TVアニメ『無職転生 ~異世界行ったら本気だす』一生懸命頑張ってできるようになったら達成感が強い 第7話

TVアニメ「無職転生 ~異世界行ったら本気だす」公式サイトより

 毎回完成度の高さにほれぼれしてしまうが、今回は冒頭にアクションシーンあり、途中でダンスシーンありとぬるぬる動くキャラクターたちに目が奪われっぱなしだ。

 ギレーヌから受けている剣の授業でめきめきと頭角を現すエリス。ギレーヌからももう少しで上級剣士になれると太鼓判を押してもらえて嬉しそうだ。ルディの読み書き計算の授業も前ほどくさらずに受けてはくれるのだが、いかんせん剣ほどの上達は見えてこない。

 魔術の授業は好きなようで、少しでも上達すると母に嬉しそうに知らせに行くなど可愛らしい一面ものぞかせる。だが、エリスの母はどうやらルディを毛嫌いしているようで、顔を見ると親の仇の如く睨まれてしまう。パウロが絡んでいそうだが、ここまで嫌われると居心地が悪い。

 そんな毎日を過ごしていると、突然エドガレイ・ルーンというエリスの礼儀作法の先生がルディの元を訪ねてくる。一体どんなようなのかと思ったら、もうすぐエリスの10歳の誕生パーティーが開かれるという。貴族を招いた盛大なもので、そのメインイベントにエリスのダンス披露があるという。だが、エリスはダンスが大の苦手で、このままではその盛大なパーティで大恥をかいてしまう結果が予測される。

 そこで、ルディの受け持つ授業の時間を少しわけてほしいというのが先生のお願いだった。ルディにとっても願ったりかなったりなお願いだったので快諾、翌日からルディはまとまった自由時間を手に入れた。

 時間を手に入れたルディはフィリップに頼んでこの屋敷にある本棚を見せてもらう。さすが金持ち、ということでぜいたく品の本が沢山揃っていた。その中でもルディが所望したのは、多言語の本。獣人族の言葉をはじめ、複数の言語を学んでみようと考えたようだ。獣人に興味があることがわかるとフィリップはかなりノリノリにルディと語りあってきた。どうやらグレイラット家は生粋の変態の家系のようだ。互いに同族であることを認め距離が縮まり、フィリップはこの本棚の本をルディに快く貸してくれることに。

 ルディは新しい言語を学び始めた喜びと難しさをロキシーへの手紙にしたため、さっそく本を読みだした。まだルディの体は子供であり、勉強をするとその吸収のよさに我ながら驚くらしい。この機会を逃すわけにはいかないとルディはどんどん勉強をしていった。

 だが独学では壁にぶち当たるもの。獣人語はギレーヌには効けるが魔人語が全くわからない。本をめぐりながら頭を抱えていると、エリスの怒鳴る声が耳に飛び込んでくる。何事かと思って声の方をうかがうと、先生が困り果てた顔でルディの元へやってきた。なんでも、エリスはダンスがどうにもうまくできず癇癪を起しているのだという。だがこの癇癪にまけて練習をほっぽりだしてしまうと、恥をかくのはエリス自身である。

 ルディは渋々ながら、彼女のダンス練習を手伝うことに。どうしてダンスをやりたがらないのかと理由を問うと、ダンスなんて必要ない。パーティも出ない! とすっかりむくれている。主役がでないわけないだろうとなだめすかすと、なんでも出来るルディにはこの気持ちはわからない、といわれてしまう。

 ルディの前世の男は、それこそエリスの気持ちがよくわかる。できないものから逃げてしまうのは簡単だが、そのあとで絶対に後悔するのだ。あの時頑張っていればよかったと後から思い返してしまう経験を何度もしてきた男なのだ。

 ルディは今自分が取り組んでいる異国語の勉強の話を引き合いに出し、うまくできないことほど一生懸命頑張ってできるようになったら達成感が強いということを伝えた。その言葉に感化されたのか、エリスは練習に戻る気になってくれたようだ。

