『ガリレイドンナ』第2話 動き出したストーリーと安定の”桑島キャラ”

2013.10.18

――毎日、何本ものアニメが目まぐるしく放送されている現代日本。これだけ放送本数が多いと、見るのだって一苦労……。そんな悩める現代オタクのため、「おたぽる」がオリジナル作品を中心にテレビアニメ・レビュー! これさえ読めば、気になるあのアニメのあらすじから評判までがまるわかり!!※本文中には“ネタバレ”が含まれていますので、ご注意下さい。

■『ガリレイドンナ』
第2話「メシェ」

『ガリレイドンナ』公式HPより。

 第1話では、EDでの星月の“裸オーバーオール”姿が話題となった『ガリレイドンナ』記事参照。今週放送された第2話では、少しずつ話の本筋が見えてきた。ではさっそく、あらすじを見ていきましょう!

 金魚型の飛空艇でシシーニョ一行を撃退した“ガリレイ三姉妹”三女の星月。地下室で見つけた設計図を元に、彼女がたったひとりで3年かけて作り上げたというその飛空艇に、長女・葉月たちも驚きを隠せない。しかし次女・神月からは「キモい」の一言が……。

 そんな星月が自室に戻ったタイミングで、現場に警察が駆けつける。安心したのもつかの間、葉月たちは味方だと思っていた警察に銃を向けられ、連行されてしまった。前回同様、ひとり難を逃れた星月の危機回避能力、ハンパない!

 その様子を“ガリレオマニア”だと豪語するアンナ・ヘンドリックス(CV:井上麻里奈)と共に物陰から窺っていた星月。アンナ曰く、シシーニョたち空賊も、葉月たちに銃を向けて連行した警察も、ガリレオの遺産“ガリレオテゾロ”を探しているというのだ。多分、“ガリレオテゾロ”は金魚型飛空艇と関係がある。多分、絶対。

 星月は身柄を拘束された葉月たちを救い出す決心をして、アンナと共に再び金魚型の飛空艇を発進させる──!

 その頃、投獄された父・夏至生(CV:小山力也)のもとには、警察を裏で操るロベルト・マテラッツィ(CV:楠大典)が現れる。また、母・シルヴィア(CV:桑島法子)は職場の所長が身元引受人となり釈放され、別室に呼び出されていた。どうやらロベルトも所長も“ガリレオテゾロ”を欲しているらしい。

 別の部屋に留置されていた葉月と神月のもとへ、これまた金魚型のパワード・スーツを身にまとった星月が救出にやってきた! 星月ちゃん、天才すぎィ! 警官たちの激しい射撃にも耐え見事2人を救出した星月は、夏至生にパワード・スーツを託して、葉月たちと共に“ガリレオ号”と勝手にアンナに名付けられた金魚型飛空艇へと戻る。アンナのネーミングセンスについてはひとまず不問に付しておきましょう。

 一方、娘たちを逃がすため、パワードスーツを着て囮となった夏至生は、ロベルトの撃ったRPG(携帯グレネード)でふっとばされてしまう。その後、場面は変わり、頭部から血を流したシルヴィアの姿が映し出されて、EDへ――。

 一世を風靡した『ダ・ヴィンチ・コード』(角川書店)にも似たストーリー展開となってきた第2話。ラストのシーンでは、「担当したキャラは大概死ぬ」ことで名高い(?)声優・桑島法子さん演じるシルヴィアが早くも大変なことに。「やっぱり(笑)」と思ったのは筆者だけでなく、ネットでも「安定の桑島さん!」という声が上がっていた。
 
 第2話でガリレオ三姉妹+アンナが揃い、今後どんな風に展開していくのか。やや葉月とアンナのキャラが被ってるような気がしないでもなく、パッと画面に映るとどっちかわからなくなるのはご愛嬌。ともかく、ストーリー的には完全に導入に終始した第1話からぐっと話が進んで、徐々に全体が見えてきた感はある。
 
 ちなみに、星月が自室で飼育していた金魚・ピッコロッソと、ガリレオ号内で星月を指揮していたホログラフィックであるグランデロッソは別人……ならぬ別金魚のようだ。飼育していたピッコロッソは、シーンの途中で謎の失踪。一体どこへ行ったのか、そして無事なのか……。気になる部分が描かれておらず、もやもやした視聴者も多いのでは?
 
 ネットではBGMや作画の秀逸さがもてはやされ、ストーリーも「第1話よりはいい」「面白くなってきた」と好評価。相変わらず若干のテンポの悪さは否めないが、続きが気になるという視聴者が大半だ。
 
 放送終了後、『ガリレイドンナ』公式ツイッターにて「星月はアンナが囮となっている間どんな格好をしているのですか?と監督に聞いたら、下着でコックピットに座ってるよ。とサラッと答えられました。監督流石です…。」というツイートがあり、一部で話題を呼んだ。やはり公式はエロさをちらつかせて、視聴者を釣ろうとしているのか!? あざとい。

 そして、倉田英之氏の脚本による“三姉妹もの”といったら『R.O.D -THE TV-』を思い浮かべた視聴者も多いはず。展開が多少似ていると感じる部分もあるが、果たして『ガリレイドンナ』は今後どう転んでいくのか!? 『R.O.D –THE TV-』の時みたいに、途中で地上波放送を打ち切るなんてことはしないでくださいね、フジテレビさん!
(文/ロペ子)

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