日本シリーズ開幕目前! 『グラゼニ』で見る野球選手の年俸と”格”

grozeni.jpgグラゼニ(講談社)第12巻

 明日10月23日、プロ野球の金銭事情をテーマにした野球マンガ『グラゼニ』(講談社)の第12巻が発売される。12巻ではいよいよ新シーズンに突入し、「球団ユニフォームがいろいろなバージョンに替わるのは、グッズ販売の側面も大きい?」といった話題にも言及される。

 一方、現実のプロ野球界では、2年連続日本一を狙う巨人と、初のリーグ優勝から悲願の日本一を目指す楽天との日本シリーズが決定し、盛り上がっている真っ最中だ。そこで、『グラゼニ』第12巻発売を記念して(?)、日本シリーズで対戦する巨人と楽天の選手と、『グラゼニ』主人公・凡田夏之介の年俸を比較してみよう!(※プロ野球選手の年俸は推定です)

『グラゼニ』第11巻までの凡田の年俸は、3000万円+出来高300万円。この年俸を巨人の選手と比較してみると、投手では、高木京介が2000万円、福田聡志が4000万円と、ちょうど3000万円台の選手がいないという結果に……。そこで野手に目を転じてみると、脇谷亮太が2600万円、寺内崇幸が2700万円、石井義人が3300万円、ボウカーが3000万円、松本哲也が3200万円と、凡田の年俸と同じくらい。投手と野手では立場が違うので一概には言えないが、ここで名前の挙がった野手はレギュラーではないものの、ここぞという場面での代打や守備固め、故障したレギュラーの穴埋めなどでしっかり結果を出し、チームに必要とされている存在だ。リリーフだけでなく、先発もこなす凡田と同じく“困ったときの便利屋”的な扱いで活躍できるのが、この年俸クラスの選手ということかもしれない。

 ただ、巨人の場合は他チームよりも資金が潤沢(年俸トップは阿部慎之助の5億7000万円!)なので、他チームと比べると年俸がやや高めになっている感は否めない。そこで、球団創設9年目にして念願のリーグ優勝を果たした楽天の選手と比べてみよう。

 まずは、中継ぎとして今シーズン31試合に登板し、3勝1敗、防御率3.03という好成績を収めた片山博視。彼の年俸は3400万円と凡田とほぼ同額だ。同じ左腕の中継ぎということで、今回の日本シリーズは彼のピッチングを、凡田になぞらえて注目してみるのも面白いだろう。また、10月19日のクライマックスシリーズ・ファイナルステージのロッテ戦で、プロ入り初となる完封勝利を飾った美馬学が3100万円と、こちらも凡田とほぼ同額。今期のレギュラーシーズンは18試合に登板して6勝5敗とまずまずの活躍をみせた美馬。その成績といい、クライマックスシリーズでの活躍といい、こちらも凡田と重なるところがある。『グラゼニ』ファンなら、日本シリーズはこの2人の投手に注目してみてはいかがだろうか?

 ちなみに、凡田のチームメイトの捕手で、日本シリーズでの活躍が認められて年俸が大幅アップした丸金千太郎が5000万円+出来高2000万円。これは、楽天の正捕手・嶋基宏の6000万円とほぼ同額。チームの要となる捕手(若手)の年俸は、ほぼこのラインとみていいだろう。プロ野球界にまつわる金銭事情を描いた『グラゼニ』を読めば、これから始まる日本シリーズをまた違った視点から観戦できること、間違いなし!

『グラゼニ』12巻
作者:アダチケイジ、森高夕次
出版社:講談社
価格:600円
発売日:2013年10月23日

グラゼニ(12) (モーニングKC)

グラゼニ(12) (モーニングKC)

グラウンドにはゼニが埋まっている

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