TVアニメ「SK∞ エスケーエイト」スケートシーンに目が釘付けな第5話

TVアニメ「SK∞ エスケーエイト」公式サイトより

 アダムとの戦いで大怪我を負った暦。救急病院に運ばれ、全治2週間と診断された。頭部には異常もないようだ。アダムと闘うとスケートが二度と出来ない体になるといわれている中、これだけで済んだのはラッキーだったと言える。

 暦はMIYAに勝つと約束していたのにその約束が守れなかったことを謝るが、そんなことはどうでもいいのだ。MIYAも素直ではないのでスライムがラスボスに勝てるわけない、と憎まれ口をたたくが今まで暦をスライム扱いしていたがゴーレムくらいに格上げしてやるとこれまた素直で鼻い物言いをする。ランガに「かっこよかった」と翻訳されてしまうのもまた可愛い。

 兎にも角にも、暦が負けたことで次はランガがアダムと滑ることが確定してしまう。自分のせいでランガまでもがケガを負ってしまうのでは、という不安から暦は授業中に眠ってそうなってしまう夢まで見てしまう。

 いつものようにお昼を屋上でとる二人だが、暦はランガにアダムと滑ってほしくない。だけど暦も、ジョーにアダムと闘うなと言われてもやめなかった。だが戦ってみて改めてアダムのやばさを痛感したのだ。

 バイト先の岡店長にも協力してもらって、なんとかアダムと滑るのを思いとどまらせようとする暦。店長はせめて怪我が軽く済むようにとプロテクターをランガに揚げようとするが、動きづらくなるしつけない方が早く滑れるとそれも受け取らない。岡店長はこの発言からランガがアダムに勝つつもりでいることを知る。やるからには勝つ。それは当たり前なのかもしれないが、簡単にいえることでもない。これを聞いて店長はランガを止めることは無理そうだ察するのだった。

 なんとかランガを止めたい暦は、街中でチェリーブロッサムこと桜屋敷がパフォーマンスを行っているのを発見する。藁にも縋る思いでつい「チェリー」として話しかけてしまう。Sでのルールは山を下りたら他言無用。チェリーブロッサムはあそこだけの名前だ。だがそんなことを気にしていられないくらいに悩んでいる暦。

 暦がまたアダムと闘おうとしているのかと勘違いしたチェリーは次元が違うんだからと軽くあしらおうとしたが、ランガのためにアダムの情報を知りたがってると知って、チェリーはランガの元に連れていくようにと暦に命令する。

 暦がランガの元にチェリーを案内すると、MIYAとシャドーと共にランガは練習を行っていた。ランガはキャスパースライドというアダムの技をこなしていた。MIYAが基本を教えたら一回でマスターしたのだという。その姿を見て、チェリーたちもランガならアダムに勝てるかもしれないと考えだす。

 一行はジョーの店にいって作戦会議を開くことに。みんなお腹がすいていたので腹を満たしつつ、ラブハックの仕組みについてジョーとチェリーから説明を受ける。

 ラブハックは進行方向に最大加速し、スピンして最小限にUターンし、ターン直後にあげていたノズルを勢いよく戻すことで推進力を働かせ相対速度の急激な変化を利用して視覚的にも急接近してきたかのように見えるという技だ。

 種がわかると簡単そうに思えるが、錯覚を起こさせるためには常に相手を真正面に保つ必要があり、身体をぶらさず減速もせず一瞬でそれを行わなければならない。改めてアダムのすごさを痛感させられてしまう。

 作戦会議のあと、家まで送ってくれたランガに暦は自分がスケートを始めたきっかけを語り始める。一緒にはじめようと誘ってくれた友達がいたが、ひどい怪我を負ってその友達はスケートを辞めてしまった。そういったことが再び起こるのをひどく嫌がる暦。ランガまでもがアダムと戦い大怪我を負ってそうなってしまったらと思うと怖いのだ。アダムと闘わないでほしいと懇願する。

