今回も大人組大活躍な回。それにしても要素が多すぎて動機が激しくなってしまう。公式の攻め方が本当に毎回恐ろしい。今回も絶好調だ。
ジョーとランガの勝負を見ながら、過去を思い出すチェリー。ジョーとチェリー、そしてアダムは学生時代共につるんでいた仲間だった。だが、彼が海外にいき戻ってきてからというもの、二人からのビーフに応じない。それは一体なぜなのか。ジョーは負けるのが怖いのでは、と思っているがチェリーはまた違う考えを持っている様子。
ジョーはランガに勝ち、アダムと闘う機会を得ようと、自慢の肉体を駆使した技を繰り出してくる。ジョーのそういった技を見る度に、チェリーはあーだこーだと文句を垂れるが、それが自分だけが彼氏の悪口言っていいと思ってるやつの口調なのがもう本当にめんどくさい女子のようだ。
一般的な観客の目からみてもジョーの優勢でありランガはやはりルーキーでしかないという声が聞こえてくる。 それを耳にした暦は、まるで自分のことを言われたかのようにかっとなり、つい反論してしまう。
お前らがランガの何を知っているのか、とランガの才能についてつい語ってしまう暦の彼に対する思いの深さに心臓をやられてしまう。
そんな暦の期待に応えるかのようにランガはストレートのコースに入るなりどんどんジョーとの距離を縮めてくる。ストレートではランガの方が有利なようだ。 だが、ジョーはまたしても自慢の肉体を駆使し、ミサイルスタイルという板の上に平行になるような姿勢になり空気抵抗を最小限にしてさらにスピードを上げたのだった。
ジョーがこういった奇想天外なプレイスタイルを見せるが、対戦しているランガは全くドキドキしないことに驚いていた。いつもなら、すごい滑りを見ればドキドキしてやる気がでるのに、今はすごいビーフをしているという感覚はあるのに、どうしてもドキドキも興奮もできないでいた。
ミサイルスタイルでスピードを上げたジョーはあっという間にランガの視界からも抜けるように進んでいってしまう。早く追いつかないと負けてしまうのに、ランガは今自分が何をやっているかもわからないくらいにぼんやりと滑ってしまっていた。
その姿をみていた暦は、もっとランガは出来るはずなのに何をやっているんだ、という気持ちが溢れてくる。ちょうど暦がいる場所の前を通過しようとしていたらランガに、暦は思わず名前を呼びかけてしまう。
前を通りすがる一瞬、その一瞬でもずっと探していた暦が視界に入り自分の名前を呼んでくれたこと。これだけでランガのスケートがこの一瞬前とは別物になる。自分がスケートをしていたことを思い出し、ドキドキがよみがえり、一刻も早く対戦相手のジョーに勝ちたいという気持ちが沸いてくる。
かなり距離を開けられてしまった今、追いつくには思い切った行動が必要だ。ランガは、崖をジャンプして大幅なショートカットを無理やり行いジョーに一気に追い上げる。
そしてゴール付近の工場内では、ジョーがショートカットに使用した鉄骨を、ブーストとして使用しゴール直前でジョーに並ぶ。どちらが勝ってもおかしくない接戦の中、先にゴールを超えたのはランガだった。
まさかのランガの大逆転と途中から見せた大胆なコースアウトにはアダムも大分ご満悦の様子。最後の鉄骨が仇になったのか、ランガの大事なボードは真っ二つになってしまった。覗き込んだジョーが買い換えた方が早いいうが、ランガには、暦が作ってくれたこれでないと、という思いがある。暦にいって治してもらえばいいというが、今二人が険悪な状態であることはジョーも知っている。それでも、二人ならば大丈夫だとジョーはランガの背中を押した。
ランガの勝利を願っていたはずなのに、ランガが勝利しても暦は嬉しいという気持ちにはなれなかった。友達が勝ったのに喜んでやれないということにも衝撃を受けた暦だったが、彼は自分の気持ちに改めて気づいたのだ。
