TVアニメ『無職転生 ~異世界行ったら本気だす』異国でのギルド活動とスペルト族の名誉回復 第10話

TVアニメ「無職転生 ~異世界行ったら本気だす」公式サイトより

 毎回作品の作りこみ方の本気度に度肝を抜かれてしまうのだが、今回は全編通して新しい言語が作りこまれていたり、毎回のごとく作画がすごすぎたりと他の作品とは本当に一線を画しているのをビシビシと感じた。

 普通異世界とのやり取りってだんだん聞こえてる体になりがちなのにこの作品はしっかり異国語をきっちり話しているんだからすごい。

 もらった剣を使って、魔獣と戦いまくるところから今回はスタート。エリスは水を得た魚のようにぶった切っていく。後方に控えているルディの出番はない。さらに倒した魔獣に豪快にかぶりつく。こういったアドベンチャー的なイベントの何もかもが楽しくて仕方ないらしいエリス。一方ルディは虫を食べなくてはいけないことに白目をむいていた。現代日本を経験した後だとゲテモノ食いはかなりハードルが高いに違いない。米と牛を食べたいというその気持ち、よくわかる。

 そんなサバイバル生活を送りながら、とうとう目的の町、リカリスに到着する。だが、検問のようなものが行われておりかなり警備が厳重になっている。こっそり様子をうかがってみると「デッドエンド」の目撃情報が出たとかで警戒が強化されているらしいことが分かる。

 デッドエンドとは? と頭をひねるルディだったが、答えは簡単に見つかった。それはルイジェルドのことだったのだ。一部で彼はデッドエンドという名で呼ばれ恐れられているらしい。この名前を聞くだけで人々は恐れ戦くという。彼に出会うと死ぬという言い伝えはここでも健在なようだ。
 
 そんな噂の的のルイジェルドを連れて、どうやってこの検問を抜けて町に入るか頭を悩ませるルディ。当の本人は壁を飛び越えることなどたやすい、というのだがそんな方法で通っても問題が後回しになるだけだ。

 色々考えていると、石にこびりついたとあるものを発見したルディ。これを使えばルイジェルドがデッドエンドだとばれないかもしれない。そう思いついたルディはさっそく試してみることに。

 思惑通り、真正面から同道と検問を抜け町中に入ったルディたち一行。念のためルディの杖のヘッドも隠しあまり目立たないように散策を進める。

 町の中はにぎわっており、様々な市もたっている。ルディはエリスに猫耳のついたマントを購入してやるが、それを買ったおかげで残金が残り少なくなってしまう。町に入ったからにはお金も稼がなくてはならない。この町には冒険者ギルドもあるらしいので、そこに向かうことに。

 ルディたちはいつもと印象を変えるためにイメチェンを施しギルドの中にわざと目立つように入っていく。

 あたりに喧嘩を売るような言動を繰り返し、突っかかってきたものに「うちの兄貴を見て驚くなよ」と、ルイジェルドを呼び込む。

 この町に入るときに見つけた青い染料のようなものでルイジェルドの髪を青く染めてあったので、スペルト族の特徴である緑色の髪を隠したのだ。

 髪の色が違うだけで、注目されたルイジェルドはスペルト族だとは思われずむしろ少し小ばかにされたような雰囲気が部屋に漂う。「デッドエンドのルイジェルド」と名乗っても誰にも信じてもらえなかったことで、彼の擬態に自信を持ったルディたちはギルドへ登録を行った。

 パーティ名は「デッドエンド」。最初は皆Fランクからスタートし、一つ上のランクの依頼までしか受けられないという。

 実入りの多そうな討伐系のイベントはCくらいからなので、今現在ルディたちが受けられるイベントでは儲けが期待できない。

 初心者が受けられる依頼など迷子の子猫探しくらいのものだ、と近くにいたカエルのような男に言われてしまう。

 とりあえず依頼を受けずに宿に戻るためにギルドから出るルディ達。ここから彼らの作戦が語られる。デッドエンドという名をパーティ名にしたことで、彼らがこれから良い行いをすることで地に落ちている名声を少しずつ回復することができるはずだと考えているようだ。

 夜の町を見まわしながら歩いていると、エリスに三人組の少年たちが声をかけてきた。新人なルディたちに声をかけてくれただけなのかもしれないが、力が強すぎたのかエリスの上着のボタンが取れてしまう。

