「俺たちの”ゴールデンタイム”を守れ!」法政大学で学生が奮起!?

「俺たちのゴールデンタイムを守れ!」法政大学で学生が奮起!?の画像1ゴールデンタイム(アスキーメデ
ィアワークス/竹宮ゆゆこ)。

 10月から放送の始まったテレビアニメ『ゴールデンタイム』は、竹宮ゆゆこ氏によるライトノベルが原作。この作品の大きな特徴は、主人公が大学生でキャンパスライフを軸にして物語が進んでいくこと。読めば読むほど、大学時代の苦い思い出が蘇ってきつつも幸せな気分になれる作品だ。そんな作品が、今回のアニメ化を期に、ある大学の学生運動を奮起させることになっているのは、ご存じだろうか?

 アニメの背景で描かれているのは、東京都にある法政大学の市ヶ谷キャンパスだといわれている。東京六大学の一角を占める法政大学だが、街頭で「法政大学と聞いて連想するモノ」を聞くと、「サヨク」「学生運動」「中核派」という単語を挙げる人もいるかもしれない。

 そう、法政大学は現在、日本でも有数の学生運動のメッカ。今年の春の新入生歓迎祭りでは学生運動参加者の多数が桜田門へとご招待され、新入生に「ここはフツーの大学じゃない!」ということを知らしめた(この様子は姉妹サイトの日刊サイゾーで取り上げている)。

 法政大学では(学生運動を行っている側の視点に立てば)、受験生を獲得できるオシャレな大学を目指し、学生運動はもちろん、大学ならではの妙なサークルへの抑圧が進められている。そして、多くの人々が慣れ親しんできた中庭の机と椅子の撤去、校舎の取り壊し決定という事態も起こっている。

 ところが『ゴールデンタイム』には、この撤去されてしまった机や椅子、大学当局によって取り壊しが決まってしまった校舎が描かれている。このことが、学生活動家たちを、奮起させているのだ。大学における学生の自由な活動を守るべく日夜戦い続ける法政大学文化連盟委員長の武田ゆひまる君は語る。

「『ゴールデンタイム』に描かれているような(キャンパスの)活発な描写は、大学当局によって弾圧され、消滅しようとしています。アニメで描かれている(伝統サークルである)野宿同好会のビラも剥がされてしまっていますし、新歓の時に机を出して行うサークル勧誘も過去のものになろうとしているのです」

 法政大学でも、近年多くの大学で見られるように、キャンパス内に学生がたむろしたりするスペースを減らし、オシャレ感を演出するという方針が進められている。伝統的に、学生は大学にたむろするもの、妙なサークル活動を熱心に行うものという伝統が根付いてきた法政大学。とはいえ、まさか『ゴールデンタイム』が、学生運動を奮起させることになるとは、作者も予想だにしなかったのではないだろうか……。

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