「ずっと体育会系なんです!」【杜野まこ】私服ゼロだったスクールデイズ

――スポーツ漫画のような青春! 杜野さんは大学を卒業後に芸能界に入ったんですよね。それは前から決めていたんですか?

杜野 いえ、普通に就活してました(笑)。化粧品会社に入りたくて、東京と仙台で就活してたら「興味ない?」ってお話をいただいて、正直興味はあったけど、「私なんて……」って思っていて……。だけど、「やれるんだったらやってみたい」って言ったら、ぽんぽん進んでいって、いろんな人と会って、事務所にたどり着いて、どんどん自分もそっちの方に入っていて、化粧品会社のことも忘れちゃって、気づいたら『あらあらかしこ』(仙台放送)に出ていたんで、大学を卒業して『あらあらかしこ』に就職したみたいな感じです(笑)。

――『あらあらかしこ』は東京でいったら『王様のブランチ』みたいな華やかな情報番組ですよね、ジャージ姿のバレー少女が、そんな華やかな世界へ……!

杜野 放送の時にはよく黄色やピンクを着せられてたまげましたね。「こんな華やかなセットの中に、こんな華やかな衣装を着た自分? ありえない!!」って。

――「なんで私が東大に!?」っていう塾の広告みたい! 急な環境の変化で、いろいろ大変だったのでは?

杜野 メイクさんやスタッフさんも女性の方が多かったので、女子校みたいで本当に楽しくて、テレビに出ているっていう感覚よりも、文化祭みたいな感じでした。ただ、芸能界っていうのに抵抗はありましたね。私は初めてだけど、他の皆さんは芸能界で何年もやっている方たちだったので、最初は怖かったかも(笑)。でも、この番組に出逢えてなかったら今の私はあり得ないし、最高の番組でデビューさせていただいたこと、今でも感謝してます……(しみじみ)。

――そうですよねぇ。活動の拠点を東京に移す際に番組を卒業されてますが、その時の心情は、やっぱり……?

杜野 嫌でしたね~(笑)! 毎週土曜日の番組だったので、「土曜日だけ仙台に行って、他の日は東京で頑張る!」って事務所にもお願いしたんですけど、「ここは一度けじめとして区切りをつけないと。生半可な世界じゃないから」って。

――非常に厳しい!! 東京ではひとり暮らしですか?

杜野 最初は寮でした。それはもう、女の子がわしゃわしゃと。しかも年齢層もバラバラで、私が1番上だったんですよ。

――えー! 当時まだ23歳で、1番上!?

杜野 1番下の子は中学生とかで、ビックリすることばかりでしたよ。みんなでKARAダンスを夜中踊ったりしてるんですよ。「まこちゃんもやろうよ!」って言われて「いや、いいです……」って断って、寝て起きるとみんながクスクス笑っていて、「なんだ?」と思うと、顔に落書きされていたり……。

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――楽しそうだけど、毎日だと疲れそう! そして年上の威厳があまり感じられない!

杜野 年齢でいったら上だけど、業界でいったら1番下だし、体育会系だから先輩の言うことは絶対で「何でも買ってきます!」って感じ。でも、それがすごい楽しかったんですよ(笑)!

――そんな賑やかな場所からひとり暮らしになると、さぞさみしかったことでしょう。

杜野 んー……(笑)? 「こんなに自分のタイミングでお風呂やトイレに入れるなんて!」って開放感がパァァーッって(笑)。ゴミとか食べ終わったお皿をその辺に置いといても誰にもなんにも言われないことも「なんてステキなの!!」って、楽しんでます。さみしくなったら、Twitterとかでみんな返事をくれるし(笑)。

――杜野さんは、Twitterで「天気が良かった」とか「お母さんが喜んでた」とか、「今日あった嬉しかったこと」をほぼ毎日綴ってますよね。あれには一体どういう意味が?

杜野 恥ずかしい!! 私、すごいネガティブだったんですよ、生まれてから、こないだまで!!

――超最近まで! そんな風には見えないですよ!

杜野 本当ですか? 超ミラクルスーパーネガティブですよ。たとえば、道でつまずいても、「私の日頃の行ないが悪いせいだ……」と思ったり、手にササクレとか出来ると、「親不孝なんだ、お父さん、お母さんごめんなさい……」みたいな。けど、ポジティブな人に憧れて、私もポジティブになりたくて、その訓練として始めたんです。だって、1日の間に嬉しいことはたくさんあるのに、忘れちゃってる自分がもったいないじゃないですか。だから書いていこうって。そしたら、「明日はどんな良いことがあるんだろう?」って思えるようになったんです。

――なるほど~。そのかいあってか、ハマの番長の三浦大輔さんと一緒に番組をやられたり、週間アスキーでパソコンの連載をされていていたり、TCGチャンネルでカードゲームをされたり、「はなかっぱ」で声優をされたり、すごく幅の広いお仕事をされていますね。

杜野 そうですね。ありがたいです。この仕事をしていなかったら、カードゲームもしていなかったし、野球も知らなかったと思うんです。宍戸留美さんと一緒にアニメの声優にチャレンジさせてもらうことだって、経験することはなかったと思うので、本当に今、この世界に入れてすごくよかったなって思っています。毎日、嬉しいことがどんどん増えちゃう(笑)。

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――「はなかっぱ」のアゲルちゃん役はオーディションだったんですよね、すごい!

