「To Heart2の影響は大きかった」

ヒロイン全員が障害者の恋愛ゲーム「かたわ少女」開発チームインタビュー

かたわ少女

――ボリュームはフルサイズですが無料で提供されています。無料で提供することにした理由は?

 私たちは「決して金銭をプロジェクトにかかわらせない」という理念のもとに開発を始めました。この理念を掲げたことにはたくさんの理由があります。一番大きいのは、一度お金がかかわり始めると、開発の雰囲気が大きく変わってしまうことです。これほど大人数、かつ外部からの協力者も多いチームで、誰がどれだけお金をもらうかを決めるのは非常に難しいことです。私たちがこのゲームを作り始めたのは、シナリオ書きや作曲や絵を描くこと等々が好きだったからです。その気持ちのおかげで、私たちはお金を必要とすることなく、最後までやり通すことができました。

――日本語版のリリースはいつ頃を予定していますか?

 現時点ではなんとも言えません。日本語訳チームが鋭意翻訳中ですが、今のところ日本語版のリリース時期はかたわ少女本編と同じく、「完成したら」といえるでしょう。

――日本語版リリースのときには、コミックマーケットなどでの頒布も考えていらっしゃいますか?

 可能性はあります。これまで、日本のイベントでの頒布は日本語訳チームが行っています。彼らは素晴らしい仕事をしてくれています。現地の即売会に私たちの作品が並ぶというのは本当にすごいですね。

――これまで、日本でも障害者を扱ったゲームはほとんどありません。そのため、まだ、もの珍しさで注目されていると思います。

 ぜひ、多くの方々にプレイしてもらうためにも、日本のゲームファンに一言メッセージをいただけますか。

 「かたわ少女」を作り始めたとき、私たちは自分たちが満足するだけのゲームを作ろうとしたのではありませんでした。自分のために書くだけでは自己満足の域を出ないと思いました。私たちの目標は人々を楽しませること、商業ビジュアルノベルに匹敵する記憶に残るゲームを作ること、ほかの誰とも違わない人たちについての、普段語られることのない物語を伝えることでした。この目標は達成することができたと思っています。そしてみなさんにも、「かたわ少女」に登場する興味深い人物たちの物語を読んでいただければと思います。
(取材・文=昼間たかし/日刊サイゾー2012.02.14既出)

●「かたわ少女」オフィシャルサイト(日本語)
http://katawa-shoujo.com/index.php

【編集部より(2012年2月21日追記)】
当記事の内容について、一部事実と異なる部分、また一般社団法人コンピュータソフトウェア倫理機構より指摘を受け、不適切な箇所がございましたので、事実確認のうえ、記事の一部分を変更・修正しております。著作権者の許可なく翻訳パッチを使用することは著作権法違反であり、また修正前の記事は著作権侵害を促すものではござません。また、この記事修正はあくまで開発者の既存ゲーム入手経路、および使用方法のみに行われたものであり、記事の内容や言葉の表現については変更・削除をしていない旨、改めて明示いたします。

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