TVアニメ『無職転生 ～異世界行ったら本気だす』誕生日の祝福と５年後の約束と新たな人物と　第8話

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　毎回30分が秒で終わるほど神回だが、今回はサブタイトルが「ターニングポイント１」ということは2もあるしもしかしたら3もあるのかもしれない。ここから大きく物語が進展していくことを示しているようだが、果たして何がまっているのか？

　ボレアス家にやってきて早2年。前世では勉強も苦手だったが、この2年の間に2つの言語を習得したというルーデウス。さらにエリスも剣の腕をめきめきとあげている。子供にとっての2年の成長は早い。

　そんな中、エリスがルーデウスの名前を出して何か騒いでいるのを見てしまい、悪口でも言われているのかとこっそりあとをつけてみると、どうやらみんなで自分の10歳のお祝いをサプライズで祝ってくれようとしているらしい。

　このボレアス家にとって、ルディの家であるノトス家というのは表ざたにできない家系なのだそうだ。グレイラッドは4つの家に別れており、そのうちの一つがノトス家でそこの頭首はパウロの弟らしい。だがこの弟がパウロ以上のクズらしく水面下で頭首を挿げ替えようという勢力まであるらしい。

　それほどに疎まれた家系の血筋を引くルディの誕生日を盛大に祝うわけにはいかないから、内々で準備を進めているだろうことが察せられた。このサプライズを知ってしまったことを隠し、上手くなく練習をしておかねばなどと考えながら、ルディはいつも通りの日常を送っていた。

　だがパーティ当日、あからさまに騒がしい屋敷内と、ルディを引き留める役目を仰せつかった挙動不審のギレーヌに、ルディは間もなくパーティが開かれることを悟ってしまう。小腹がすいたから部屋から出ようとするルディを必死で引き留めようとするギレーヌが可愛らしい。

　ルディを引き留めることに必死すぎる彼女の様子を見て、これなら少しくらいイタズラをしても大丈夫だと踏んだルディは、彼女に自作のフィギュアを見せ、尻尾の部分の構造がわからないから見せてほしい、と完全にエロ目当てでおねだりをしてみる。恥じらうギレーヌが見れるかと思ったが、意外にもギレーヌは恥じらいゼロでズボンを下ろしてしっかりと見せてくれる。さらに触ってもいいと太っ腹だ。

　わくわくしてギレーヌの尻をつかむルディだったが、彼の考えていたような柔らかさはギレーヌの尻にはなく、さすが剣王といいたくなるほどに筋肉がしっかりとついた岩のような固さの尻だった。

　ギレーヌの尻を触っている間に、サプライズパーティの準備が整ったようだ。メイドに連れられホールに集まると、そこにはこの家の面々がずらりとならんでルディの10歳の誕生日を祝ってくれた。

　練習していたウソ泣きで、この家に来てみんなから歓迎されていないと思っていたからこんなにたくさんの人が祝ってくれて嬉しい、というと皆がその言葉に感化されて泣き出してしまう。

　さらに、エリスが「ルディの驚くものを用意した」といってくれたことに、両親が来てくれたのかとつい反応してしまう。パウロたちを呼びはしていたらしいが、最近魔物が活発化してしまい来れないのだと、申し訳なさそうな顔をされてしまう。

　単身子供一人でここに出稼ぎに来ているルディの境遇を考えたら10歳の誕生日に両親に会いたいのは当然だ。

　皆ルディが寂しい想いをしていると感じて、ますますパーティの会場はしんみりとした雰囲気になってしまう。

　ルディから皆が勝手に感じ取った寂しさに一番反応したのは、エリスの母ヒルダだった。今までルディの事を毛嫌いしているような様子をみていたヒルダが突然ルディを抱きしめ、「あなたはもううちの子よ！」と騒ぎ始めた。さらにはエリスと結婚して正式にうちの子になれとまで言いだす始末。まさかのヒルダの豹変に度肝を抜かれたが、彼女がルディを今まで毛嫌いしていたのにも理由があった。

　パーティがお開きになった時、フィリップがゆっくりと語り始める。エリスには兄と弟がいた。だが生まれてすぐに王都に住むフィリップの兄たちの元へつれていかれてしまったのだ。ボレアスの血をひく男は頭首の家で育てられるという伝統にのっとったのだ。　