 ルディが買ってくれた洋服を壊されたということで猛烈に怒り猛りこの三人組をフルボッコにしてしまう。

 責任を感じたルディは彼らに治癒魔法をかけてやり、世間話をすることに。治癒魔法が使え、さらに戦闘力の高いエリスの二人を自分たちのパーティに誘おうとする彼らだったが、ルイジェルドも仲間でこちらも三人組のパーティだと伝え誘いを断るルディ。どこか中二病感ただよう彼らは悪いやつらではなさそうだ。

 三人組と別れて宿に戻り財布の中身を確認するルディ。だが宿代や他の諸経費のことを考えるとE,Fランクの依頼をこなしているだけでは赤字になってしまう。どうにかしないと、と思っているうちにウトウトと寝入ってしまう。

 夢の中ではまたしても前世の姿の自分とヒトガミが現れる。ヒトガミはまたしても助言を行いにきたようだ。次の助言は昼間に断った猫探しの依頼を受けること。これを受ければ不安は解消されるという。

 それでは金にならないだろうと思ったが、次の瞬間には目覚めていつものルディの姿に戻っていた。

 翌日改めて猫探しの依頼を受けて町中を探索するデッドエンドの面々。ルイジェルドの額の目を頼ってついていくが、猫など全く見当たらない。そしてたどり着いたのは見るからに怪しそうな洞窟だ。そこからは獣くさいにおいが満ちている。だが逆に人間のにおいはしないという。恐る恐る中に入ってみると、そこには数多くの動物が。猫は猫でも子猫ではなくてなんだか強そうな猫がいた。

 この場所の観察をしていると、入り口から誰かが入ってきたような気配を感じ、ルディたちは身を隠す。

 彼らの話しぶりからしても、こいつらがペットたちをさらった犯人に間違いないようだ。ルディたちは目くばせをして彼らに襲い掛かり話を聞き出そうとする。

 しかし、一瞬油断をした隙にルディは彼らからきつめの蹴りを食らってしまう。蹴りは食らったものの冷静なルディは彼らの不用心さを観察し、改めて話を促そうとしたが、その一瞬ののち、ルディの足元に彼を蹴飛ばした男の首が転がっていた。

 それを殺したのはルイジェルド。何の躊躇もなく、彼は男の首をはねて殺したのだ。

 なぜ殺したのかというルディの問いに彼は子供を傷つけたからだ、というがそんなことで人ひとりを殺していい理由にはならない。ルディがいくら彼に人を殺してはいけないと伝えても、悪人を殺してはいけないという理屈が分からないらしい。なんといったらいいのかわからず頭を抱えるルディだがその様子を見て、エリスがルイジェルドに突っかかる。

 正しい事をしたと主張するルイジェルドだが、その態度こそが彼らスペルト族の悪名を助長させているのだ。

 スペルト族のことを思うならもう人を殺さないでほしいと頼み込み、ルディも彼を怖がりたくないのだというと、ルイジェルドも黙るしかなかった。

 ルディはこの話はひとまず置いておき、ペットをさらっていた残りの男たちと話をすることに。彼らは自分たちでペットをさらい、それを探し出したふりをして利益を出すという詐欺を働いていた。この依頼を受けるためにパーティランクも上げずにずっとDのままでいるという。

 この話を聞いてルディは彼らに自分たちと手を組むように指示。こいつらと組むことで金を稼ぎつつスペルト族の名誉を回復する作戦に出るようだ。

 ルイジェルドは悪党と手を組むことを嫌がるが、それでは一向に状況は良くならない。彼はスペルドの戦士として一度決めたことを曲げないとしてルディたちを故郷に連れていく責務を全うしようとしている。そのためにも、ルディの作戦に協力してもらわなければならないのだ。

 翌日改めてギルドで彼らと合流するルディ。彼らはランクをCにあげてきた。ルディは彼らにBランクの討伐系の依頼を受けるように指示を出し、依頼の交換をするようだ。さらに依頼をこなしたらデッドエンドの良い噂を広げるように指示をだす。さらに裏切ったらどうなるか、という脅しも忘れない。

 そんな風にギルド付近で彼らと話していたら、その姿をノコパラという魔族に見られてしまう。

 新人のデッドエンドが、中堅悪党のパーティと話していることに興味を持ったのだろう。だがこんなところで作戦が露見して何か起こったらまずい。だがこの男はただたんに興味本位で声をかけただけだったようだ。

 巻き込まれるような形で始まったギルド。パーティ内部もぎすぎすし始めてしまったが、彼らは一体どうなるのだろうか?

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