そもそも純粋なメタルファンの間ではSTONE TEMPLE PILOTSが初日のトリをつとめることにフェス開催前から疑問の声がたくさんあがっていたようだが、それが如実に現れた結果のようだ。
昨年は開催日が一日のみだったが、大トリにはスラッシュメタルの帝王であるSLAYERが鎮座し、メタルの祭典としてふさわしいパフォーマンスをみせてくれた。SLAYERと比べるとSTONE TEMPLE PILOTSは、その高い音楽性は別とし、サウンドのメタル度合で言えばかなうはずがない。ボーカリストにモンスターバンドのLINKIN PARKからChester Benningtonを迎えたとはいえ、STONE TEMPLE PILOTSもLINKIN PARKもメタルなのかどうか問われると、疑問がある。
メタルというのは熱心でコアなファンに支えられているものの、音楽市場として大きくはない。日本ではもう二十年くらい前からブームは去り、いまではメジャー契約をしているバンドを探す方が難しい状況だ。それだけに市場の小さい日本でのメタルの音楽フェスティバルというのは貴重な存在であり、ファンも毎年楽しみにし、出演バンドには敏感だ。
明日の最終日では初来日にして大トリをつとめるはずだったKING DIAMONDがまさかの出演キャンセルで、今年のラウパの大トリを飾るのは「王者」YNGWIE MALMSTEENとなった。今年のラウパは大荒れだ。しかし日本での人気を考えた場合、王者が最後を飾るのはふさわしいのかもしれない。明日はライヴ中にファンが帰ってしまい、王者の機嫌が損なわれることがなければいい。
(文=Leoneko、写真提供=K.K CRYONICS)
STONE TEMPLE PILOTSはLOUD PARKの大トリとしては大失敗?!のページです。おたぽるは、その他、音楽、Loud Park、メタルの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
人気記事ランキング
人気連載