全日本プロレス出場の超大物リック・フレアーが“10分前ドタキャン”の舞台裏

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【日刊サイゾーより】

「出る出る詐欺じゃないか!」

 1月26日の全日本プロレス・大田区総合体育館、怒ったファンのひとりがチケットを破り捨て、試合を観戦せずに会場を出て行った。大会に出場予定だった大物選手リック・フレアーが、当日の試合開始10分前になって「ドクターストップによる緊急欠場」と発表されたからだ。

「おそらく全日本は確信犯ですよ。はなから試合ができないと分かっていたのに、チケットを売るために隠していた。これは詐欺、犯罪行為だと思います。警察に被害届を出したい!」(ファン男性)

 フレアーはこの日、武藤敬司と組んで、藤波辰爾らとタッグマッチで対戦予定で、当日の大きな目玉カードとしてセミファイナルに組まれていたが、エコノミー症候群により足が腫れているということで突然の欠場となった。

「ケガをした足が腫れ上がって、レスリングをする状態ではありません」

 フレアーはリング上で痛々しく足をかばいながら挨拶をしたが、前日の記者会見までは「試合後は六本木を飲み歩く」と欠場の気配はまったくなかったため、観客からは大きなブーイングとともに「金返せ」の野次も飛び交った。フレアーの代わりには前座カードに出場予定だった息子のリードが出場したが、前出のファン男性は怒りが収まらない。

「全日本は1年前もアブドーラ・ザ・ブッチャーの引退ツアーを組んでおいて、来てみたらとても試合できるような状態になく、欠場させてサイン会でごまかした。あのときチケットがいつもよりかなり売れていたので、味をしめたんだと思います。リタイヤした大物選手に“サイン会”のオファーを出して、ファンには試合をするように宣伝しているんでしょう」

 男性は過去にアメリカまでフレアーの試合を観戦に行ったり、ツーショット写真を撮ってもらったこともある熱狂的ファンで、今回も成田空港で出待ちしたほどの“追っかけ”だったが「空港を降りてきたときに、荷物が少なくておかしいとは思った」という。

「知り合いのアメリカ人関係者に後で聞いたら『フレアーは試合できるようなコンディションにはないはずだ』と言っていますし、アメリカの団体と契約があって、日本で試合するにはギャラ以上のお金が必要だと聞きました。台所事情の苦しい全日本が、そんな金を払えるとは思えないです」(同)

 貧すれば鈍するということなのか、これには会場にいたスポーツ紙のプロレス記者も「明らかにおかしかった」と同調している。

「わざわざ来日する外国人プロレスラーは、足が悪くても歩けないほどでなければ試合に出て高額ギャラをしっかり受け取っていくもの。ベテラン同士のタッグマッチなら出番を少なく調整することは簡単です。100歩譲って、急きょ欠場だったとしても、試合直前に発表なんてありえない。ギリギリまで当日券を売ってしまいたかったのでしょうが、ファンの信用を落とすひどい商法です」(同)

 これがもし、予定された欠場であれば詐欺だといわれても仕方のない悪質なものだが、この件について全日本プロレスに尋ねると「担当者が不在」で回答は得られなかった。
(2013.01.28日刊サイゾー既出)

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