初音ミクが赤い羽根共同募金とコラボ!! 松戸市役所職員もコスプレ参加!

初音ミクが赤い羽根共同募金とコラボ!! 松戸市役所職員もコスプレ参加!の画像1市役所職員自ら、初音ミクや鏡音リン、巡音ルカのコスプレをする姿も。

全国各地で、当たり前のように行われるようになった、マンガ・アニメを用いた町おこし系イベント。多くの報道では、成功例が祭りあげられ、幾いくら儲かったなどの記述が繰り返される。しかし、そうした報道がある一方で、多くのイベントは手弁当かつ、少ない予算で頑張っている。そして、そうした「やる気」だけで成り立っているイベントからこそ、町おこし系イベントの実情を垣間見ることができる。

 10月12日、千葉県のJR駅前で赤い羽根共同募金に募金すると、「初音ミク」のクリアファイルがもらえるというイベントが開催された。

 この情報を教えてくれたのは、千葉県共同募金会松戸市支会の事務局が置かれる松戸市役所職員の某氏。筆者とは旧知の某氏は、現在、市役所職員として「ウチの街でも、マンガ・アニメで町おこしを!」と、趣味と実益を兼ねた活動を実践する、公務員の鑑である。「限定500枚ですから、早く来ないとなくなりますよ」と、かなり自信満々である。

 そもそも、今回の活動は学生ボランティアの発案で、共同募金会が決断し、事務局が置かれている松戸市役所職員も乗ったというものだ、この提案が受け入れられた背景には、昨年、今回のイベントと同様に、募金すると初音ミクのクリアファイルをプレゼントというイベントが、埼玉県三郷市で開催され、瞬く間に準備したクリアファイルがなくなるという出来事があったから。

 イベント当日12日は土曜日、しかも開催時間は午前9時から11時までだという。朝も早くから、クリアファイル欲しさに……いや、募金をして人々の役に立ちたいと多くのミクを愛する男女が駆けつけるのか……と、筆者も朝早くから駆けつけた。

 活動場所は、JR松戸駅西口の広場。多くの人々が行き来する一等地である。これは、なにごとかと思うほどの人々で混雑しているのではないかと、改札をくぐり右へ曲がる。

「あれ?」

 というのが、正直な感想である。限定500枚というから100人ほどは、並んでいるのではないかと思ったが、行列は10人ほどであった。

 いったい、なんでこんなことに? 答えは明白だ。まずは、告知が行き届いていないことにある。ツイッターやFacebook、ポスター掲示など、告知には最大限の努力が払われた。しかし、マンガ・アニメに限らず多くのイベントが開催される3連休の初日、情報の洪水に埋没してしまった感じは否めない。

 このまま、どんよりした雰囲気のまま、募金活動は終了してしまうのかと思っていたら、次第に状況は改善していった。三々五々、募金をする人がやってきたのだ。中には、慌てて走ってくる小学生女子も。結局、2時間あまりで200人分の募金を集めて、活動は終了した。

 三郷市のように即配布終了となるまでの人が集まらなかった原因としては、さすがに土曜日、しかも三連休初日の朝9時は、早すぎた。なにしろ、松戸駅前を歩いている人も、数少ないのだから、当然である。なぜ、この時間になったかというと、当日は地域の秋祭りもあるそうで、時間がかぶるのは困るという話があったそうだ。

 数字的には芳しくなかったとはいえ、市役所の職員が自ら、初音ミクのコスプレをするなど手弁当で頑張っているのは確か。ただ、現在では単にマンガやアニメとのコラボのみでは、人々の耳目を集めなくなっている。松戸市にも、これに懲りずに、アイデアを絞って頑張ってほしいモノだ。いや、いっそ市民の側から「俺の嫁とコラボを」と提案してもよいのかもしれない。
(取材・文=昼間 たかし)

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