「カゲロウプロジェクト」、通称「カゲプロ」という言葉を聞いたことはあるものの、実際にそのコンテンツ群に触れたことがある人はどれくらいいるだろうか? ”若者文化”のひとつとして今もなお成長を続ける「カゲプロ」だが、多角的な展開故にその実態をつかみにくいと感じている人も多いのでは。ここでは改めて「カゲプロ」の概要をさらっていこう。  動画投稿サイト「ニコニコ動画」を中心に、圧倒的な人気を誇る「カゲプロ」は、ボーカロイドを採用した楽曲、いわゆるボカロ曲から始まった。  2011年2月に、作者であるじん(自然の敵P)はニコニコ動画にボカロ曲「人造エネミー」を投稿。その後、「メカクシコード」、「カゲロウデイズ」といった楽曲を同サイト上で次々に発表していった。特に「カゲロウデイズ」は驚異的な再生数を稼ぎ、その楽曲で描かれる作品世界について、ユーザー側で多くの解釈が生まれることとなった。  こうした動きを受けて、12年5月にはスタジオ・アルバム『メカクシティデイズ』を発売。と同時に、じん(自然の敵P)自らが執筆した小説『カゲロウデイズ-in a daze-』(いわゆるボカロ小説)も刊行され、女子中高生を中心にかなり熱狂的なファンを生み出した。この小説版は、今年8月に第4巻『カゲロウデイズIV -the missing children-』(いずれもエンターブレイン)が発売され、シリーズ累計180万部突破の大ヒットを飛ばしている。  また、「カゲプロ」はすでにアニメ化も決定しており、タイトルを『メカクシティアクターズ』として、制作会社はシャフト、監督には新房昭之氏が起用されている。『化物語』シリーズや『魔法少女まどか☆マギカ』などを手がけた組み合わせだけに、いやがおうにもその注目度は高い。  そんな「カゲプロ」から、意外にも初めてとなる映像作品2作が順次リリースされることが発表された。12月18日に発売される『ライブインメカクシティ SUMMER’13』は、そのタイトル通り、今年の8月15日に、東京のZepp Divercityで行われた「ライブインメカクシティ SUMMER’13」を収録している。同ライブでは、ゲストボーカルとしてアイドルからロックシンガーまでを迎えており、特に、アニメ『魔方陣グルグル』の主題歌「晴れてハレルヤ」などを歌っていたシンガー・奥井亜紀も参加しているので、今まで「カゲプロ」を“若者文化”として敬遠していた人も要注目だ。  そして、2014年1月1日には、「カゲプロ」のコンプリート・ミュージックビデオ集が発売。これまで発表された楽曲群から、選りすぐりの人気楽曲のミュージックビデオを収録している。つまり、今まで「カゲプロ」に触れたことがないユーザーにとって、入門盤として機能しうる1枚といえるのだ。  ここまで見てきたように、「カゲプロ」は現在進行形で多岐にわたる展開を見せている。その実態をつかめずに手を出せなかった人も、アニメ放送前にこれらの映像作品を見て、予習してみてはいかがだろうか?

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ライブインメカクシティ SUMMER’13 発売日:2013年12月18日 価格:初回生産限定盤 6300円 Blu-ray通常盤 4725円 DVD通常盤 4200円(すべて税込み) 発売元:株式会社ソニーミュージック・ダイレクト



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■『MEKAKUCITY V’s』 発売日:2014年1月1日 価格:初回生産限定盤:Blue-ray(特典映像収録予定) 6825円 Blu-ray通常盤 4725円 DVD通常盤 4200円(すべて税込み) 発売元:株式会社ソニーミュージック・ダイレクト

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