 ランガは最初はアダムのやり方に腹を立てていた。だが今になるともうそれだけではなく、滑りたいと思ってしまっているのだという。もう彼の中で火がついてしまっているのだ。

 さらに、たとえ怪我をしても自分はスケートを辞めるという選択肢はないと確信しているという。だから大丈夫だと暦に約束をする。指切りをしようとするランガに大人はハイタッチをするのだ、と教える暦。このシーン、二人の友情がさらにかっこたるものになった感がしてエモさが際立っていた。

 そしてとうとう、アダムとランガの勝負の日がやってきた。アダムはランガに真っ赤なバラの花束を用意しての登場。暦の時とは大きな差だ。だが、スタートの時にはカウントが始まっても微動だにしないのは暦の時と同じ。タバコをふかしてランガの出発を見送ろうとしたが、ランガもアダムが出発しないなら、と走り出すことをしなかった。

 その姿を見て、アダムはタバコをしまい改めてカウントを行い一斉にスタート。ラブハックは直線でしか使えないという考察を行っていたチェリーたち。曲ってくる相手の正面を保ち続けるのは不可能だ。なので直線の時にはアダムに近づかないという作戦をたて、コーナーで抜くように試合を持っていく。

 スピードもテクニックもアダムが圧倒的に上なのは誰の目にもあきらかだ。だが廃工場までもつれれば勝負がどう転ぶかはわからない。そこまで持ち込めるようにと皆心配そうに画面を見つめるのみだ。

 だがランガは廃工場まで待たず、早々に勝負をかけた。その行動がアダムを刺激したのか、暦の時のようにランガの手を取り、まるでダンスをするようにアダムのペースでの滑りを強要される。アダムは共に踊りながらランガは自分と同じ人種であると確信する。

 そしてダンスが強制解除されまたそれぞれで滑りだしたとき、コーナーを曲がる際にアダムがラブハックを仕掛けてきた。直線じゃないとこないと思っていただけに観客も衝撃を受けたが、ぶつかりそうになった瞬間、ランガはスノボの技を使ってラブハックを回避することに成功した。

 逆走したアダムを置いて、ゴールに向かうランガ。だが、アダムは滑走を止め呆然と立ち尽くしているかのように見えたが、その内は熱く震えていた。自分を飛び越えていくランガの姿。それは彼が追い求めていたものだったらしい。ランガに対し「君こそが僕のイブだ」と突然エンジン全開で走り出し、前をいくランガに一気に追いつき追い越していく。

 その姿に、ランガは何か引っ張られるような初めての感覚に陥る。二人の滑りはかなりのスピードをだし、転倒でもしたら大怪我になりかねない緊張感を持っていた。

 だが、その滑りに決着がつくことはなかった。遠くからパトカーのサイレンが聴こえてきたのだ。集まっていた人々は蜘蛛の子を散らすように逃げ去っていく。暦はランガのバイクで彼の元へと走る。アダムは向かえにきた部下の車に乗り込み、ランガに「僕はまた必ず君に会うよ」と言葉を残して去っていった。

 暦もランガを拾い、パトカーに見つかりながらも逃げ出していった。パトカーを振り切り、二人きりになったランガと暦。無茶しないという約束をやぶったことを咎めるが、怪我もなく無事だったことを喜んだ。だが、やはりこれ以上アダムに関わるのは危険だと改めて「あいつには関わるな」と暦はランガに忠告をする。

 その真剣な様子にランガも分かったと返事をする。だが、アダムと闘ったときに感じた不思議な感覚を、ランガは忘れることが出来なかった。

 今回も眼が離せないスケートシーンであっという間に終わってしまった。これからしばらくアダムは出てこないのだろうか。ラスボスっぽいからこれから最後の戦いまで姿を隠して、その間に暦とランガがレベルアップするエピソードが盛り込まれるのだろうけれど、二人の友情にひびを入れる立場のキャラっぽいので登場する時はかなり重要な局面になるだろう。いまからその時が楽しみなような、不安なような。とにかく次回も楽しみだ。

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