待ってた! 待ってたよぉおおおおおお!! 6話の仲良し回から一転、7話から立ち込めた厚すぎる暗雲がやっと晴れるときがきた! そのために色々なことがあったけれどそのすべてがこの為に必要だったんだと思わなくもない。でも長かった。
アダムとの戦いの中で突然ボードで顔面を強打されたチェリー。もちろん試合はストップ。チェリーは病院へと担ぎ込まれた。この時、誰よりもはやく車を回して「病院へ!」と言ってくれたのがシャドウで、もう本当1話でのヒールっぷりはなんだったのかというくらいいいやつ過ぎて泣きそうになってしまう。
あんなメイクしてるけど一番常識人で優しくていい男だよシャドー。
アダムの奇行に騒然とする会場だが、トーナメントは続く。暦を探すランガはミヤを見つけ暦を見なかったか聞くが、これから試合のミヤはそれどころではない。だが、暦のことを心配する気持ちはミヤも同じだ。ミヤはランガに次のビーフには首に縄をつけてでも連れてこいと厳命。自分が優勝するところを見せつけてやる。と豪語する。
今回のミヤの対戦相手は突如現れた正体不明の男、スネーク。スタートの合図とともに滑り出すが、どこかアダムの滑りを思い起こさせるスネークに、ミヤは全く追いつくことができない。
このスネークの正体はアダムの秘書、忠。彼はアダムの家の使用人の子だった。本来なら親しくなることはタブーだったが、忠がスケートをしている姿を見て興味をもったアダムにスケートを教えたことがきっかけで二人の距離はどんどん縮まっていった。
だが、成長する中で彼のスケートという趣味は否定されることに。大旦那様、つまり雇い主がスケートを快く思わず、それを禁止した。忠はアダムに間違った選択肢を与えてしまった責任を取ろうと、このトーナメントに参加したのだった。
忠はミヤを破り、次の戦いに駒を進める。その様子をアダムは苦い顔をして見つめているのだった。
波乱のトーナメント翌日、この日もかなりの波乱が各所で起こる。暦はSにバッジを返してしまい、朝から家族から心配されるほどぼんやりとしていた。家を出る際にボードに躓いてしまい一度は目をそらして家を出ようとするが、やはり戻ってボードを抱えて出発する。
ランガもちょっと前まではニコニコと母に話していたのが、この日は朝からぼんやりとしていた。母はこちらから聞くかそっとしておくかの板挟みで悶々としながらも登校を見送った。
いつも待ち合わせていた場所にも暦は現れず、学校にいっても暦の席は空いたまま。学校帰りにバイト先に向かっても、岡店長から暦はしばらく休むといわれてしまう。
暦はボードを持って家を出てしまったことに自分の未練がましさを感じつつ、あてもなく町を歩いていた。すると、暦のもつボードにいちゃもんをつけてくる不良たちが現れる。彼らは暦が一瞬だけ加盟していたチームメンバーだった。
彼らも暦に気づきさらにあおってくるが、暦がそれに反抗したことで囲まれボコボコに殴られてしまう。
そのころ、シャドウは昼の顔、ヒロミちゃんとして花屋の店長の手伝いに勤しんでいた。店長の代わりに荷物を抱え、仕事の話に花を咲かせて駐車場に止めてある車の元に向かっていたが、そこに1話でシャドウに負けた男が逆恨みをしてバッドを持って奇襲をしかけてくる。店長を守るようにそのバッド攻撃をモロに受けてしまうのだった。
ボコボコにされた暦はそのまま路地裏にへたり込んでいた。岡店長がたまたまそこを通りかかり介抱してくれる。暦は殴られたけれども、それが気持ちよかったと語る。岡店長は暦の気持ちが分かるのか。今の自分が嫌いだから、自分で自分を殴りたいくらい嫌いだから他人から攻撃されて気持ちいいのだと諭す。
そして、自分たちとランガ、チェリー、ジョーは違うのだと語りだす。自分たちとは違う人種であり、岡店長はそれをわかってから苦しくなくなった、とかつて暦のように悩んだことがあるらしい彼なりのアドバイスを送る。
だが暦は、はなから諦めているようなのは悲しいし悔しい、と納得がいかない様子。エスだけがスケートじゃないこと、ランガたちのようになれない自分たちには別のスケートがあるといわれても、そんなのは嫌なのだ。
苦しそうな暦に、それで無茶をして怪我をしたら仕方ないだろうと諭す岡店長は現にシャドーが大けがを負ったことを暦に漏らす。シャドーが怪我したことを知らなかった暦はその話を聞いて慌てて病院へと駆け出した。
だが、病室のある階にたどり着くとそこには同じようにシャドーの怪我をしって駆け付けたランガとジョーの姿が。その姿を見てすぐに隠れてしまう暦。エレベーターの中でついつい逃げてしまったことに自己嫌悪に陥る暦。
そのエレベーターが1Fにたどり着くとそこに同じく見舞いに来たミヤが乗り合わせる。みんなシャドウを心配してちゃんとお見舞いに来ているのが愛しい。
ミヤは暦の姿を見て、なんでSに来ないのかと怒り出す。選ばれていないからだと答える暦だが、ミヤが本当に怒っているのはそんなことではない。暦はミヤに「俺たちは絶対お前の前からいなくならない」といったのだ。それを破ったのだ。ミヤは暦を嘘つき! とののしるが、今戻ってきたら許すからと手を伸ばす。だが暦はミヤを押しのけて病院からかけて行ってしまう
まるで逃げるように病院から飛び出した暦は勢い余って車の前にt飛び出して行ってしまう。迫りくる車の前に飛び出してしまった暦は、そのまま車に轢かれてしまう。
目が覚めて病院送り……かと思いきやまさかのそこはラブホテル。回転するベッドの上で目を覚ました暦。そしてそこに現れたのはアダムの秘書、忠だった。