杜野 嬉しかったですね。けど、2代目だから、大変でした。名前も一緒だし……。

――ほんとだ! MAKOさんから杜野まこさんに! ちなみに芸名といえば、昔からずいぶん色々と変わらたんですよね。「うし子」→「萩の月子」→「杜野みや子」→「ささかまこ」……って、何が起きてこんなに変わられたんですか! 「うし子」の時代に何をされてたのかな、と思って検索したんですけど、牛しか出てこなかったですよ!

杜野 (笑)! 事務所に入ってすぐにテレビで仕事をするようになったので、「せっかく仙台で仕事をするんだから、仙台っぽい名前にしよう」って話していたら、マネージャーさんが真顔で「うし子でいこう!」って……。「うそっ!? 芸能界ってなんて恐ろしいところなんだ!!」って思って、「あの~、他には何かアイデアはないですか……?」って打診したら「萩の月子はどう?」「ずんだもちこ、漢字はどうする?」って言われて。

――それ、マネージャーがちょっと(自主規制)!

杜野 あは! 何度も名刺を確認して、「もしかしてお笑い事務所に入ったのかも」って思いました。そっち方面でどんどん盛り上がってしまって、仙台は“森の都”って呼ばれているので「杜野みや子」が出てきた時には、「それならまだ可愛い」と思って、最初「杜野みや子」になったんですよ。恥ずかしいですよ。東京の人が「東京バナナ」とか「雷おこし」で活動するようなもんだから、「それだけは嫌です……」って言いまくったらミックスされて今の「杜野まこ」に、記者会見の3時間前に決まって……。番組が始まって友達とかから電話くるわけですよ。「何? お前の名前、超ダサいんだけど(笑)」って……。

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――か、可愛い名前だと思いますよ!! 最後に、芸能界4年目の杜野さんですが、今後はどんなお仕事をしていきたいですか?

杜野 もちろん今のお仕事も続けていきたいし、何事もまだまだなので、とにかくもっともっと広く、色んなことにチャレンジしていきたいです。やってみないとわからないことって、たくさんあるので。杜野、手帳真っ白でーす! よろしくお願いします!
(取材・文=小明/撮影=宍戸留美)

【日刊サイゾーより】(2012年6月25日初出)

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●もりの・まこ
MCやレポーター、女優と多方面で活躍。現在、声優としてNHKのアニメ『はなかっぱ』にレギュラー出演中。
最新情報はオフィシャルブログ『真実のくち MAKOのくち』(http://ameblo.jp/morino-mako/)をチェック!!

●ししど・るみ
1973年、福岡県生まれ。1990年にアイドルデビュー、18歳でフリーアイドルになり現在まで様々な分野で活動中! フランス、ドイツ等でもライブを行い音楽活動で高い評価を得ている。
5/9NEWアルバム「女」発売!
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※ニューアルバムの発売と同時にiTunes、Amazon、着うた等の配信サイトで
インディーズでリリースしたアルバム4作品を配信!!


< LIVE INFORMATION >

■6/29(金)「撫子歌魂 葵」
@江古田マーキー
vs/馬渡松子
19:00 OPEN /19:30 START
前売¥3000/当日¥3500

■ 7/14(土) 「宍戸留美~「女」旅ツアー京都編~」
@SOLE CAFE
18:30 OPEN / 19:00 START
スペシャルゲスト/コトネ
前売¥3000/当日¥3500 (共に天然酵母パン付、1D別)
☆ワンマンライブです。

■7/16(祝月)「宍戸留美~「女」旅ツアー大阪編~」
@マンボ・カフェ
16:00 OPEN / 17:00 START
スペシャルゲスト/妹分☆コトネ.石田アキラ監督
※弾語りLIVEと上映会の2部構成となっております。
前売¥3000/当日¥3500 (1ド別)
☆ワンマンライブです。

■7/24(火)[AtQue★夏ノ陣2012 vs series]
@下北沢CLUB Que
宍戸留美[Key:高野勲 Ba:金戸覚 Dr:亀井亨(GRAPEVINE)]
vs 三宅伸治
18:30 OPEN / 19:00 START
前売¥3300/当日¥3500 (1ド別)

●あかり
1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中。ニューシングル「君が笑う、それが僕のしあわせ」発売中<http://www.cyzo.com/akr/>。

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