『風立ちぬ』喫煙批判をどう思う?「禁煙ファシズム」「ディズニー映画では吸わない」

2013.09.12

「風立ちぬ公式サイト」より

【Business Journalより】

 7月20日に公開され、9月2日時点で国内では興行収入80億円、観客動員数は640万人を突破し、大ヒット上演中のスタジオジブリ製作映画『風立ちぬ』(東宝)。この映画の中における喫煙シーンについて、NPO法人・日本禁煙学会が制作者に対して、8月12日付で要望書を提出し、波紋を呼んだ。この要望書「映画『風立ちぬ』でのタバコの扱いについて(要望)」の中で学会は、

・『風立ちぬ』は、177カ国以上が批准している「タバコ規制枠組み条約」内の、あらゆるメディアによるタバコ広告・宣伝の禁止に違反している。

・肺結核で伏している妻の手を握りながら喫煙するシーンは問題である。
・学生が「タバコくれ」と友人にタバコをもらう場面などは未成年者の喫煙を助長し、「未成年者喫煙禁止法」に抵触する恐れがある。

と指摘し、「映画制作にあたってはタバコの扱いについて、特段の留意をされますことを心より要望いたします」と締めくくっている。

 この要望書が発表されたことをきっかけに議論が噴出。脳科学者の茂木健一郎氏は「こじつけの論理を正義漢面して押し付けないで欲しい」と同学会の要望書に対して反論を展開したほか、作曲家のすぎやまこういち氏が代表を務める喫煙文化研究会でも「映画とは全く関係のないところで、表現の自由を奪うような要望」とコメントを発表している。

 では、一般の人々はこの問題について、どのように考えているのだろうか? 今回、インターネット調査最大手・マクロミルの協力の下、全国の1000人にアンケートを実施。その調査結果から、人々の本音をのぞいてみよう。

・調査期間:2013年08月28日(水) 〜2013年08月29日(木)
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:マクロミルモニター会員 男性500人、女性500人 合計1000人

<調査結果>

Q.日本禁煙学会が『風立ちぬ』喫煙場面に苦言しましたが、あなたはこの日本禁煙学会の抗議に、賛成ですか? 反対ですか? また、その理由を具体的に教えてください。

 1.賛成 10.5%
 2.反対 67.2%
 3.わからない 22.3%

<解説>

 年々、禁煙の風潮が高まっているにもかかわらず、今回のアンケートでは過半数以上が日本禁煙学会の抗議に対して「反対」の声を上げている。男女別で見ても、賛成の割合が女性のほうが男性に比べてやや高い(11.6%)ものの、特に目立った差とはいえない。

【男女別データ】
 %    全体   賛成 反対 わからない
 全体  100  10.5 67.2 22.3
 男性  100   9.4 73.4 17.2
 女性  100  11.6 61.0 27.4

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