 だがルディ相手にダンスを始めたエリスのダメっぷりは相当のもので、これで本番までに間に合うのかがとても不安になってきた。

 それからもルディは練習に励み、その間にも空いた時間に趣味で作っていたロキシーのフィギュアを売ってお金を稼いだり、勉強に励んだりしていた。

 そんな時、ルディの元家庭教師であるロキシーからルディ宛に手紙が届く。ロキシーはルディがエリスの家庭教師をしていることに驚きながらも、ルディならできるとその活動を励ましてくれた。ロキシーも家庭教師を立派に勤めつつもエロガキな王子の世話に手をやいていた。さらに、ルディが売ったロキシーフィギュアが巡り巡って王子の元にたどり着き、ロキシーにも見られてしまったらしい。うかつなことはできないと釘をさされたようだ。

 さらにロキシーはルディが魔族語を勉強していると知り、特性の教科書を書いて送ってくれていた。手の込んだ教科書を見て、ルディは改めてロキシーに足を向けて寝れないと感じ入ったのだった。

 とうとうパーティの日取りが明日に迫ったなか最終練習を終えたエリスとルディ。先生曰く本当にギリギリ明日を乗り越えることが出来そうだという感じらしい。だが本番は相手役がルディではない。本番で知らない人と踊ることが、はたしてエリスにできるのだろうか。だがそんな心配をしてもしなくても、翌日はすぐにやってきてしまうのだ。

 美味しい料理が所せましと並べられたパーティ会場でルディもいつもよりおめかしをして、それらの料理に舌鼓を打っていた。

 そんな中で祖父であるサウロスの挨拶からパーティは正式にスタートする。メインイベントであるエリスのダンス披露である。サウロスは自分に取り入りたいやつはエリスの手を取れと宣言。そこで一人の少年がエリスにダンスを申し込んだ。

 だが、初めて一緒に踊るダンスは両親たちや観客に見られているという気持ちが必要以上に浮かび上がってしまい、エリスは盛大に転んでしまう。エリスが転んだ姿をみた周りの人々はコソコソと、彼女の悪口をささやき始める。その会場の空気にいたたまれなくなったルディは、自身の勇気を振り絞りエリスをダンスに誘いに出向いた。

 二人で組み、ルディはエリスが緊張していることを察知する。人から奇異の視線をもらうことでどんどん縮こまってしまうらしい。その様子を見てルディはエリスに目をつぶって踊るように指示。攻撃をよけるつもりでステップを踏めばいけると確信したルディは、眼をつぶっている彼女をうまく誘導し楽しそうにダンスを踊っているように仕立て上げた。最後には周り皆から盛大な拍手を送られる。

 このダンスを披露した後はルディの周りにも女の子が群がったり、エリスが少しだけデレたりとこのパーティで必要だった反響を得ることが出来たようだ。

 無事にパーティが終わり、ルディはエリスとギレーヌに杖をプレゼントした。ロキシーがいっていたように、弟子の一番最初の杖は師匠がプレゼントするのだ。きちんとルディを師として頭を下げるギレーヌ。それを見てエリスもしっかりと感謝を述べるのだった。

 ルディはギレーヌからも誕生日プレゼントをせびり、魔除けの指輪をもらい受けた。それは悪い狼に襲われないという魔除けの指輪だったらしいが効果はないという。それはギレーヌ自らパウロに襲われたことで証明されているようだ。それでもなんでもエリスはギレーヌからもらった指輪を嬉しそうに身に着けるのだった。

 翌日、なぜかエリスと一緒に寝ていたルディ。寝込みを襲おうかとも思ったようだが、魔除けの指輪を見てそんな気も失せてしまったようだ。

 朝の屋敷を散歩していると、何やら声が聞こえる。その声に誘われるがままに近づいてみると、サウロスがメイドとことを成していた。サウロスにしてみれば見られても特に問題がないらしい。一体何人のメイドとこういう関係になっているのか不安になる。

 サウロスはそのまま空を見上げ、空に浮遊する赤い玉をルディに見せた。それはなんなのかわからないが、ルディは無邪気にその球体に向かって「空から女の子がふってきますように」 などと願うのだった。

 次回はサブタイトルからして何か波乱が起こりそう。段々落ち着いてきたエリスの家庭教師という生活に何か変化が起こってしまうのだろうか?次回も楽しみにしたい。

TVアニメ『無職転生 ~異世界行ったら本気だす』一生懸命頑張ってできるようになったら達成感が強い 第7話のページです。おたぽるは、アニメ作品レビューの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

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