『寫眞館/陽なたのアオシグレ』1日限定上映会に潜入! 両監督への独占インタビュー

――それでは、作品作りという点で、『寫眞館』『陽なたのアオシグレ』で“短編”であることを意識したところはあったのでしょうか?

なかむら 僕が明確に意識したのは「押し付けがましくしない」ことです。僕は、短編の良さは「さらっと魅せる」ところだと思っているので。

――反対に、『陽なたのアオシグレ』は畳み掛けるような終盤のシーンが印象的でした。それも短編ならではの狙いだったのでしょうか?

石田 短編の起承転結のバランス、最後にしっかり落とすことは意識しました。でも、最後のシーンには力を入れていて、実を言うと、短編にしては詰め込みすぎかな? という気もしています(笑)。欲を言えば、もうちょっと尺があってもいいかもしれない。短編であっても、もう少し尺があってもどちらでも作ることができる作品だったとは思います。

なかむら でも、『フミコの告白』のほうが、尺に対するカット数は多いんじゃない?

石田 『フミコの告白』は2分間で40カットくらいなんですが、多いですかね……? 今回のラストシーンは5分間で100カットくらいだから……あ、確かに多いです。

なかむら そうだよね(笑)。

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――今作は、円熟の味で静かに気持ちを伝える『寫眞館』と、若い躍動感でストレートに感情を表現する『陽なたのアオシグレ』、揺さぶり方は対照的ですが、どちらも感動的で、その違いがとても面白かったです。

なかむら それに、両方ともかわいかったでしょ?(笑)

――確かに、どちらもとてもかわいいかったですね。

なかむら この企画の妙味のひとつは、対照的な二作品を比べることです。技術や演出など、まだ若い20代のチームと僕ら年寄りのチームとの差というか(笑)。作品を観てもらえればそれがよくわかると思うので、是非、追加上映の劇場に足を運んでほしいです。

石田 僕は、今回が初めての商業作品で本当に苦労しましたが、その分いい作品になったと感じています。ありがたいことに追加上映も決まりましたので、実際に観ていただいて、一言でも感想をいただければと思います。

――追加上映も楽しみにしております。本日はありがとうございました!
(文・構成/尾野スミ)

『寫眞館』『陽なたのアオシグレ』
11月9日(土)よりシネ・リーブル池袋ほかにて追加上映決定!
[上映館]
東京 シネ・リーブル池袋
横浜 ブリリア ショートショート シアター
大阪 テアトル梅田
http://www.shashinkan-aoshigure.com/

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