プロレス控室暴行事件で重傷を負わせたレスラーTARUが復帰へ 被害者ヘイトも復帰決意か

平井伸和 公式ブログより平井伸和 公式ブログより

 2011年5月、全日本プロレスの神戸大会前にスーパー・ヘイトこと平井伸和さんを殴ったとして活動を自粛していたプロレスラー・TARUが、活動再開を発表した。平井さんは同日の試合後に倒れ、急性硬膜下血腫で緊急手術、TARUは逮捕されるというプロレス界を震撼させた“事件”――TARUが復帰を決めた一方、平井さんの現状は?

 まずは事件を振り返ろう。全日本神戸大会の試合前に、ヒールユニット「ブードゥー・マーダーズ」のTARUとMAZADAが、控室で平井さんを殴打。平井さんは予定されていた試合を戦ったものの、試合後に倒れ、救急搬送された病院で開頭手術を受けた。同年11月、TARUとMAZADAは兵庫県警に逮捕、暴行罪で略式起訴されTARUは罰金30万円、MAZADAは罰金20万円の略式命令を受けた。

 開頭手術するまでに至ったことに対して、少々罪が軽い気もするが「TARUらの殴打が、原因とは認められなかったため、このような結果になりました。殴られてすぐ倒れたのならともかく、試合をこなしていますから。そもそも平井さんは、TARUたちに殴られる数日前から、試合で負った傷が原因で頭が痛いと漏らしていたそうですよ」とプロレスライター。

 殴打した理由として、TARUらは警察の取り調べに「日頃の態度が悪いことを注意したが、反省の色が見られず殴った」などと供述していた。前出ライターも「もちろん殴ったことはよくない。ただハッキリは言えないのですが、理由がなかったら殴らないということですよ」と重い口を開いた。

 現在もリハビリ中だという平井さんは、あれから公の場には姿を現さず、ネット上では「植物人間になっている」などという書き込みもあるが、思いのほかピンピンしているという。

「普通に自分の足で歩いていますし、飯も食っています。それどころか酒も飲んでいますよ。重度の記憶障害とも報道されていましたが、以前の記憶もちゃんとあるとか。本人は『プロレスに復帰したい』という意思まで周囲に漏らしているそうです」(プロレス関係者)

 TARUは2月11日にダイヤモンドリング後楽園ホール大会で復帰する予定。一方、一日も早く平井さんの雄姿をリングで見たいものだ。

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