『味いちもんめ』、『そばもん』…。食欲の秋に人気グルメマンガ最新巻が続々リリース!

2013.10.30

『そばもん ニッポン蕎麦行脚』第13巻

 先日、10月28日に発売された『食の軍師』第3巻に続き、本日10月30日には『味いちもんめ~にっぽん食紀行~』第1巻、『そばもん ニッポン蕎麦行脚』第13巻、『築地魚河岸三代目』第40巻が発売されるなど、人気グルメマンガの新巻が続々とリリースされる。

『味いちもんめ~にっぽん食紀行~』は、主人公・伊橋が“アヒル”と呼ばれる下働きからスタートし、東京や京都の名店で修業後、東京・神楽坂で店長として店を任せられるまでに成長する姿を描く「味いちもんめ」の新章。このシリーズでは、日本全国の美味を探すために、伊橋が各地を巡る料理修業を主軸に物語が展開する。そこで最初に訪れるのは石川県金沢市。小京都と呼ばれるほど古い街並みが残り、茶屋や老舗料理店の文化が根付いている地で、伊橋はどんな発見をするのか? 日本各地の美味を紹介するという内容は、巨頭『美味しんぼ』が“日本全県味巡り”で展開中だが、このシリーズがどこまで差別化できるかも見どころだ。また、一歩間違うと古臭くなってしまう、ギリギリの鮮度を狙ったギャグ描写が健在かどうかといったところにも注目してほしい。

 続いて、こちらもタイトルに“ニッポン”が入っている『そばもん ニッポン蕎麦行脚』。グルメ漫画の間隙を突く“そば”をテーマに、「岡持ち」、「おかめそば」、「花巻そば」など、よほどのそば通でない限り語れないような題材に人情話を織り交ぜ、そば好きのハートをがっちりつかんできた本作。最新巻では「にしんそば」、「板わさ」を取り上げるなど、そばネタはまだまだ尽きず、そば職人の間でも人気を博しているというのもうなずける内容に。こちらも『味いちもんめ』と同様、ケツの青い子供にはまったく笑いどころがわからない、ロマンスグレーなギャグにも注目だ。

『築地魚河岸三代目』は、妻の実家の鮮魚店を三代目として継いだ元銀行員の主人公・赤城旬太郎の苦闘と成長を描く人気作。毎回魚介に関する深遠な知識と、そこに関わる人々の心模様を描く人情派ストーリーに加え、『美味しんぼ』と180度違う見解を提示することもあり、グルメマンガファンの間でも目が離せない作品として認知されている。最新巻では、今が旬のカツオが登場。戻りガツオの定番は太平洋産だが、今回は日本海・氷見の“迷いガツオ”なる魚が登場するという。一体どんなカツオなのか、気になるところだ。

 魚や新そば、野菜など、多くの食べ物が旬を迎えるこの季節に、グルメマンガで知識を蓄えれば、実際に食べるものもずっと美味しくなるはず!

味いちもんめ~にっぽん食紀行~第1巻
原案:あべ善太 シナリオ:福田幸江 作画:倉田よしみ
価格:580円
出版社:小学館


そばもん ニッポン蕎麦行脚第13巻
著者:山本おさむ
価格:580円
出版社:小学館


築地魚河岸三代目第40巻
作画:はしもとみつお/原作:九和かずと
価格:580円
出版社:小学館

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