人気ラノベ作家が、作品を違法アップロードされ大激怒!! 問い直されるユーザーのモラル

 ソフトバンククリエイティブ主催の「第1回GA文庫大賞奨励賞」でデビューし、ライトノベル「魔法の材料ございます」シリーズを刊行している作家・葵東(あおいあずま)が、大手検索サイト・Googleで検索した結果から、自身の作品がファイル交換ソフトで交換可能になっていることを知り、激怒。”宝珠が三つ66SFdjoc7x”なるハンドルネームの人物に対して、次のように自身のブログで声明を発表した。

「拙作、魔法の材料ございますシリーズが、ファイル交換ソフトに登録されました。宝珠が三つ66SFdjoc7xさん、ただちに公開をやめてください。無料で読みたい人は、お近くの図書館をご利用ください。古本屋を利用されてもかまいません。しかしファイル交換はやめてください。作者や作品への冒涜です。宝珠が三つ66SFdjoc7xさん、あなたは我々物書きの敵です」

 ファイル交換ソフトといえば、「Winny」や「Share」が代表的なものとされ、違法にアップロードされた画像、映像、音楽データ、さらに、TVゲームのファイルまでありとあらゆるものが交換されている。入手したファイルには、コンピュータウイルスが含まれたファイルもあり、それによって、警察や自衛隊の機密情報が漏洩するなど社会問題にもなっている。周辺事情に詳しいインターネット関連雑誌の記者は次のように明かす。

「2000年以降、ブロードバンドの発展とともに流行したファイル交換ソフト。単に市販されている商品のみならず、有名アーティストのデモテープや、無修正のアダルト動画、発売前のゲームデータなど、ここでしか手に入らないようなファイルもダウンロードでき、爆発的にユーザーを増やしました。2010年1月1日から”ダウンロード違法化”を盛り込んだ改正著作権法が施行され、権利者に無断でアップロードされている音楽や映像などのファイルを、違法なものと知りながらダウンロードする行為が禁止されています。しかしながら、相変わらず違法ダウンロードは行われ続けています。漫画や本の場合は、一作丸ごとはおろか、シリーズ全巻がZIPファイルに収まったデータなども交換されてる例もあり、著作権者に甚大な被害を与えているはずです。作家が激怒するのも無理ないです」

 ファイル交換ソフトに一度アップロードされたファイルは、一気に拡散し、ネット上から消去することは不可能に近いとされている。また、電子ブックリーダー・Kindleの登場により、世界的に出版物のデータ移行は至上命題となっている。

 皮肉にも葵東は、化学物質過敏症で、インクに含まれるトルエンが耐えられず、自身の見本誌のチェックすら難題だというが、時代が過渡期を迎える今だからこそ、ユーザーのモラルが改めて問い直される時期に直面しているようだ。
(日刊サイゾー 2010.02.17)

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