　だがヒルダはそれを納得することは出来なかった。お腹を痛めた子を取り上げられるのはおかしいと今でも思っているようだ。そこに、ルディがやってきた。自分の息子はここにいないのによその子供が我が物顔でここにいるということに腹をたてルディに冷たくあたってしまっていたのだ。

　フィリップはルディに、ヒルダがいっていたようにエリスと結婚しないかと持ち掛ける。そして一緒にボレアス家を乗っ取らないかと誘う。彼の口調は冗談めかしていたが、眼が本気だ。ルディはその話を軽く受け流したが、実の娘の両手を縛っておくからやってしまえ、とルディにいうあたり彼の執念が感じられる。

　フィリップの話を受け流し部屋に戻ってみると、そこには寝間着姿のエリスが。こうもタイミングがいいとフィリップの差し金かと思ってしまうが、エリスは自分の意志できたようだ。エリスはルディが一人でさみしいだろうから一緒に寝てあげる、と多少のデレを見せる。　

　出会いがしらがあれだけ狂犬のようだったことを考えるとこのデレ具合はかなりのものに感じる。ルディもついつい妄想が膨らんでしまう。エリスの受け答えからも覚悟を決めてやってきたようにも感じれてしまい、ルディは「エッチなことをしてしまうかもしれませんよ？」　とワンクッション入れてみるが、その言葉にもまんざらじゃなさそうに答えるエリスに、中の前世の男も暴発してついつい触りすぎてしまう。

　突然の出来事にテンパったエリスは結局ルディを殴り倒し急所を蹴飛ばして逃げ出してしまう。

　エリスにぼこぼこにされて、自分ががっつきすぎたことを反省するルディ。ちゃんと謝らなければ、と部屋を出ようとすると、エリス自ら戻ってきてくれた。いつもだったら許さないけど今日は誕生日だから、と許してくれた。

　そしてああいう行為をするにはまだまだ自分たちは子供なのだからあと5年はしちゃだめ！と釘をさす。そう、ルディは5年後にエリスと先ほどの続きをする確約を得たのである。

　5年後といえば15歳。童貞を捨てるにはちょうどいい年齢だ。5年は長いが我慢できる！　と意気揚々なルディだったが、その時故郷に置いてきた幼馴染を思い出す。これでは二股になってしまう。

　そのシルフィは、あれからもルディの家にちょくちょく顔を出しているようだ。ルディの二人の妹たちとも仲良くしているようだ。今日家にきたのはルディへの誕生日プレゼントを家族のものと一緒に送るように渡すために寄ったようだ。

　パウロは最近は活性化している魔物たちの討伐に駆り出されているらしい。パウロが帰宅し、賑やかになった家の中。そんなとき、シルフィがふと空を見上げると何やら雲行きがおかしかった。

　このおかしな空はそこかしこで見られていた。この空を見上げているのは今まで登場していたキャラではなく、これから活躍するであろう新キャラ達。ドラゴンと対峙してドラゴンの方が逃げてしまうような男、ツルペタな魔界大帝。狐の面をかぶった男など。

　そうとは知らず、ルディは誕生日プレゼントでもらった杖の威力を試そうと、エリスとギレーヌを連れて人通りの少ない草原に来ていた。二人にルディの奥義を見せると約束していたらしい。

　最高の杖の威力試しも兼ねているらしく、ノリノリで呪文を詠唱しはじめたルディだったが、空の様子がおかしくなりその手は止まる。ギレーヌはその空の中心に集まってきているモノがものすごい魔力を秘めているのを感じとり、この場に留まるのは危険だと判断した。

　街に戻ろうかと話し始めたところで突然ギレーヌが戦闘態勢に入る。目にもとまらぬスピードで切りかかってきた相手と対戦し始める。ギレーヌが戦っていたのは新キャラの狐面の男。彼はペルギウスという超有名人の名前を出し、ルディを殺せば今起きている異変が止まるかもしれないと言いだした。

　ギレーヌは自分が剣王であることを告げ、この戦いを辞めるようにと彼に伝えると剣王であるということが聞いたのか、彼は素直にひこうとしてくれた。

　だが、彼が去った直後突然大きな青い光が3人を襲う。光はギレーヌを飲みこみ、エリスと、彼女を助けようとしたルディを飲みこんだ。

　果たして、この青い光は一体何なのか？　突然現れた新キャラの面々は一体これからどう絡んでくるのか？　かなり気になるところで終わってしまったので、次回が気になって仕方ない。