時速20キロ程度の走行でひいたらしく、打ち身程度の怪我なのをいいことに示談で済まそうと運び込んだらしい。いきなり金を差し出された暦は怒り、スケートだったらこの程度の怪我は日常茶飯事だたとそのまま部屋を出ていこうとする。
だが初めてのラブホテルなので勝手が分からずエッチなお風呂を目撃してしまったりと動揺してしまう。
自分が轢いた相手が暦だということに気づいた忠は、スケートなんてやめておけとアドバイスを送る。スケートによってアダムの運命を捻じ曲げたと感じている忠は、他の趣味のほうがいい点をあげつらう。大怪我につながり、世間体も悪く、指導者も少なくひどい業者も多い。さらに極めたところで野球やサッカーみたいに稼げるわけでもない。
そんなスケートはすぐにやめたほうがいいというが、暦はそれを聞いて忠はスケートを何もわかってないと怒り出す。スケートは暦にとって、楽しくてドキドキしてかっこよくていつでもどこでもできるもので、コツコツ練習してできることが増えていくのがうれしくて楽しくて誰かと滑るのも楽しい、そんな最高のものなのだ。
自分の口から語られるスケートの楽しさ。それを改めて実感し、暦は自分がいかにスケートを楽しみ、好きなのかを実感する。そして今まで自分がとらわれていた上手いとか才能とか、そんなことは全然関係なく、初めてスケートに乗った時、へたくそでももっともっと乗りたいと思ったあの時の気持ちを思い出した。
ただただ、楽しいからスケートをやりたいと思ったのだった。忠は涙をこぼしてスケートの魅力を語る暦を見て、スケーターはしょうがない、とため息をついてラブホテルを出て行ってしまう。一人ホテルに残されてどうしていいかわからない暦も慌てて外へ向かう。
そのころランガは、暦を病院で見かけた気がする、と暦の姿を探して暦の家を訪れていた。もうすぐ帰ってくるかもしれないから、と家に上げられ暦の部屋で待つことに。暦の部屋はスケボー愛にあふれ、研究したノートやパーツ、スケートにまつわるグッズが至るところに詰まっていた。
過去の練習動画では、いまと変わらない笑顔で失敗しながらも楽しそうにしている。その姿を見てランガは暦がどれだけスケートが好きなのかを改めて実感する。
暦が家に戻ると、妹からランガが来たことを知らされる。入れ違いで帰ったらしいが、伝言があるという。暦のボードを借りていくという伝言を聞いて、暦はランガを探しにまたしても外に飛び出していった。
今までさんざん避けてしまっていたランガに、どうしても会って話さなければいけないという気持ちに突き動かされ、ランガはスケートにのってランガを探す。
ランガを見つけたのは、彼が公園で大きなジャンプを決めていたところだった。
ランガと対面し、お互いに話したいことが山ほどあるのにそれが言葉にならず黙り込んでしまう。ランガはそんな二人の空気を打破すべく「滑ろう」と暦を誘う。
交差するようにお互い滑りあい、技を決める。回転するランガに比べたら暦の技は派手さは少ないが、本当に楽しそうだ。二人はすべる度にテンションを上げ、とうとうハイタッチを交わした。。
ハイタッチした瞬間、ランガは久しぶりにドキドキする気持ちを感じ取っていた。自分の体が喜んでいる。スノボ時代も、父と滑るスノボが好きでそのたびにドキドキを感じていた。だが父が亡くなり楽しさが消え、スノボから離れてしまっていた。
スケートも、暦と滑るのが楽しかった。ランガにとって、誰と滑るのかが一番大事なのだということに気づいたのだ。
そんなことを考えていたら対抗する暦と正面衝突してしまうランガ。大ゴケしたにも関わらず、突然笑いだすランガに訝しむ暦だが、ランガは改めて「暦はすごい」と話し始める。
スケートのことはなんでも詳しく、自分にも専用のボードを作ってくれた。教えるのも上手でオーリーができるようになったのも暦のおかげで自分の師匠だとまで言ってのけた。スケートの楽しさを教えてくれたのは暦。
まっすぐにほめたたえられることになれていない暦は真っ赤になって照れまくるが、それでもランガは止まらない。
暦と離れて、スケートの楽しさが感じられなかったこと、だけど今暦と滑ったら楽しいと感じられたこと。だから、これからもずっと暦と滑りたい、ともう実質プロポーズのようなことを暦に告げる。
暦も、同じことをずっと思っていたとランガに告げる。もっとランガと一緒に滑りたい、と返すとランガは無限に暦とスケートしたい!! と二人の間のハイタッチに新に無限ポーズを作るアクションが加えられた。
もう本当、結婚おめでとう。仲直りおめでとう、という気持ちで見ていたが、このシーンを見ていたのは視聴者だけではなかった。謎のドローンがこの二人のやり取りを一部始終見ていた。
ドローンの持ち主はアダム。なぜかランガと結婚する気満々の彼は、恋敵である暦に嫉妬心をあらわにし、怪我によりトーナメントに続投できなくなった代わりに暦を使うことを決意。
ほんと、今回は暦とランガの仲直りのための1話だったのだが、前半だけで病院送りなる人が多すぎたのが心配だ。暦はラブホだったけれど、忠もよりにもよって未成年をラブホに連れ込むのはどういう了見なのだろうか。
アダムと忠の関係もまだまだ決着がつかなそうなので、次回の展開も楽しみだ。
TVアニメ「SK∞ エスケーエイト」長かった暗雲をようやく晴らしてくれる 第10話のページです。おたぽるは、アニメ、作品レビュー、SK∞ エスケーエイトの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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