「聖地巡礼」の元祖作品『究極超人あ～る』から見える成功のコツ

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駕籠に乗って現れたお代官様。飯島町は復元された江戸時代の飯島陣屋が観光スポット。

　午後4時前、盛り上がる会場に遠くから「下に～下に～」と、時代劇で聞くような声が聞こえてくる。遙か向こうからやって来るのは、数名の武士と、駕籠（かご）に乗ったお代官様ではないか。突然の登場に思わず、土下座を始める人も現れる。駕籠に乗ったお代官様の正体は、田切駅のある地元・飯島町の高坂宗昭町長である。実は、この日は飯島町もお祭りだったのだが、そのまま駆けつけてきたという具合。だが、なぜか一緒にやってくる役場の人たちの中には、学生服を着て、あ～るのコスプレをしている人も。さらに、飯島町のキャラ・いいちゃんと、伊那市のイーナちゃんも、交えて会場のカオスな雰囲気は増していく。そして開会式で、挨拶に立った高坂町長は

「先日、初めて『究極超人あ～る』のアニメを見たが、これほど田切駅が明確に描かれていることに驚いた」
　
　と、述べると共に、現地を訪れ続けるファンに向けて感謝の言葉を述べた。さらに高坂町長は

「アニメを見ると、火山峠を越えて高遠に抜けるルートを通っている。あのルートで1時間で伊那市へ行けるのは、あ～るのほかない。ゴールをめざして、がんばるので、あ～る」

と、日の丸扇子を振りながらノリノリで挨拶を締めくくった。

　そして、開会式の最後にCycle 倶楽部R（伊那市役所自転車部）牧田豊さんから田切駅を「アニメ聖地巡礼発祥の地」とする宣言を行い、歓声と共に自転車は走り出したのである。

光画部OBのお見送りは、仮装が基本であ～る。

もはやなんでもアリな、お見送りのみなさん。

 
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