アニメ『Dr.STONE』脱獄の手助けは意外にも…第2期7話

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　全面戦争が目前と迫る中、クロムも自力で脱獄をし、戻ってくるなど準備に向けて士気が高まって来ている科学王国。クロムは脱獄に必要だった電池の差し入れは大樹、もしくは杠なのではないかと予想するが、千空の読みではそれはあり得ないことだという。まずもって大樹にそんな器用な真似ができるはずもないし、杠には極秘ミッションをこなしてもらっている。クロムのことにかまけている余裕はないはずだ。

　一体誰がクロム脱獄に協力してくれたのか？　そのことがうやむやになったまま、クロムは自分がいない間に完成していたスチームゴリラ号に目を奪われてしまう。

　クロムが自力で脱獄してくれたおかげで、スチームゴリラ号が無傷のまま戻ってきた。この戦力をもったまま司帝国に向かっていけるのだ。

　今回の戦争での、千空が考える勝利条件は敵の殲滅ではなく洞窟を押さえられるか否か。洞窟を押さえた方が勝者になるのだ。司帝国の様子を知るスイカは、向こうは戦えそうな人間が100人程度。それに比べて科学王国の戦力は10数人。どう考えても勝ち目は薄い。だがそれを補えるように、今大樹たちが頑張って味方を増やそうとしてくれている。

　仕上として電話口でリリアンの歌をきかせ、メンタリストのゲンの口八丁でこちらに引き込もうというのだ。羽京という圧倒的な耳を持つ存在だけが気がかりではあるが、普通の耳を持つ者たちはその口車にのり、司帝国ではなく科学王国の指示を表明してくれた。ガチファンから仕組まれた演技で、司の石像破壊を止めるように誘導したりと順調だ。

　だが、そこにとうとう羽京があらわれてしまう。現れたからといってここで作戦を中断させることは出来ない。ゲンはそのままリリアンとして芝居を続け、羽京に話しかける。だが、羽京はゲンの完成度の高い芝居をほめつつも、熱唱した後に起こる声の揺らぎがないことに気付いてしまう。

　だが、この指摘が英語だったことから千空は羽京が周りの連中に利かれたくないから英語で話しかけてきたのではないかと推測する。その推測を聞いてゲンは羽京に感じていた違和感に合点がいく。

　千空も英語で羽京に、クロムに電池を渡したのは羽京かどうかを問うてみるとそれが当たっていたことを知る。

　しかし、羽京は別に千空たちの全面的な味方というわけではないようだ。ただ、話をきいてみたいという思いから今こうしてやってきたようだ。彼はみてしまったという。杠が千空から受けていた極秘ミッションの全貌を。杠が周りから離れて服を作りにいくのを尾行した際、アッというまに服を作り上げた杠はその場で別のものを作り出したのだ。それは、粉々に砕かれた人間の石像のカケラたち。それを立体パズルのように根気強くくっつけていく作業だった。

　石像の表面は風化して細胞にには戻らない。だから復活するときは薄い石の殻をやぶることになる。だから司が粉々にした石像も風化する前に組み立てることが出来れば復活させることが出来るのではないかと千空は考え、その仕事を杠にゆだねたのだ。

　この狂気の行動を見て、右京は千空がいまなお世界全人類を救おうとしているのではないかと考えたのだ。その考えは正解だ。正解を聞き出してなお、右京がどうしようというのか。右京はこの答をきき、千空たちに協力してもいいといった。だがそれには条件があるという。その条件は、誰も死なせないこと。

　司に蘇らせてもらったが、その司が石像を壊していくことに恐怖とやりきれなさを感じていた羽京。石像は人じゃなくてモノだと考えることで殺人は起こっていないと言い聞かせてきた。目の前の人に誰にも死んでほしくない。その気持ちが強いのだということが伝わってくる。

　もとより無血開城を狙っていた千空たち。それが確固たるものになっただけだ。こうして羽京という強力な仲間をえることができた。

　一方、前回陽のせいでクロムが脱獄できてしまったのだが、その陽は責任をとると言い捨てて、司には滝に落ちて死んだと思わせて逃亡を図ってしまっていた。司はその言葉を信じ、陽の形見をせめて埋葬しようと墓場へと訪れた。

　埋葬のために地面に穴を掘り続ける司。彼はその場で携帯電話を発見してしまう。この携帯で一体何が行われていたのか、司は見た瞬間に気付いてしまったのかもしれない。

　千空たちもいざ、司帝国へ乗り込む準備を進めていた。大樹と杠も司帝国から合流し、感動の対面を果たす。さらに人間の衝動がもつのはせいぜい20秒といわれる中、その20秒でどうにか戦いの空気をこちら優勢に持っていきたい。

　様々なことを想定し、司帝国への襲撃がスタートした。次回から戦争スタート。科学の力を使って、誰も死なずに洞窟を制することができるのか！？