TVアニメ『ひぐらしのなく頃に』ループした果てに沙都子が得るものとは…郷壊し編 其の四

TVアニメ「ひぐらしのなく頃に」公式サイトより

 沙都子がカケラの空間に陥った前回の続きから物語はスタートする。羽生によく似た、だけど違う女が沙都子の前に現れ、久しぶりの人間にあっただの、特異脊髄標本だのと沙都子に話しかける。だが、沙都子は今いるこの状況もこの女の事も何一つわからない。

 しかしそんな沙都子のパニックぶりを無視して話は進んでいく。沙都子に何か望みがあることを見抜いた女は、それを自分が叶えてやることが出来るという。そのためには沙都子に繰り返す者になってもらう必要があるという。願いを叶えるために時の渦を超えなければならない。世界を繰り返すために必要なのは沙都子の死が必要となる。

 つまり、梨花のループと要領は一緒ということだ。違うのは記憶の欠損がないということだけ。

 「死」という言葉に怯える沙都子は元に戻りたいというが、話は聞き届けてもらえない。このループする力を得る対価は、時の渦をめぐることそのものだという女。気付くと沙都子は雛見沢で梨花と暮らしていた部屋で目を覚ました。

 雪でつぶれたと聞いたばかりの馴染みのある家。カレンダーを見上げるとそこは昭和58年の6月、つまり5年前であることが伺える。窓に映る自分の姿もあの時に戻っている。

 さらに変わってしまった親友の梨花も、あの頃のままににぱ~と自分に笑顔を見せてくれる。頭は混乱しているが、沙都子は梨花に抱き着き、あの苦しかった高校生活の方が夢だったのだと思いこむことにした。

 だが、時は進み一度みたことがある場面たちにどんどん遭遇していく沙都子。綿流しの祭りのあとに起こった富竹と鷹野のやり取り、そしてそれを超えて梨花が沙都子を本屋に誘ったあの時まで、全部全部一緒だった。

 聖ルーチア学園に通いたいという梨花からの告白。それに付き合ってほしいという告白に頷いてしまったから、あの苦しい展開が起きたのだ。沙都子は同じ過ちを繰り返さないためになんとか話をそらそうとする。

 だが梨花の気持ちは固く、沙都子が受験しなくても自分はする、と言いだしてしまう。根負けした形で一緒に赤本を購入するが、翌日からも勉強を妨害する策略を巡らせる。どこまでもあきらめない梨花の様子を見て、沙都子は一度自分の気持ちを正直に梨花に話してみることに。

 正直に気持ちを話してくれて嬉しい、と梨花は沙都子に感謝を伝え、沙都子が勉強に追いつけなくなったら必ず自分が助ける、と約束をしてくれた。沙都子は梨花のこの言葉を信じ、絶対に自分を見放さないという梨花の言葉にすがるように受験を受け、学校に入り、そして1回目と全く同じ結末を迎えてしまっていた。

 お嬢様なお友達と談笑する梨花を睨みつけ、梨花を裏切者となじる沙都子はこの世界に見切りをつけた。翌日、ホールを通る梨花を待ち伏せ嫌味を浴びせる。沙都子に対していい印象をもっていない梨花の取り巻きが何か言っても聞かない沙都子。

 どうしてあの夜の約束を破ったのかと梨花に聞いても、梨花は破ったつもりはない。ちゃんと手を差し伸べたのに沙都子が振り払ったのだと悲しそうな顔をする。らちが明かないやり取りに、沙都子は突然梨花を抱きしめる。

 何事かと思ったが、沙都子は仕掛けていたトラップでホールにかかっていたシャンデリアを自分たちに落下させる。裏切者の梨花を殺し、自分も死ぬ。そうして沙都子はループを繰り返し始めたのだった。

 ループして何度も勉強していたら沙都子の学力もあがるのではないかという気持ちもあるが、沙都子の気持ちとしてはそこが重要というわけではないのもよくわかる。ループした果てに沙都子が得られるものは本当に欲しいものだったのか、段々わからなくなってきそうだが、この後の展開がどうなるのか、眼が離せない。

TVアニメ『ひぐらしのなく頃に』ループした果てに沙都子が得るものとは…郷壊し編 其の四のページです。おたぽるは、アニメ作品レビューの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

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