どうして自分はこんなところにいるのか、と。そう、暦は悔しかったのだ。最近みたテレビで過去にプレイヤーをやっていたが、今は裏方に回りすごい選手の力になれるのが嬉しいと語っている人がいた。
だけど自分はそうなりたくない。応援したいのではない。ランガと並んで滑りたいのだ。その思いに気付いた暦はそのまま入口の見張り番に、Sに入るのに必要なバッジを手渡して姿を消してしまう。
ランガとジョーの対戦が幕を閉じ、そのまま次の対戦カードが発表される。次に戦うのはアダムとチェリー。因縁の対決だ。この組み合わせが発表されるとジョーはあわててゴールからスタート地点まで駆け戻る。
アダムはチェリーとスタート地点で顔を合わせると「君とは戦いたくなかった」と顔をそらす。チェリーは今まで何度ビーフを挑んでも拒まれてきたことを指摘するが、それにも知らん顔だ。スタート直前に間に合ったジョーは、チェリーといつもの夫婦漫才を見せアダムにまで突っ込まれる始末。
勝負がスタートすると、早々にチェリーにラブハックを仕掛けてくるアダム。だがチェリーはそれを見越しており、AIアシストをうまく使い、眼を閉じて滑ることで錯覚に惑わされずに回避することに成功。チェリーが一歩リードしたように見えた。
次はチェリーからアダムに近づき、アダムの心を確かめに出る。彼らは昔スケートの別グループとして敵対して出会ったようだ。だが、お互いの技術力の高さに意気投合し、毎日がお祭りのように楽しく過ごすようになった。皆アダムに魅入られ引っ張られ時を忘れて滑っていた。
常にフードで顔を隠して滑っていたアダムだったが、ジョーとチェリ―と共に警察から逃げていた際に汗をかいてフードを外したその姿に確実にチェリーは恋に落ちていた。「特別だ」といわれ、自らもアダムを特別だと感じていたチェリーにとって、変わってしまった今のアダムがまだ受け入れられずどうにか元に戻ってもらいたいという思いがあるのだろう。
本当のアダムを知っているという自負から、今回の勝負で勝つことでチェリーは昔の彼に戻ってもらいと思っているようだ。
チェリーの滑りは順調で、アダムにも引けを取らない。彼のAIスケートのカーロの示すコースを完璧にたどって滑るその姿に、誰もがアダムに勝てるのではないかという思いを沸かせた。
だが、ここでアダムが仕掛ける。どんな妨害を仕掛けるのかと思ったら、少しだけチェリーの前に出たアダムが突然スケボーを降り、それを手に持ち力いっぱいボードでチェリーの顔面を殴ったのだ。
まさかの物理攻撃。まさかの勝負する媒体での暴力。勢いよく滑っていたチェリーは突然の攻撃を避けられず転倒してしまう。
そんなチェリーに向かってアダムは、「僕が君のビーフを受けなかったのはただつならないからさ 」といって去ってしまう。
チェリーもジョーもアダムが変わったことに対して思う所があって再戦を挑んでいるけど、ジョーは純粋に昔の仲間としてというのがありそうだけど、チェリーの場合は元好きな人が変わったというような触感がある。
Cパートでジョーとチェリ―が公式でそういう仲っぽい描写がまたしてもあったので、ジョーにとってはチェリーを取られてしまうかもしれない、チェリーが昔好きだった男のために必死になられても、感が見え隠れして、そういう意味でもランガに負けたことにそこまで悔しそうじゃなかった部分の意味も見えたような。
次回は総集編っぽいけれど、そろそろ暦とランガのところをどうにかしてもらいたい。カップリング大渋滞で見ていて色々しんどいけれど続きが楽しみだ。
TVアニメ「SK∞ エスケーエイト」公式の攻め方が本当に恐ろしいほどに大人組大活躍な 第9話のページです。おたぽるは、アニメ、作品レビュー、SK∞ エスケーエイトの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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