『凪のあすから』『ガルガンティア』…“海アニメ”が豊作の秋! タイプ別オススメ作品

1310_nagi.jpg『凪のあすから』公式HPより。

 秋の新番組が出揃った10月初旬。関東のアニメファンの間で、ちょっと話題となったネタがある。TOKYO MXテレビの番組編成で、木曜22時から『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』『凪のあすから』『翠星のガルガンティア』(再放送)と1時間半にわたり“海”をテーマにしたアニメが連続放映となっているのだ。

 これには特に意図的なものはないようだが、実は日本のアニメには海洋を舞台にした作品が多いのも事実。そこでこの3作品のファンを勝手に分析して独断と偏見でタイプ分けし、それぞれのタイプにオススメの作品を紹介したい。

■『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』ファンの君は、“頭脳派 艦隊戦好き”タイプ

【この2作がオススメ!】

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青の6号
1998年から2000年にかけ、全4話のOVAとして制作。アニメーション制作はGONZO。
人類が海洋へと進出した時代。海上及び海中の安全を守る超国家組織“青”と天才科学者ゾーンダイク率いるテロ結社との戦いを描く。小澤さとるのマンガを原作とし、当時最先端のクリエーターが結集して2Dと3Dの融合した潜水艦バトルを目指した本作は、第4回アニメーション神戸 作品賞・パッケージ部門を受賞した。
(バンダイビジュアルよりDVD-BOX、BD-BOX発売中)

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アニメンタリー 決断
1971年放映。アニメーション制作はタツノコプロダクション。
太平洋戦争におけるハワイ真珠湾奇襲攻撃、ミッドウェイ海戦、第一次ソロモン海戦などを実在の人物、兵器を登場させて描いた作品。後の『ガッチャマン』へとつながるリアルなメカニック描写が魅力の、一大戦記アニメだ。
(竹書房よりDVDおよび DVD-BOX発売中)


■『凪のあすから』ファンの君は、“2つの人類の対立に興味津々”タイプ

【この2作がオススメ!】

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海のトリトン
1972年放映。アニメーション制作はアニメーション・スタッフルーム。
海棲人トリトン族最後の生き残りであることを知った緑の髪の少年トリトンは、海の独裁者ポセイドン族と戦うため、オリハルコンの剣を手に大海に旅立つ。手塚治虫の原作マンガを富野喜幸(現・由悠季)監督をはじめとするスタッフが大胆にアレンジ。勧善懲悪の子供番組の枠を越えた予想外の衝撃の結末を迎える本作は、富野監督の初監督作品。『機動戦士ガンダム』など、後の富野アニメのルーツと言える作品だ。
(東北新社よりテレビ版と劇場版を収録したDVD-BOXが発売中)

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波打際のむろみさん
2013年放映。アニメーション制作はタツノコプロダクション。
海釣りが大好きな高校生・向島拓朗は、人魚のむろみさんを釣り上げてしまった。やがて仲良くなった2人だが……。名島啓二のマンガが原作の本作は、「陸の人類と海の人類の交流」がテーマの『凪のあすから』にソックリ(笑)! 昔ながらのギャグアニメの様式を踏まえた1話15分形式なのも楽しい。
(スターチャイルドよりBlu-ray発売中)

■『翠星のガルガンティア』ファンの君は、“美少女&メカアクション大好き”タイプ

【この2作がオススメ!】

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絢爛舞踏祭 ザ・マーズ・デイブレイク
2004年放映。アニメーション制作はボンズ。
地球との星間戦争が終わった時代、広大な海洋の水をエネルギー源とする火星での海賊船「夜明けの船」のクルーらの青春群像を描く。機動ロボット兵器ラウンドバックラーや地球軍を相手に戦う正義の海賊船・夜明けの船の活躍など、SFアクション好きなら抵抗なくハマれる要素が多いぞ。
(バンダイビジュアルよりDVD発売中)

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光と水のダフネ -DAPHNE IN THE BRILLIANT BLUE-
2004年放映。アニメーション制作はJ.C.STAFF。
温暖化で陸が水没した未来。常夏の海上都市カムチャッカシティの何でも屋・ネレイスで働く水樹マイアら少女たちの活躍を描く。主人公たちが海底のサルベージ作業を行ったり、物語後半に人類史の秘められた謎に迫る展開も『ガルガンティア』を彷彿させる。美少女たちの露出度の高いコスチュームも注目ポイントだ。
(ハピネット・ピクチャーズからDVD発売中)

 ここで取り上げた作品以外にも、リアル海戦物なら『沈黙の艦隊』『紺碧の艦隊』『ジパング』、SFアクションなら『ふしぎの海のナディア』『空飛ぶゆうれい船』『海底3万マイル』『海底超特急マリン・エクスプレス』『宇宙空母ブルーノア』、人魚ヒロインものなら『魔法のマコちゃん』『マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ』、名作路線なら『小さなバイキングビッケ』『七つの海のティコ』、ギャグアニメなら『瀬戸の花嫁』『ハゼドン』などなど……と、海洋テーマのアニメは枚挙に暇がない一大ジャンル。また、劇場版ドラえもんシリーズにも『のび太の人魚大海戦』『のび太の海底鬼岩城』『のび太の南海大冒険』と海洋冒険を扱った作品が多いぞ。

 このようにひとつのテーマを基に視点を拡げてみると、アニメを鑑賞する楽しみ方も新作から旧作まで大きく広がっていくだろう。

 これから季節は秋から冬に向かうけれど、みんなも海へ行こうぜ、果てしない海へ! 
(文/出口ナオト)

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