『艦隊これくしょん-艦これ-』グッズの版権申請をお断り中!! 過熱する人気が生み出した新世界

2013.10.14

『艦これ』グッズを大々的に展開するfamima.com公式HPより。

 今年4月の配信開始以来、驚異的な人気になっているブラウザーゲーム『艦隊これくしょん-艦これ-』(以下、『艦これ』)。予想を超えた人気によって次々と「想定外」の事態も起こっている。

 改めて説明すると、『艦これ』はプレイヤーが提督となり、駆逐艦、軽巡洋艦、重巡洋艦、空母などを擬人化した「艦娘(かんむす)」を集め、艦隊を編成、育成、強化していくゲームだ。あまりの人気ゆえに、サーバーは常に満員状態で、登録してもすぐにゲームを始めることのできない状態が続いている。ユーザー数の伸びは急速に増加した今年7~8月よりは鈍化しているが、依然として右肩上がりの状態が続いており、100万人突破も間近と思われる。

 9月10日に発売されたゲーム雑誌「コンプティーク」(KADOKAWA)は、84ページの『艦これ』を特集した別冊が付録になったことから、文字通り「瞬殺」。コンプティーク難民が生まれることとなった。

 通常、雑誌での重版はあり得ない事態だが、あまりの人気を受けて緊急重版が決定するという前代未聞の事態となった。しかし、9月26日に発売された重版分も瞬殺。さらに、10月8日に二回目の重版分が発売となったが、それでもなお、入手できない読者がいるという状況だ。多くの書店では、予約分を入荷するだけでも必死で、店頭に並ぶことはない状態なのだから、人気のほどは推して知るべし、である。

 この人気を受けて、グッズ展開も盛り上がっている。ファミリーマートのネット通販サイト「famima.com」では、10月7日から『艦これ』グッズを扱うページをオープンさせたが、掲載されている商品は100種類近くにも上る。『艦これ』運営のツイッターアカウントによれば「第2、第3の立体的な作戦展開も準備中」だという。日本軍ではなく、アメリカ軍を彷彿させる圧倒的な物量作戦。

 この人気をうけて、グッズ製作に携わる企業は、どこも『艦これ』の版権許諾を申請を行っている。ところが、あまりの人気ゆえにこれまで想定しえなかった事態も。

「あまりに、各社から版権許諾の申請が殺到しているため、現在は申請を断わらざるを得ない状況だそうです」(グッズ制作企業関係者)

 グッズ展開の申請が殺到しすぎて、断るという事態は、あまり聞いたことがない。

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