TVアニメ『無職転生 ~異世界行ったら本気だす』抱え込まずに仲間に頼ることの重要さ 第11話

TVアニメ「無職転生 ~異世界行ったら本気だす」公式サイトより

 分割2クールでしょうね! わかってたけどね! それにしても最終回はやいよーーーー。今期最大の名作といっても過言ではない「無職転生」もとうとう最終回だ。分割しないで来週すぐに2クール目始まってほしくて仕方ない。

 冒頭、オープニングはルディたちの故郷を訪れたロキシーの姿から始まる。ルディも巻き込まれた魔法災害の被害は大きく、まだ町は復興の途中という様子だった。被災者リストを見て、その中に知った名前がないことに安堵したロキシーだったが、彼女は近くの伝言板でパウロが残した手紙を発見する。

 ルーデウスに向けたその手紙にはパウロ、ノルンの無事とゼニスとリーリャ、アイシャが行方不明になっていることが記されていた。パウロは彼女たちを探すためにノルンとともにミリス大陸にあるゼニスの故郷を訪れることに決めたとあった。もしこの手紙をみたらルディには中央大陸北部を探してほしいとも記載があった。

 また、自分たち家族を知るもの、パウロたちが組んでいたパーティ黒狼の牙のメンバーにも捜索を手伝ってもらいたいと綴られていた。

 パウロは自分に対して快く思わない人がいることは承知のうえで、ののしってもらっても、靴をなめる覚悟ももってそれでも家族を探してほしいと訴えていた。ロキシーとともに、この手紙を読んでいる人物がいた。終盤ロキシーがこの人物たちと船に乗っているシーンがあったが、彼らはパウロとどんな関わりがあるのだろうか。

 一方、パウロの手紙のことを知る由もないルディは石化の森に謎の魔物の調査に訪れていた。調査するだけでも討伐をしても報酬がもらえるおいしい仕事であり、これをクリアすればしばらくお金の心配をすることがなくなるので、張り切って向かっていた。

 だが、森に到着するとそこには他にも同じ依頼を受けた冒険者グループが2組いた。彼らは同じ依頼を受けたからこそけん制し合っていた。そのうちの一つのグループは顔見知りのクルトたちだった。

 ルイジェルドは子供だけでこの森にいるのは危ないと、彼らを手伝ってやろうと提案する。いわばライバルである彼らを助けることは、スペルト族とばれる危険性もはらんでいるためにルディはあまりこの案に乗り気ではなかった。

 尾行していざというときになったら助ける、という条件でルイジェルドの案を受け入れたのだが、エリスは強い敵と戦えると思ったのにコソコソついていくことに文句をたれ、ルイジェルドは子供たちの行動にピリピリしているというなんだか居心地の悪い空気に。

 しばらく備考していると、彼らが魔物に取り囲まれる状況に陥った。だがルディはすぐに助けようとするルイジェルドを止め、恩を高く売りつけるためにギリギリまで助けるのをとどめようと様子をうかがっていた。

 だが、そんなことを思っていた一瞬の間にルディの目の前にクルトの仲間の体がとんだ。 あっという間に魔物にたたきつけられ、その子供の体は動かなくなった。

 瞬間エリスとルイジェルドは飛び出し、魔物たちを一掃する。ルディはその間全く動くことができなかった。

 ルディは効率よく成果を出そうとしていたのだ。だがそのおごりが一人の人間の死を招いてしまった。だがクルトたちは仲間が死んだのは自分たちのせいだと怒るルイジェルドを制す。彼らは冒険者として、その中で起こる仲間の死はある程度覚悟はしていたのだ。依頼の難易度を見極めることができなかった自分たちが全面的に悪いと言い切る彼らはただの子供ではない。ルイジェルドも彼らの言葉を聞いて、彼らを戦士として認めた。

 仲間の遺体を抱え、彼らは街に戻ることに。入口まで彼らを送り、ルディたちは改めて依頼をこなすために森に戻っていった。奥まで入り込むと、クルトたちとバッティングしていたパーティのメンバーが血まみれで倒れている場所を発見する。

