TVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』OPがあったことにびっくりな第44話

TVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』オフィシャルサイトより

 今期が始まって6週。6週目にして初めてこのアニメにオープニングがあることを知る。毎回内容が濃すぎてオープニングをやる余裕がなかったという印象だが、今回は少し余裕があるのだろうか。

 扉の前を訪れたエミリアの前に現れた虚飾の魔女、パンドラ。ここにパンドラがいるということは、彼女を食い止めるために自分を逃がした母たちはどうなってしまったのか。恐ろしい想像が脳裏をかすめるが、パンドラはフォルトナとジュースは無事だという。パンドラたちは何も積極的に誰かを傷つけようという意図はないらしい。目的は全てこの封印にあり、封印の用が済めばすぐに帰るという。

 そしてこの封印を解くカギはエミリアが持っているという。だがエミリアには鍵といわれてもなんのことだか思い当たらない。フォルトナから何か鍵のようなものを持たされた記憶もないし、何も知らない。しかし知らないといくらパンドラに訴えてもそれを信じてもらえない。エミリアがカギを出さないなら森中を掘り返さなくてはならないといわれ、エミリアは自分が扉を開けると言ってしまう。 

 言ったものの、やはり鍵の在り処などわからない。するとパンドラから「自分は鍵だと思いなさい」とささやかれる。言われるままに自分が鍵だと思いこむと、エミリアの手元に今までみたことがない鍵が現れる。だがその鍵はパンドラには見えていないようだ。

 鍵の資格があるものにしか見えないその鍵を使って扉をあけるように促されるエミリアだったがやはりその扉を開けることは出来ないと突っぱねる。それは母と約束をしたから。大事な約束があるから、この扉を開けることはできないと繰り返すエミリアにパンドラは決断を迫る。約束を守ってパンドラと対峙し苦難を乗り切ろうとする希望を選ぶか、約束を反故にして封印を開き円満に事態を収束させる希望。この両極端な選択を希望と言ってのけるパンドラの恐ろしさ。

 エミリアは頭を悩ませるが、母との約束を守ることを決断する。パンドラはその結論を尊重するといい、そのために手段を講じる自分の決断も村長するようにエミリアに襲い掛かろうとする。

 だがその瞬間にフォルトナがパンドラに攻撃をぶつけてくる。フォルトナはここにエミリアがいるとは思っていなかったようだ。だが、彼女を見つけるとかばうように戦い出す。だが、パンドラに攻撃を加えたと思ったらパンドラはエミリアの姿を模してフォルトナの動揺を誘った。エミリアに向けるような思いを自分にも向けてほしいとパンドラはいうけれどそんなことできるはずもない。

 パンドラはフォルトナにエミリアを説得して扉を開けてくれと頼みこむ。フォルトナとの約束を守ろうと頑なになっていると告げ、封印さえ溶ければ自分たちはこれ以上何もせずに森を離れると約束すると言った。

 それを聞いたフォルトナはエミリアの元に向かい、彼女を抱きしめる。約束を守ろうと一人奮闘した娘の健闘をたたえてやる。アーチが彼女を逃がしてくれた後、自分で考えここにやってきたエミリアの行動を知り、改めてフォルトナはエミリアを誇り、愛していることを伝える。

 そしてパンドラに対峙し、封印を解かずエミリアを渡さないと宣言する。不意を突いて彼女に致命傷を与えられるだけの攻撃をしかけ、さらにそこにジュースも現れたことで追撃を行いこちら側の有利と思われた。

 だが、エミリアのすぐそばで大きな血しぶきをあげたのはフォルトナだった。ジュースがパンドラめがけて撃った攻撃は、フォルトナにまっすぐ向かっていっていた。それはパンドラが仕掛けたもので、フォルトナの姿がパンドラに見えるようにされてしまっていたのだ。

 フォルトナが倒れるとその幻覚は消え、ジュースは自らの手によってフォルトナを傷つけたことを知る。パニックに陥るジュースにパンドラは「全て愛のため」とささやく。この言葉と自分の行動により、ジュースはどんどん我々が1期からみていたペテルギウスへと近づいていってしまう。愛する人をこんな風に自分で殺してしまったのだとしたら、彼が狂ってしまうのもうなずける。

 こと切れる寸前のフォルトナは、エミリアの本当の両親である兄と義姉に謝罪の言葉をつぶやいていた。言われたことを守れなくて許してもらえない、と呟くフォルトナにエミリアは「母様を許します」と優しく言葉をかける。ずっと大事にしてくれて、両親に負けないくらいに大好きでいてくれて、何も謝ることはない。ずっとずっと大好きだと涙ながらに言葉をかける。フォルトナは最後にエミリアの姿を確かめるように顔に触れ、愛してると語り掛け、命を失ってしまった。

 パンドラはフォルトナが死んだと知ると、約束を交わした主が死んだのだから、約束に縛られることはにと声をかけてくる。エミリアはその言葉をきくと、フォルトナがつけていた髪飾りを自分の頭に着け、パンドラに向かって「死んじゃえ」と呟きながら攻撃を仕掛ける。これだけ強大な力を持っていたのかと驚くような威力にさすがのパンドラも逃げ惑うことに。話し合えばわかる、などと言葉をかけても今のエミリアには全く届いていなそうだ。

