アキバが警官だらけに!! JKリフレ店摘発の余波?ビラまき規制も強化

2013.10.07

10月3日、秋葉原にてビラまきへの大規模な指導が入った。写真はその際の様子。

 ついに、警察によるJK(女子高生)リフレ・JKお散歩などの大規模な取り締まりが始まった。

 10月1日夕方、秋葉原の街に警察官の姿が溢れ、多くの人がなにごとかと騒然とする一幕があった。これは、2日までに明らかになった「JKお散歩」店の関係者逮捕の余波だと思われる。この事件は、秋葉原にあるJKお散歩店「ここなつ」の経営者らが、客の男性がアルバイトの少女の身体を触ったなどとして「1000万円払え」などといって、30万円を脅し取ったというもの。

 これを受けて、地元の万世橋署では路上でのビラまきを取り締まると共に10月1日から、道路使用許可に際して各店舗にビラまきの人数を1店舗3名から1名に。ビラをまいてよいのは店の前だけ、という規制を始めている。

 1日に秋葉原の街頭に繰り出した警官たちは、この事件に併せて、JK店のビラまきを取り締まりを強化。1日には警察が行っていたのは、路上にハミ出した店舗の看板に対する注意が主流。いくつもの店舗が注意を受けて、路上にハミ出した看板や陳列棚を、店のほうへと引っ込めている光景が見られた。しかし、冒頭の事件が報じられた後の10月3日には、ビラまきに対する取り締まりも強化された。

 夕方以降、各店舗のビラまきがあふれる裏通りには、多くの制服警察官から私服までが巡回し、ビラまきを行っている女性たちに、注意を促している姿が多く見られた。いわゆる、まともなメイド系店舗はビラまきを続けていたが、JK系の店舗は見張りの男が女性たちを集めて、ビラまきを一旦やめさせている姿も。秋葉原で少々カタギとは違う雰囲気の男が制服姿の女性を集めている姿は一種異様であった。

 現状、万世橋署は取材に応じない態度を見せており、この取り締まりが継続的に行われるかどうかは、わからない。

 一方、古くから秋葉原で店舗を営む人物は、通常のメイド喫茶から悪質なJK店まで、秋葉原にはビラまきをめぐる問題が存在するとしながら、その対応は難しい、と悩みを語る。

「ビラまきに対しての考え方は、秋葉原でも店舗によって温度差が激しいんです。PCを扱う店は、取り締まりを求めていますが、オタク系の店舗は特に問題視していないのです」

 少々先の話ではあるが、7年後のオリンピックに向けて、無秩序なビラまきが、格好の取り締まり対象になりえることは容易に想像ができる。そして、無秩序なビラまきへの取り締まりの余波で、秋葉原がその魅力を失ってしまうことも懸念されている。明確な「公序良俗に反するもの」を取り締まる過程で、二次元までもが取り締まられる可能性も十分にあるからだ。

  現状、エロマンガやエロゲーを題材にした露出過多なグッズを路上から見える形で展示しているような店を取材班は確認できていない。だが、実際に悪質なJK店を取り締まるなかで、秋葉原を埋め尽くす二次元の店舗までもが十把一絡げに取り締まりを受けるようになるかもしれない。児童ポルノ禁止法改正で紛糾する現状を見るに、これらが杞憂に過ぎないとは言い切れないだろう。

 そうした意味でも、悪質なJK店やビラまきへの早急な対処が必要であろう。所轄である万世橋署には地域と協力し、秋葉原の文化を壊さない形で本腰を入れて対策を講じてもらいたいモノである。
(取材・文=昼間 たかし)

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