 そしてそこに現れた魔物レッドフードコブラが現れた。ルイジェルドも知っている魔物で、かなりの強さを誇る。エリスとルイジェルドの戦闘力をもってしても一撃では仕留められない。だが三人で力を合わせ、この魔物を無事討伐。今回の依頼は成功したものの、ルディにとっては大きな課題の残るものになった。

 街に戻ると、ノコパラがまたしてもルディたちに絡んできた。どうやら依頼の交換のことを知り、秘密をばらされたくなければ金をよこせとゆすりに来たようだ。

 ねっとりと絡んでくるノコパラの物言いに、ルディはこの町にきてからやることなすことうまくいかないことにどんどん苛立ちがたまっていくのを感じていた。

 ギルドにばらされて冒険者資格をはく奪されるとこれからの旅で金を稼ぐことができなくなってしまう。ルディはなんとしてもエリスを家に帰さなくてはならないという使命を持っていた。

 それを全うするためにはどうしてもこの男を口止めしなくてはいけない。そのためにはこの男の命を奪うほかないという思考に至りそうになった時、ルディの心情を感じとったルイジェルドが行動を起こした。

 水をかぶり、色を変えていた髪を洗い流す。スペルト族の証である緑色の髪があらわになり、一瞬にして皆が恐れ戦くスペルト族の姿が現れる。それを見た街の人間たちはあっという間に逃げ出していく。本物のデッドエンドの出現に、今まで自分たちに絡んできてたノコパラも腰を抜かす。

 ノコパラは子供がいるから許してくれ、とみじめに命乞いをする。ルイジェルドは彼に刀を突き付け、自分たちは街を出ていくがつぎの街にいって冒険者資格がはく奪されていたら絶対にお前を許さない、と脅しをかけ、言質を取るとそのまま一人街から飛び出していった。

 ルイジェルドがスペルト族だと明かしたところを目撃したクルトたちもその姿を見て腰を抜かしていた。命の恩人であったとしてもスペルト族はやはり無条件に恐ろしい存在なのだということをルディは目の当たりにした。

 ルイジェルドを追ってルディとエリスも町を出て、彼を探す。しばらく行ったところでようやくルイジェルドを発見し合流するが、彼は黙ったままだ。

 話を向けてみると、ルイジェルドはルディに対して謝罪の言葉を口にした。謝るのはむしろ自分の方だと思ってたルディは困惑するが、ルイジェルドはルディがやれるだけのことをやって、色々考えていてくれたことに気づかなかったことに、さっきやっと気づいたのだと語りだした。

 さっきルディがノコパラを殺そうとしたときに、その決意がエリスを送り届けるという強い意志から来ていることに気づいたのだ。ルディもまた、だれかを守るために必死だっただけなのだ。守るべきものがあるルディを戦士だと、ルイジェルドは認めた。

 ルイジェルドは自身もまた戦士であり、戦士とは子供を助け仲間を大切にするものだと説く。彼にとっては汚名返上よりも仲間であるルディやエリスを守ることのほうが大事なのだ。

 ルディは彼の言葉を聞いて、汚名返上は絶対にさせることを宣言し、改めてルイジェルドと仲間として握手を交わす。

 翌日、目が覚めるとルイジェルドは髪の毛を拗ねて刈り上げて坊主頭にしていた。これで一見してスペルト族だと思われることはなさそうだ。さらにルディは額宛を渡し、それで額の石も隠すことを提案。エリスは自分の髪飾りとお揃いになると喜んでいる。

 今まですべて自分だけでなんとかしなくてはいけないと考えていたルディはそれこそが失敗の元だということに気づき、ルイジェルドとエリスを仲間と見込んで話し合って意見を言い合って解決しようとデッドエンド作戦会議を行うことに。

 こうして三人は絆を深めながら目的地であるアスラ王国を目指す。旅の間には様々なトラブルが起こるが、それも三人でなら超えていける。

 果たしてこの旅の先にどんな出来事が待っているのだろうか。早くその先が知りたい。2クール目の始まりを首を長くして待っている。

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