 このまま声をかけても扉を開くことは不可能と判断したパンドラは、力を発散し続けるエミリアに言葉を残していった。このままエミリアは長い眠りにつくだろうこと、エミリアの力によってこの森は溶けることのない凍土に覆われること。マナが底をつくか、あるいはエミリアに匹敵する力の持主がマナを相殺するその時までそれは続くこと。自分とエミリアはいつか雪が溶け氷期が終わるようになればまた出会う事があるだろう。その時に嫌われたままでは嫌だから、とパンドラはエミリアから自分の記憶を消してしまう。その空白は自由に補完しろ、といっていつか来る再会を楽しみにしているといって去ってしまう。

 パンドラはその場から離れる際にジュースに何かをささやいて去っていった。この言葉が彼を狂人へと変えてしまったのかもしれない。エミリアは周りがどんどん凍っていくさまを見つめながら自分も氷に包まれて行ってしまった。

 これが、エミリアのみた過去だった。彼女の記憶がいびつだったのは全てパンドラの権能によるものだった。

 エキドナと過去を見終わったエミリアは答えを出さないといけない。試練に対する答えだ。第一の試練は己の最大の後悔に決別することで達成すうる。過去の自分を肯定するか否定するかをエミリア自身が決めるのだ。

 少し前のエミリアだったら決めるこ戸は出来なっただろう。だが今のエミリアは「後悔をしていない」ときっぱりと断言することが出来た。過去の自分は母の言いつけを最後まで守り、母も最後までそれを誇りに思う問いってkる得た。その母親を救えなかったことで戦う意味を得られないのでは? とエキドナに問われるが、母を救うことは出来なかったが、村のみんなはまだ救えるかもしれない。氷の中で今も待っていてくれるかもしれない。そんな彼らを助け出し、起こし、みんなに怒られて生きていてくれてよかったと笑いあいたいという幸せな未来予想図を描くエミリア。

 フォルトナが行っていたみんな村をでて普通に暮らせる時がくるということを、ジュースが村のみんなと仲良くしていたように、スバルが自分を好きだと言ってくれたように、ジュースとフォルトナが並んであるけるような未来がきっとくると断言する。

 もう隠れてくらさなくてもいい、そんな世界があるのだとみんなにいいたい、と希望に満ちた顔を見せた。

 そんなエミリアの姿を見て、エキドナは試練の終了を告げる。だが、残す試練があと2つあることも伝えられる。1つでも大変な試練が残り2つもあるのかと衝撃を受けた様子のエミリアだったが、残る試練はエミリアにはあまりこたえないのでないだろうか、とエキドナは教えてくれた。どうやら開き直ったエミリアには相性が悪い類たらしい。 エキドナはそれだけ伝えるとあっという間に姿を消してしまった。

 試練の場に戻ってきたエミリアは、スバルが沢山書いていてくれた落書きを見ると、改めて涙をこぼしはじめた。エキドナの前では多少の強がりがあったのか、フォルトナを助けられなかったことを謝りながらしばらく涙が流れるままにしているのだった。

 一方そのころスバルはシーマからリューズの話を聞きだしていた。体に鞭うつようにしながら全てをスバルに話してくれたことで聞きたいこと以上の情報を得ることが出来たようだ。ラムにシーマを休ませてもらうようにたのみ、スバルは自分とオットー、そしてガーフィールだけになるように仕向けていた。

 そしてそのまま男三人でロズワールの元へと訪れる。前にスバルがいったように、しっかりと顔に化粧をっ施したロズワールに会うのは久しぶりだ。彼にとっては負けられない戦に挑む気構えのようなもの、とのこと。彼もスバルと対峙するために気張っているらしい。

 ロズワールは改めてスバルに来訪の意を問いたてる。スバルはロズワールが作った盤面が自分の行動によって大きく変わっていることを告げる。それはロズワールにも、スバルがつれてきたメンバーを見ればよくわかるものだ。

 あれだけスバルを敵対視していたガーフィールがすっかりスバル傘下に入ってしまっていることからもそれはうかがえる。さらにロズワールはそんなガーフィールよりも気になるのはオットーだと名指しする。未来を見透かす福音を持っているのに、それでもなおお存在を知られていないオットー。その扱いにちょっぴり落ち込むが、そのオットーこそが最初の歯車のずれなのだという。

 ロズワールが今まで慎重に作り上げてきた場面に未知のコマが乱入してきた。これで流れが変わり、予言書にも乗らない出来事が起きている。

 ロズワールはオットーを認め、もし次の機会があったら絶対に見過ごさないと誓う。そしてまた改めて、ロズワールはスバルがここに来た意味を問う。スバルは降伏勧告を宣言する。シーマから聖域が作られた本当の理由をきいたスバルが、ここからロズワールを追い詰めていく。

 どんどんいい方向に話が進み始めているように感じるが、もしまたここで死に戻りするようなことがあったら、ここまでまた巻き返すのがかなり大変そうだ。聖域が出来た本当の理由とは一体何なのだろうか。次回も楽しみだ。

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