“裸オーバーオール”が一番の見どころ!? 『ガリレイドンナ』第1話レビュー

2013.10.12

――毎日、何本ものアニメが目まぐるしく放送されている現代日本。これだけ放送本数が多いと、見るのだって一苦労……。そんな悩める現代オタクのため、「おたぽる」がオリジナル作品を中心にテレビアニメ・レビュー! これさえ読めば、気になるあのアニメのあらすじから評判までがまるわかり!!※本文中には“ネタバレ”が含まれていますので、ご注意下さい。

■『ガリレイドンナ』
第一話「ガリレオDNA」

『ガリレイドンナ』公式HPより。

 『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』や『四畳半神話大系』など、記憶に残るクオリティの高い作品を次々と生み出しているフジテレビ・ノイタミナ枠。自ずとこの枠に対する視聴者の期待が高まる中なか、今期は『ガリレイドンナ』と『サムライフラメンコ』(『サムライフラメンコ』レビューはこちら)2作品の放送が開始された。その1つである『ガリレイドンナ』は、業界内にもファンが多いアニメーター出身の鬼才・梅津泰臣監督によるオリジナルTVアニメーション。『WORKING’!!』や『ソードアート・オンライン』の足立慎吾氏がキャラクターデザインを担当していることでも話題を呼んでいる。
 
 物語の舞台は西暦2061年のイタリア・トスカーナ。“ガリレオ・ガリレイ”の血を引く三姉妹が主人公の、バトルアクションアドベンチャーだ。
 
 第1話は、謎の飛行艇から降下したロボットによるメタンハイドレート採掘場の襲撃シーンが映し出された後、三姉妹の末っ子、星月・フェラーリ(ほづき・ふぇらーり/CV:日高里菜)が何者かに追われる場面から始まった。謎の飛行艇は逃げる星月を執拗に追跡する。時を同じくして、落ちこぼれ法学部生で長女の葉月・フェラーリ(はづき・ふぇらーり/CV:真堂圭)、保健室で授業をサボっていた次女の神月・フェラーリ(かずき・ふぇらーり/CV:大久保瑠美)も怪しい男たちに襲われていた……。
 
 なんとかピンチを凌いだ3人は、事態を重く見た警察の保護のもと、両親と共に自宅へ。星月は飼っている金魚・、ピッコロッソに餌を与えるため、機械にまみれた地下の自室へと戻る。
 
 ほっと安心したのもつかの間、そこに思いがけない訪問者が現れた。
 
 壁を荒々しく破壊し、フェラーリ家に侵入してきたのはシシーニョ(CV:神谷浩史)という男。彼は葉月たちに銃を向け、「ガリレオの遺産はどこにある」と問いただす。しかし、葉月たちに心当たりはない。

 その様子を別室から覗っていた星月は、意を決する。

「いくよ!」
  
 星月のその言葉に、「この瞬間がついにきた!」と喋り出すピッコロッソ。星月とピッコロッソを乗せ地下室より飛び立ったのは、金魚型の飛行船だった──!

 ピッコロッソの指揮のもと、シシーニョ一行の飛行艇「ブラックガニメデ号」を攻撃する星月。その戦闘力の高さにはシシーニョも驚きを隠せない。激しい戦闘をくぐり抜け、星月は見事「ブラックガニメデ号」飛行艇の撃退撃墜に成功する。
 
 星月にやられたにもかかわらず、「今日は見逃してやる!」とトンチンカンな捨て台詞を残し、シシーニョ一行は去っていった。
 
 物陰からこの様子を見守っていたのは、謎の女がつぶやく。
 
「見つけたわ、ガリレオ三姉妹……」

 こうして、数々の謎を残して幕を閉じた第1話。放送開始前に公開されていたキービジュアルやPVでは星月たち3姉妹のみがフューチャーされていたため、冒頭からCGで綿密に描写されたメカニックが飛び交う画面に「まさかの本格ロボメカアクションか!?!?」と視聴者も驚きを隠せなかった。
 
 ネットでは「おもしろくなりそう!」「期待できる」との声が上がる一方、「丁寧に作られているけど、つかみは微妙」との意見も。たしかに興味深い要素があちらこちらに散りばめられているものの、ストーリー運びには退屈さが……。また、「(同じノイタミナ枠だった)『フラクタル』っぽい」と感じるアニメファンも多かったようだ。
 
 キャストに関しては、日高里菜や大久保瑠美など声優ファンから一定の人気を得ている女性声優らが起用されているほか、女性陣に圧倒的な人気を誇る神谷浩史も第1話から大活躍(?)。“中の人”人気で一定の視聴率を得られるのでは。
 
 ただし、第1話で最も注目を浴びたのは、EDでの星月の“裸オーバーオール”、そして“横乳”だろう。正直、それにすべてを持って行かれた感もある。
 
 先行上映会での梅津監督曰く、「第1話は作品の勢いを表現した。最終話に繋がるキーワードも入っている」とのことなので、今後の展開に期待、といったところだろうか。
(文/ロペ子)

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