平野綾や早見沙織も!アニオタは『アンパンマン』を見直すべし

2013.10.17

 10月15日午後、マンガ家・やなせたかしさんの訃報が報じられ、全国から大きな驚きと悲しみの声があがっている。

 やなせ先生といえば『それいけ!アンパンマン』の原作者としてあまりにも有名。テレビも今年で放映25周年を迎えるロングシリーズとなり、登場キャラも現在では1800体近いと言われる。この膨大なキャラそれぞれに個別の声優が声を当て命を吹き込んでいるわけだが、今回はその中でも意外な声優が担当しているキャラクターをピックアップして紹介しよう。

■平野綾
代表作:『涼宮ハルヒの憂鬱』涼宮ハルヒ、『らき☆すた』泉こなたなど
担当キャラクター:コキンちゃん 
 青い体のドキンちゃんの妹分。すぐに泣きだすが、ウソ泣きが多い。2013年映画『みんなで手あそび アンパンマンといたずらオバケ』、テレビでは143話『コキンちゃんと消えたパン工場』、1156話『ドキンちゃんとくらやみまん』などに登場。

■早見沙織
代表作:『バクマン。』亜豆美保、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』新垣あやせ、『絶対防衛レヴィアタン』レヴィアタンなど
担当キャラクター:カップケーキちゃん
 みんなへ、小さくかわいらしいカップケーキを作ってくれる女の子。1106話『しょくぱんまんとカップケーキちゃん』、1174話『クリームパンダとカップケーキちゃん』などに登場。

■野中藍
代表作:『宇宙のステルヴィア』片瀬志麻、『魔法少女まどか☆マギカ』佐倉杏子、『波打際のむろみさん』ひいちゃんなど
担当キャラクター:かなえ星
 ピンク色の流れ星の少女。ねがい星と行動を共にしている。1176話『チーズとゆめの国』などに登場。そのほかにも、ほたる姫〈5代目〉、キャンドルちゃん〈4代目〉なども担当。

■朴ロ美(ロは王へんに路)
代表作:『∀ガンダム』ロラン・セアック、『鋼の錬金術師』エドワード・エルリック、『進撃の巨人』ハンジ・ゾエなど
担当キャラクター:クロワッサン王子
 すべてが食べ物で出来ているクロワッサン星の王子。クロワッサン作りの心得を、ジャムおじさんに教えられた。935話『ばいきんまんとクロワッサン王子』、995話『しょくぱんまんとクロワッサン王子』などに登場。

■能登麻美子
代表作:『地獄少女』閻魔あい、『フリージング』サテライザー、『神さまのいない日曜日』スカーなど
担当キャラクター:モコちゃん
 頭がロコモコ丼になっているロコモコ姉妹の妹。ロコモコビーチに住んでいる。1184話『アンパンマンとロコモコシスターズ』に登場。そのほか、マグぼうや、ほたる姫〈3代目、6代目〉なども担当している。

■沢城みゆき
代表作:『ローゼンメイデン』真紅、『LUPIN the Third -峰不二子という女-』不二子、『夜桜四重奏 -ハナノウタ-』五十音ことはなど
担当キャラクター:サラダ姫
 サラダ城のお姫さまだが、城の暮らしに飽きてときどきサラダ王子に変装し、外へ出かけている。723話『アンパンマンとサラダ姫』1163話『めいけんチーズとサラダ姫』などに登場。

■丹下桜
代表作:『カードキャプターさくら』木之本桜、『マジでオタクなイングリッシュ!りぼんちゃん』七色りぼん、『ガッチャマン クラウズ』総裁Xなど
担当キャラクター:アミちゃん
 ニットさんの妹。生意気で、魔法の編み棒に頼ってばかりいる。2009年のTVスペシャル『がんばれクリームパンダ!クリスマスの冒険』に登場。

 また、過去にはこんな大御所声優も出演していた。

■野沢那智
代表作:『スペースコブラ』コブラ、『HELLSING』アンデルセン神父、『蒼天航路』曹騰など
担当キャラクター:バームクーヘンさん
 タップダンスが得意なバームクーヘン作りの名人。525話『アンパンマンとバームクーヘンさん』、736話『ホラーマンとバームクーヘンさん』などに登場。そのほか、エチケットマンも担当。

 いかがだろうか? 今の売れっ子声優、ベテラン声優が多数出演していて、驚いたのではないだろうか。また、ここには挙げ切れなかったが、ほかにも数多くの有名声優が『アンパンマン』のキャラクターに命を吹き込んでいる。

「『アンパンマン』はキッズ向けアニメだから…」と、普段視聴していないアニメファンでも、こうした観点から見直してみると、新たな鑑賞の楽しみを見いだせるだろう。それに、大人になった今、『アンパンマン』を見ると、これだけの個性あふれるキャラクターを産み出したやなせ先生の創造力に改めて感嘆してしまう。

 やなせたかし先生、日本と世界の子どもたちへ、すてきな夢をありがとうございました。
(文/出口ナオト)

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